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私だけのハッピー・エンディングある日突然ガン宣告をされたキャリアウーマンが苦悩しながら人生を見つめ直していく姿とそんな彼女を温かく見守ってくれる主治医とのロマンスを描いたラブストーリー。ベタ度がかなり高そうな物語っぽいですけど、そこは主演のケイト・ハドソンと共演のガエル・ガルシア・ベルナルに期待して観にいくことにしました。ウーピー・ゴールドバーグも出演してますが、ケイト・ハドソンがゴースト化するわけではなさそうです(笑)。

出演はその他に、ガエル・ガルシア・ベルナル、ウーピー・ゴールドバーグ、キャシー・ベイツ、ルーシー・パンチ、トリート・ウィリアムズ、ローズマリー・デウィット、スティーヴン・ウェバー、ロマニー・マルコ、ピーター・ディンクレイジ
監督:ニコール・カッセル

+++ちょいあらすじ
広告代理店に勤務するマーリー・コベットは陽気な人柄で仕事も好調、恋愛も適度に楽しみ、周囲にはいつも大好きな仲間たちがいる、そんな独身ライフを謳歌していた。ところがある日の検診で主治医のジュリアン・ゴールドスタインからガンだと診断されてしまい、それから彼女の人生が一変してしまう。マーリーはいつも通り明るく振る舞うが、彼女の中では死への不安が徐々に大きくなって・・・
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ウーピー・ゴールドバーグが神様の化身の本人役で登場するなんてビックリです(笑)。『ゴースト』と似たような役と言ってもあながち見当ハズレではなかったのかもしれませんね。

物語の主人公は広告代理店に勤めて実績を積み重ねていき昇進も果たしたバリバリのキャリアウーマンのマーリー。独身生活を謳歌する彼女は特定の恋人は作らずいつも仲間たちに囲まれ賑やかに、そして男友達とは軽い恋愛と深入りはしない男女の関係を楽しんでいました。ところがある日、微妙な体調不良から病院で検査を受け、その結果かなり進行している大腸ガンだと宣告されてしまいます。腫瘍は大腸全体に広がり手術は不可能で化学療法に僅かな希望を託すのみとなったマーリーは当初は明るく気丈に振る舞っていたものの一向に回復の兆しが見えてきません。周囲の人々もその深刻さ平常ではいられず気遣うことからマーリーも次第に不安と苛立ちを募らせていってしまいます。しかし主治医のジュリアンはそんな彼女にもいつも通り接して寄り添ってくれて、二人はお互いに惹かれ合っていくのも自然なことだったのです。

マーリーは離婚した両親を反面教師てしていたので、他人に対しても心を全て開くことが出来なかったです。恋愛にしてもも男性ととことん深入りしなかったのはたんに自分が臆病で傷つくことから逃げていたからなんですね。結局そうやって自分のことしか考えていなかったマーリーは両親や友人たちが自分を気遣い思いやってくれていることにも気付くことが出来ず苛立ちをぶつけていたのです。自暴自棄になり悲観しだしたマーリーがようやくその事に気付いた時には既に命はカウントダウンを始めていました。

余命宣告をされた人に気持ちなんてホントのところは当人しかわからないですよ。だからマーリーの周囲の人たちが戸惑い苦悩するのも仕方ないことだと思うし、言い争いになって「どうせ私は死ぬんだから」なんて言われてしまったら何も言い返せないでしょうし、なるべく自然体でそして今まで以上により寛容な気持ちでただただ受け止めてあげることしか出来ないのかもしれません。病状が悪化し精神的に落ちていくとともに自ら腫れ物になるように我が儘になっていくマーリーの姿は観ている私もイラっとさせられましたけど、それでも温かく見つめていくしかないのかもしれません。

考えてみればついこの間観た『50/50 フィフティ・フィフティ』ととてもよく似た設定なんですよね。ただこちらは女性が主人公でラブコメ色が強いせいかとても軽く感じられますし、結末も180度違うので描いている内容のわりにはその重さが伝わってはきませんでした。難病モノをシリアスな目線だけでに描くのではなくてこういう風にユーモアも含めてフレンドリーなタッチで描いていくのも素敵だとは思うのですが、やっぱりそこにはバランス感覚がとても重要になってくるのでしょう。私は感情移入出来そうで出来ないようなずっと微妙な感じで最後の病室でのお別れのシーンでようやく胸が締め付けられる感情を抱きました。

思いっきりネタバレしているこの邦題(ちなみに原題は『A LITTLE BIT OF HEAVEN』)の通り悲観的ではないあのラストシーンのエピソードは微笑ましくマーリーらしくもあってヨカッタとは思いますけど、私は泣ける感動を期待していただけにちょっと意を削がれた後味になってしまいました。でも客席からすすり泣く声が方々から聞こえましたから泣ける人は泣ける映画なんだと思います。


余命度★★★