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マイウェイ 12,000キロの真実オダギリジョーの韓国映画出演2作品目は第二次世界大戦で日本、ソ連、ドイツ三国の兵士として戦い、連合軍の捕虜になった日本人の実話をモチーフに描くヒューマン・ドラマです。監督のカン・ジェギュはかつて『 ブラザーフッド 』という壮絶な戦争映画を撮った監督さんですけど、あの画面酔いする激しいシーンと壮絶なドラマが観られるかもと期待して観に行ってきました。

出演はその他に、ファン・ビンビン、キム・イングォン、キム・ヒウォン、オ・テギョン、キム・シフ、チョン・ホジン、夏八木勲、鶴見辰吾、山本太郎、佐野史郎、浜田学
監督:カン・ジェギュ

+++ちょいあらすじ
1928年、日本占領時代の朝鮮で少年・長谷川辰雄は憲兵隊司令官の祖父のもとを訪れ使用人の息子キム・ジュンシクと出会う。お互い走るのが得意だった二人は切磋琢磨しながら育つ、戦況の変化とともに変わる日本と朝鮮の関係が二人にも影響し、その後ある事件をきっかけに二人は憎しみ合うようになってしまう。そして戦争勃発後の1939年。二人は戦地ノモンハンで運命に導かれるように再会し・・・
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壮絶なドラマでしたね。そして日本人としてはかなりキツイ内容だったりもします。特に前半、ノモンハンで日本がソ連に敗れるまでのくだりは日本人をかなり醜悪に描いているので、あの部分だけ切り取りと反日映画とされても仕方ないかもというくらいです。私自身も観ていてだいぶ不愉快な気分になりました。

ただ、韓国の作品はTVドラマでもそうですが、良くも悪くも派手に誇張したりやたら大袈裟にしたりしますし、人物像も輪郭を強調するのが持ち味で魅力でもあるので、山本太郎さんが演じた野田のようなキャラクターにもなるんですよね。彼の怪演もあって醜悪さがいっそう際だっていましたが、しかしそれ以上にオダギリジョーさんのああいう非道な悪役ぶりはかなり珍しいんじゃないでしょうか?これが韓国映画だから出来たというのもあるかもしれませんね。

あれだけ憎しみあい、相入れない関係を描いてきたのですから、きっと終盤で二人の関係は変化し強い絆が生まれるであろえことは容易に想像出来ます。でも前述したように修復などとても不可能に思える憎悪の関係を激しく描いてきたことで、二人が共に手を取り合い生き延びようとする姿に感動してしまうんですよね。もっとも、あれで憎しみあったままで終わったのなら救いがなさすぎですけどね(笑)。

韓国映画としてはこれまでにない破格のスケールの作品でした。VFXなどによる映像クオリティも高かったように思いました。ただちょっと残念に思うこの邦題です。『12,000キロの真実』という副題がついてるにしてはこの物語からはそんな移動距離は感じませんでしたし、長い時間を経てるはずのその年月も曖昧だったように思います。迫力ある映像と真に迫るような骨太なストーリーは観応えがありましたが、映像に力を入れたぶんやや丁寧さを欠いたかもしれません。これがたんなる娯楽作品ならあまり気にしないのですが実話を謳っているだけに期待するところも違ってくるんですよね。

オダギリジョーさんもチャン・ドンゴンさんもマラソン選手というイメージは全くありませんけど、観ているうちに納得しちゃうあたりはさすがかもしれません。



戦争度★★★★