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宇宙人ポール予告編を見て一目惚れです。これは絶対に観ようと思っていました。かなりいい感じのB級臭はもちろんのことSF映画ファンにたまらない感じのオマージュとパロディ要素に期待大の作品です。主演は『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ−俺たちスーパーポリスメン!−』のサイモン・ベッグとニック・フロストのコンビで彼らが二人が脚本も手がけているそうですから、それも楽しみな作品です。

出演はその他に、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ブライス・ダナー、ジョン・キャロル・リンチ、シガーニー・ウィーヴァー、セス・ローゲン、ミア・ストールラード、ジェフリー・タンバー、デヴィッド・ハウス、ジェーン・リンチ、デヴィッド・ケックナー、ジェシー・プレモンス
監督:グレッグ・モットーラ

+++ちょいあらすじ
1947年、アメリカ、ワイオミング州のムーアクロフト。夜更けに犬のポールが騒ぎだし少女が外にだしてやるとポールは一目散に駆けて行く。なかなか戻ってこないポールを心配して少女が家を飛び出すと空から眩い閃光とともにとても大きな物体が落下し・・・
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ハハハ、面白かったァ。いいですねェ、すっかり地球の俗文化に浸ってしまったオヤジな宇宙人って(笑)。煙草ぷかぷか煙を燻らせて下品な言葉も普通に口走っちゃう毒舌なポールのキャラに魅了されてしまいました。これ吹替版にしたらきっとポールのセリフは関西弁にアレンジされることでしょう、たぶんね。

物語は先ず1947年にアメリカ、ワイオミング州のムーアクロフトに住むある少女と愛犬ポールの身に起きた出来事から始まります。そしてそこから舞台を現代へと移して主人公の英国のSFオタクで作家のクライヴと同じくイラストレーターのグレアムが世界中のSFマニアが集うイベント「コミコン」へとやってきてその後アメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しみ、憧れのネバダ州の「エリア51」に到着した二人は何と宇宙人のポールと遭遇してしまうのです。

ファンボーイズ』もそうでしたけどこちらもロード・ムービー仕立てなんですね。本物の宇宙人に遭遇して驚くものの肝いりのSFオタクな二人はすぐに馴染みポールの頼みを聞き入れて逃亡の手助けをしてあげるのです。道中の様々なハプニングをくぐり抜けながら彼らが目指すのは1947年にポールの宇宙船が墜落して犬に激突した場所、ムーアクロフトです。

SF映画好きなら瞬時に反応出来ちゃうようなパロディがいろいろありましたね。冒頭のシーンや酒場で流れる曲とかツボ、ツボ、ツボ。その中でも特にポールがスピルバーグに助言しているくだりは面白かったです。だってどう見ても『未知との遭遇』や『E.T.』があってこそのこの作品なのに劇中では宇宙人ポールの存在によってSF文化が築かれていくことになっているのですから、全く調子が良すぎです(笑)。

逆に言えば基ネタあってこその映画なので基を知らず観たとしたら面白さも半減しちゃうことでしょう。クライマックスで彼らが目にするあの山なんて『未知との遭遇』を観ていないと何のことやらさっぱりでしょうし『エイリアン』を観ていなければシガーニー・ウィーバーの登場にも高揚感を抱くこともないのでしょう。あの山を目にした瞬間、私もクライヴとグレアムと一緒に心がどよめきましたヨ、オォーって感じで(感)。

最後に私の大々好きな『ロレンツォのオイル』をパロったところでトドメを刺されてしまいました。『ロレンツィオのオイル』SFではなく実話の難病ドラマなので客席の反応は何だか鈍かったですけど私一人でニンマリしちゃいました(嬉)。


笑劇度★★★★