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源氏物語 千年の謎日本人なら誰もが何らかの形で一度は触れたことがありそうな世界最古の長編恋愛小説『源氏物語』。その誕生秘話を新解釈で描くスペクタクルな歴史絵巻物語りです。『源氏物語』のオリジナルはとっつきにくくてほんのさわり程度しか目を通したことがなくて、映像化、コミック化した作品などでしか知らないんですけど、要は日本における愛憎メロドラマの元祖ですよね?基になっているのが壮大な作品だけにこの映画もスケールが大きくボリュームがありそうなので、軽く復習してから観に行きます。

出演はその他に、窪塚洋介、東山紀之、真木よう子、多部未華子、芦名星、蓮佛美沙子、室井滋、田中麗奈、榎木孝明、甲本雅裕、尾上松也、東儀秀樹、佐久間良子
監督:鶴橋康夫

+++ちょいあらすじ
時は平安王朝の時代。一条帝の心を娘の彰子に向けさせ自身の一族を帝との血の繋がりを深めようと目論む藤原道長は帝の気持ちを掴むための物語を紫式部に書くように命じ式部は『源氏物語』を書き始める。それは絶世の美男・光源氏と彼を取り巻く宮中の女性たちの物語だった・・・
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角川映画黄金期の角川ファンタジーを彷彿させるような序盤の展開でしたが、後半はたびたび睡魔に襲われほぼ敗北状態、なかなか立ち直れませんでした(苦)。

紫式部が藤原道長の指示で『源氏物語』を執筆していくというていで『源氏物語』を描いていくのはいいんですけど、劇中劇っぽくはせず同時進行的に描いたことで結果的にお話の軸がブレてしまったように思えるのは気のせいでしょうか。物語としての主人公が紫式部なのか光源氏なのかもはっきりせずかえってお互い良さを消し合ってしまったような印象を受けるのです。結局この二人って同じ画におさまった場面ってありました?

生田斗真くんが演じる光源氏は多くの女性たちを魅了し女優陣とも絡みまくるのが映画の見せ場になってましたけど、その内容が何だか物足りないんですよね。あれなら『人間失格』での室井滋さんとの絡みのほうがよっぽど刺激的でしたし、冒頭で中谷美紀さん演じる紫式部に襲い掛かる藤原道長を演じた東山紀之さんのほうが断然色っぽかったと思うのです。『レッド・クリフ』でトニー・レオンとリン・チーリンが魅せたように美しい妖艶さがほしかったです。

私はなんでもかんでも脱がなきゃダメ見せなきゃダメとする最近の風潮には賛同しかねるんですけど、でもこの作品の場合はエロチックな領域にもっと大胆に踏み込んでしまっても良かったんじゃないでしょうか。そのくらいの気概を見せてほしかったです。ハッキリとは覚えていないんですけど一部でキスシーンも回避していたような印象があるんですよね。宮廷のスキャンダルな泥沼恋愛憎劇を描く大作映画ならそれに見合った内容でないと現代の濃厚な味付けに慣れてしまった感覚からするとかなり物足りなさを感じてしまうのです。

生田斗真くんも東山紀之さんも美形だけに画的にも映えましたし女優陣も豪華絢爛で良かったんですけど、その見た目に対して物語にはあまり重量感が感じられませんでした。もっと登場人物たちの内面を深くえぐってほしかったんですけど、やはりこの尺でも足りず描ききれないのでしょう。

ところで陰陽師・安倍晴明役の窪塚洋介さんを観ているとどうしても『魔界転生』を思い出してしまうのですが、これはハマリ役だったかもしれません。


愛憎度★★★