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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙今の若い人だとあまりよく知らないのかもしれませんが近代史では歴史のみならす人々の記憶にその名を刻んだ著名な政治家マーガレット・サッチャー。イギリス初の女性首相として強力なリーダーシップを発揮し辣腕を揮い鉄の女の異名をとったマーガレット・サッチャー元英国首相の姿を描いた物語です。首相の座を退いた後、認知症を患っていることが公にされたことを受けて脚本家アビ・モーガンがマーガレット・サッチャーをあるひとりの女性の姿として描き上げたのだそうです。監督は『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイ。第84回アカデミー賞でマーガレット・サッチャーを演じた大女優メリル・ストリープが見事にアカデミー主演女優賞を獲得したことでも注目の話題作です。

出演はその他に、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニック・ダニング、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント、アンソニー・ヘッド、ハリー・ロイド、アレクサンドラ・ローチ、マイケル・マロニー、ピップ・トレンス、ジュリアン・ワダム、アンガス・ライト
監督:フィリダ・ロイド

+++ちょいあらすじ
雑貨商の家に生まれたマーガレット・ロバーツは市長も務めた父の影響で政治を志していたが初めての下院議員選挙に落選し挫折を味わう。しかしその活動の最中に知り合った事業家デニス・サッチャーからプロポーズされ結婚をし幸せな家庭を築きながらも政治家の道を再び歩み始めていく・・・
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こんな凡庸な作品で主演女優がオスカーって余計にモヤモヤ感が募っちゃいますね。結局何を描きたかったんだかさっぱりわかりませんでした。

現在の認知症を患う元英国首相マーガレット・サッチャーが過去を振り返り回想していくという演出スタイルなんですが、話がやたらあちこち飛びまくるので軸が定まらず散漫な印象を受けました。以前にも伝記映画で似たようなケースがありましたけど『J・エドガー』もそうだったかな?

漠然とした思い出話を断片的に描かれても面白みはありません。やはり終盤でのフォークランド紛争や首相退任劇のようなドラマチックさがあってこそ思い出のエピソードが意味を持つのでしょう。

現在のマーガレット・サッチャーは亡き夫デニスの幻覚と共に暮らしているという設定なのですが、それなら若き頃のデニスとのロマンスや夫婦生活、家族の物語に重点を置いたほうが、あのデニスの幻覚ももっと物語として生きたように思うんですよね。政治家としてのサッチャーも妻としてのサッチャーも深く掘り下げている印象があまりなく、母としての姿もほとんど見られずで、一番印象的なのが亡き夫の喪失感を今も抱きながら暮らす現在の姿というの物語としてアンバランスのような気がします。

メリル・ストリープの演技はスゴイけどこのくらいの芝居は彼女なら普通のことのようにも思えますし、逆にメリル・ストリープの演技だけが強い印象を与えてしまい彼女におんぶにだっこだった映画のように感じてもしまうのでした。


人物度★★