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ドラゴン・タトゥーの女世界的なベストセラーとなったスウェーデンのスティーグ・ラーソンによる原作小説を映画化した『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』をデヴィッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクした作品です。ハリウッドでリメイクされると知ったとき、ミカエル役は私もダニエル・クレイグがいいかも?と思ったのですがズバリその通りになってしまいました。一方リスベット役は全く思い当たらりませんでしたが、何でもナタリー・ポートマンも候補になっていたんだとか。結局監督さんは無名なほうがいいということで『ソーシャル・ネットワーク』で主人公の恋人役を演じたルーニー・マーラーが抜擢されたそうですが、予告編を観たらノオミ・ラパスが演じたリスベットの雰囲気とソックリなんですよね。既にオチまで全部知っているミステリー作品なのでどういうスタンスで観るのがいいのか考えてしまうんですけど、オリジナルは少し忘れて新鮮な気分で臨んでみることにします。

出演はその他に、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、スティーヴン・バーコフ、ステラン・スカルスガルド、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ベンクトゥ・カールソン、ロビン・ライト、ゴラン・ヴィシュニック、ジェラルディン・ジェームズ、ジョエリー・リチャードソン、インガ・ランドグレー、ペル・ミルバーリ、マッツ・アンデション、イーヴァ・フリショフソン、ドナルド・サンプター、エロディ・ユン、ヨセフィン・アスプルンド、エンベス・デイヴィッツ、ウルフ・フリベリ
監督:デヴィッド・フィンチャー

+++ちょいあらすじ
ミレニアム誌のミカエル・ブルムクヴィスはハンス=エリック・ヴェンネルストレムの財界汚職事件の告発記事を書いたことから名誉棄損で訴えられ敗訴しミレニアム誌も自身も社会的な信用を失い大打撃を受けてしまう。失意の日々を送るミカエルのもとにウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から自叙伝の執筆依頼がくるがそれは建前で40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明を頼まれるのだった・・・
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と、言いつつもやっぱり比べながら観てしまうんですよね(笑)。リメイク版はオリジナルとは違う演出やエピソードを見つけるのも楽しみの一つだったりもしますから。基本的にはほぼ同じストーリーをトレースしています。何となく登場人物の見た目もオリジナルと似ているような気もしないではないです。しかしまさかハリエットのオチをあんな風に変えてくるとは意外でした。そこはいじってこないと思っていたんですけど、軽く捻りを加えてきましたね。でも一番印象的だったのはマルティンがエンヤが好きだったことですよ。ここでこの曲かけちゃうの?とショックでしたもん。あの神秘的で美しいエンヤの曲があんな醜悪な場面に使われてしまうなんて・・・

ハリウッドのリメイクながら物語の舞台はオリジナルのままスウェーデンというちょっと珍しいパターンですが、アメリカで似たようなシチュエーションを探すのは難しかったんでしょうか?町と島を繋ぐ唯一の橋やハリエットの自宅そばの湖畔とかロケーションも全く同じ場所のように感じましたけど、実際どうだったのでしょう?オリジナルよりもスウェーデンの舞台がかなり寒そうな描写になってましたけど、あれは監督の実感を表してたりして?(笑)。

オリジナルを観たときはタイトルにもなっている強烈な印象を放ったリスベットの過去や秘密が全く明かされなくて初見は物足りなかったんですけど、それも三部作全て観終えて気分スッキリ。このリメイク版を観るにあたってはリスベットの過去はまだまだ明らかにならないのは承知の上でしたし、ハリエット行方不明事件の真相も犯人もわかった上で観ているので、難解な謎解きに振り回されることなく、ミカエルとリスベットのドラマに集中出来たように思います。それは原作小説を読んでから映画を観てるのと近い感じかも。

この第1作は二人の物語という意味ではこれは序章に過ぎないんですよね。ミカエルのためにライダースジャケットをあつらえながらもある場面を目撃してプレゼントすることが出来なかったリスベット。あれはオリジナルでは描かれてないリスベットの乙女な部分ですよね。特にリスベットがそうなんですけどオリジナルのキャラクター造形をかなり意識してさらに深みを増すようにブラッシュアップした印象を受けました。後見人への復讐のサディスティックさとか壮絶でした。後見人は悶絶でしたけど(笑)。

オリジナルとこのリメイク版、どちらがいいかは悩むところですけど、リスベットのミカエルへの思いを恋愛感情としてハッキリ描いて続編への期待感を弾ませたぶんだけこのリメイク版のほうが気に入ってしまいました。


堪能度★★★★