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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。01日本のTVアニメの質の高さって本当に凄いし素晴らしいですね。TVアニメを観ていてこんなに涙したのは初めてってくらいに感動的でした。『フランダースの犬』も『アルプスの少女ハイジ』もここまではなかったですもんね。毎話涙腺崩壊、最終話はひたすら号泣でした。

声の出演は、入野自由、茅野愛衣、戸松遥、櫻井孝宏、早見沙織、近藤孝行
監督:長井龍雪

ちょうど1年ほどまえにノイタミナ枠で放送された全11話からなる作品です。といってもリアルタイムでは全く知りませんで半年ほど前の4夜連続再放送を録画しておいたのをようやく鑑賞しました。
物語は(おそらく)埼玉県・秩父市辺りを舞台に幼馴染みの死という辛い過去、重い喪失感を抱えたまま生きる若者たちの良心の呵責や淡い恋心と共に彼らの絆と成長を描いていくというお話です。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。02幼馴染みの宿海仁太(じんたん)、本間芽衣子(めんま)、安城鳴子(あなる)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)の6人は「超平和バスターズ」というグループを結成して山中の秘密基地に集っては遊ぶ大の仲良しでしたが、ある日突然のめんまの死によって彼らの関係は大きく狂い始め疎遠になってしまいます。

やがて高校受験に失敗したじんたんは学校へはほとんど行かず引きこもり状態の毎日を過ごしていましたが、そんな彼の前にある日、死んだはずのめんまが現れます。めんまは生前に実現出来なかった自分の願いをかなえて欲しいと頼み、じんたんは戸惑いつつもめんまの想いに突き動かされだし、かつての幼馴染みたちもじんたんの言動に心揺さぶられだし、彼らの止っていた時間が再び針を刻み始めていきます。

これは『黄泉がえり』のジュブナイル版かもしれませんね。めんまはいわゆる霊的な存在なんですけど、じんたんにしか見えないという点でそれはじんたんの心が創りだした存在という捉え方も出来ますし、霊体でありながらもとても豊かな彼女の感情表現がめんま自身に生命を与えてもいて、彼女をとても自然に受け入れられ感情移入も出来るのです。それゆえに物語はファンタジー的を要素をベースのしつつも人生に悩み葛藤する若者たちの姿が等身大でリリカルに紡がれ映し出されていくのです。

もういたるところでやたらツボだらけなんですよね。別に劇中の彼らと同じ体験をしたわけじゃないのに、何だか物凄く共感出来てしまうんですよね。好きな人に想いを告げられなかったこと。大切な友だちを傷つけてしまったこと。自分が悪くても謝ることも出来なかったこと。親友だったはずなのにちょっとしたすれ違いから何となく疎遠になってしまったこと。たぶんそういう一つ一つの想いが登場人物たちの何かしらと重なっていくのでしょう。

リアルな風景や実在する商品を小道具にしたりと私の大好きな演出効果も大きいんですけど、何より主人公たちの心の機微がとても丁寧に繊細に描かれていくところがすこぶる素晴らしいんですんよね。めんまの死によって心に蓋をしてしまった5人の若者たちが自身の心の壁に阻まれもがき苦しみながらもそれぞれが過去と対峙して未来へ向かって小さな一歩を踏み出していこうとする再生したいく姿、再び絆と友情を取り戻していく彼らの瑞々しさと躍動感は珠玉の青春ラブファンタジーと言えるでしょう。

エンディングテーマ曲に私の大好きな「secret base 〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」が使われていたのも大きいですよね。この曲が聴こえてくるだけで涙腺が緩みだすときありますから相乗効果はハンパありません。ZONEのオリジナルではなく出演声優さんたちによるカバー曲でしたけど、使い方がまた絶妙なんですよね。特に最終話が神がかっていて、ラストシーンは何度も観かえしてそのたびに号泣しちゃいました。


号泣度★★★★★