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ALWAYS 三丁目の夕日'64私の中では第二弾の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で終わりと思っていたのですが、まさかの第三弾、しかも3D化までしちゃうなんて。

邦画の3D作品には基本的には期待していないんですけど、VFXの巨匠・山崎貴監督の『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズで、撮影も『アバター』と同じリアル3Dカメラを用いているということで少しは可能性を見せてくれるのではないかと今回はちょっと期待してみました。

出演はその他に、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮、染谷将太、マギー、温水洋一、神戸浩、飯田基祐、ピエール瀧、蛭子能収、正司照枝、森山未來、大森南朋、高畑淳子、米倉斉加年
監督:山崎貴

+++ちょいあらすじ
昭和39年(1964年)。オリンピック開催を間近にし人々の熱気にあふれる東京。その東京の下町である夕日町三丁目もやはり活気に満ちた人々が和気あいあいと楽しく暮らしていた。小説家の茶川竜之介は、ヒロミと結婚しもうすぐ子供が生まれようとしていた。古行淳之介は高校生となり茶川からはっぱをかけられ東大合格を目指している。そんな茶川は冒険少年ブックの看板作家となっていたが最近新人作家に人気を奪われつつあった。一方、鈴木オートは順調に事業を拡大し新たな従業員も増えた。住み込みで働く星野六子は立派に成長し今や彼女なしでは仕事が上手くまわらないほどだったが、最近六子は毎朝おめかししていそいそと出掛けるようになった・・・
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ウウウ、感無量ゥ。涙腺大崩壊です。さすがです、見事なくらあにハズさないですよね。ホントに古きよき日本の心を映しだす珠玉の作品と言っても過言ではないでしょう。

今作は前作のラストから約5年後、昭和39年が舞台です。昭和39年と言えば新幹線が開通し東京オリンピック開催された高度経済発展を象徴し日本の近代史の重要な節目として試験問題にもでてきた年ですから、『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台としてもうってつけ、むしろここをドラマにしなくてどうする?って感じなのかも。

まだ私の生まれる前の時代ですけど、ちょうど私の母が六ちゃんと同い年くらいで東京タワーのすぐ近くで暮らしていたんです。ですから自分の実際の記憶ではないんですけど、母や祖母の古い写真の記憶やそこから感じられる匂いがこの物語と重なることで不思議と私自身が懐かしさを仄かに感じてしまったりするんですよね。もちろん私の幼い頃の原風景にも東京タワーがいつもあったので気持ちがシンクロするのでしょう。

今作の物語には大きく分けて3つの柱があります。六ちゃんの恋愛。ヒロミの出産。淳之介の旅立ち。どれもボリュームがたっぷりで詰め込み気味になるかなと心配しかけますが、それは全くの杞憂でした。それぞれのエピソードがとても自然に重なり合いながら三丁目で暮らす主人公たちの姿を笑いと涙のツボいっぱいに紡いでいきながらやがて一つの物語に集約し群像劇として昇華させるのです。

シリーズ3作目というだけでも難しさがあるうえに前2作の出来映えが素晴らしくとても高いハードルを越えなければならない状況下でこの完成度の高さはスゴイですよね。 これはシリーズの集大成作品と位置づけてもいいと思うんですけど、前2作の物語があるからこそのこの第3作とも言えまして、集団就職で上京し楽しい鈴木家で家族同然のように暮らしていく六ちゃんや、茶川と本当の親子以上に強い絆で結ばれる子供時代の淳之介の思い出が蘇ることでひときわ感動も高まっていくのです。それはこの物語が登場人物たちの人生をとても優しく温かい気持ちで描き、それを私は隣人の一人のように見つめ続けてきたからなのでしょう。

3Dは全体を通して言えば2Dでも何ら問題なく楽しめることでしょう。でもオープニングタイトルのお馴染みの飛行機を追って映し出される景色はトリハダものの感動でした。ちゃんと浮遊感を味わえましたもんね。ああいうシーンをもっと観たかったですけど、景色ばかりというわけにもいかないですし、ワタシ的にはあれだけでも3Dで観た価値ありました。空撮でもあんな至近距離で俯瞰の東京タワーは観られません。ホントに手が届きそうでしたもん。この映像力、再現力はさすが白組さんです。私がまだ生まれる前の昭和の姿、人々の息遣いまでもタイムスリップしているかのようにリアルに疑似体験させてくれる素晴らしい作品でした。


人情度★★★★★



シリーズ作品
ALWAYS 三丁目の夕日 2005.11.06
ALWAYS 続・三丁目の夕日 2007.11.03
ALWAYS 三丁目の夕日'64 2012.1.22