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戦火の馬1982年に発表されたイギリスの作家マイケル・モーパーゴの児童文学をスティーヴン・スピルバーグが映画化した第1次世界大戦下を背景にした馬と人間たちの絆を描いた物語です。短い予告編でも涙腺が緩みかけそうな雰囲気があって思いっきり泣きを期待して観に行ってきました。

出演はその他に、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ、トム・ヒドルストン、パトリック・ケネディ、デヴィッド・クロス、ベネディクト・カンバーバッチ、セリーヌ・バッケンズ、トビー・ケベル、ロバート・エムズ、エディ・マーサン、ニコラス・ブロ、ライナー・ボック、ジェフ・ベル
監督:スティーヴン・スピルバーグ

+++ちょいあらすじ
競り市場に農耕馬を買いに行った父テッドが一目惚れしたサラブレッドを勢いもあって30ギニーの大金を投じて購入してしまう。母ローズは大きな借金をして農作業に使えない馬を買ってきたことに怒ってしまうが息子アルバートは誕生時から見て気に入っていたその馬に喜び自分が調教するからと母を説得。ジョーイと名付けたその馬はやがて荒れ地を鋤で耕せるまでに成長するが、やがて戦争が始まり借金返済に困った父は騎馬隊の大佐に売ってしまう・・・
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このお馬さんこそオスカーに相応しいんじゃないでしょうか?名馬を見事に演じた名優ですよね。文字通りの感動の大作でした。期待通りの泣ける映画でしたね。先日のアカデミー賞で扱いが小さいのが謎なくらいいい作品でしたよ。『ヒューゴの不思議な発明』よりもずっと骨太で厚みがあって長尺も感じさせない観応えのある重量級の映画でした。さすがは巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督ですね。

英国で暮らすとある小作人の父親テッドに競り落とされ息子アルバートに育てられ名馬に成長し家族の窮地を救ったサラブレッドのジョーイ。しかし開戦によって軍馬として戦地に赴くことになったジョーイはいくたびもの戦火をくぐり抜けその中で出会った様々な人々を心を通わせていきます。

結末がどうなるかなんてほぼわかりきった上で観ているんですけど、それでもいざその局面を迎えると緊張感も高まりドキドキさせられて、そして期待通りの展開に熱いものが胸にこみあげてきて涙腺崩壊です。あの『ジュラシック・パーク』のスティーヴン・スピルバーグ監督ですから馬をCGで動かすくらいわけないと思うんですけど、これは基本的には実写ですよね?もちろん最新の映像技術を駆使していると思いますが、作風としては古典的で古き良き時代の映画を観ているような情感に溢れたとても情緒的な作品だったと思います。

原作は児童文学とのことですが、たしかにお話そのものはとてもオーソドックスでクラシックなテイストです。ワタシ的には子供の頃に読んだ本のような懐かしい気持ちに浸るところもありました。しかしだからと子供っぽさを感じるような映画ではありませんでした。むしろ大人が観て、特に困難な時代を生き抜いてこられた年配の方々の心に強く響く物語なんじゃないかと思います。

英国が舞台で家族であった動物との別離と奇跡の再会という二点だけで名作『名犬ラッシー』と丸被りだったりしますけど、考えてみれば馬が題材の映画も犬モノと並んで良作、感動作が多いんですよ。日本なら『優駿』『三本木農業高校、馬術部 -盲目の馬と少女の実話-』。韓国では『角砂糖』。中国では『白い馬の季節』。アメリカでは『夢駆ける馬ドリーマー』。馬じゃなくてシマウマですけど『レーシング・ストライプス』というのもありますし、特に好きなのが実話ベースでトビー・マグワイア主演の『シービスケット』ですね。サラブレッドだと必然的に競走馬の物語となりますけど、馬の賢さゆえに人間と親密な関係性がドラマになるのでしょうね。犬も馬も人間のために働いて絆を持つという点で共通してますし馬も調教が入りやすいのでしょう。そういえば犬と同じく馬との触れ合いも人間の心のケアに効果を発揮してますよね。

戦争を背景にした動物映画とも言えますが、私たちはジョーイの目を通して映し出される戦争の中で無駄に命を奪い合う人間の愚かさを思い知るのです。


奇跡度★★★★★