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貞子3D話題になった渋谷駅前のプロモーション活動はもはやコメディの領域ではないかと思うのは私だけでしょうか?(笑)

かつてはブラウン管から飛び出してきた貞子ですが、薄型テレビ、液晶ディスプレイが主流となった今日であれば現代版として蘇らせる意味はあるかもしれませんね。しかも今度は3Dです。ホラー作品の安易な3D化には食傷気味なんですが、ブラウン管から飛び出す貞子が3D化されるのはとても理に適っているような気もします。

出演はその他に、山本裕典、瀬戸康史、高橋努、染谷将太、高良光莉
監督:英勉

+++ちょいあらすじ
鮎川茜が教鞭をとるとある女子高で「呪いの動画」と言われる自殺を生中継した映像が生徒たちの間で噂になっていた。茜の教え子である森崎典子は特に熱心で授業中にもその動画サイトを探していて茜に携帯を取り上げられてしまうが、その晩、典子が自宅で転落死し生徒たちの間に呪いのせいだといっきに不安が広がりだし・・・
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あんなスーパーボイスを持っていたらプロフェッサーXかマグニートーが放ってはおかないでしょうに(笑)。

期待していたのとはだいぶ違う貞子と世界観にビックリです。まさかのエスパー映画?まさかのモンスター映画?鈴木光司さんご本人が手掛けているのだから『リング』の系譜としては間違いないんでしょうけど、これでいいの?という気持ちは拭えません。終盤は完全にアクション映画でしたもんね(笑)。

これは貞子のスピンオフ作品と考えればいいのかもしれませんね。現代社会でも井戸の中で思念として生き続けた貞子にある男が肉体を与え甦らせようとしたことから始まる戦慄の恐怖の物語です。高校教師の主人公・鮎川茜は受け持ちの生徒・森崎典子が謎の死を遂げたのをきっかけに見た者は死ぬという「呪いの動画」なるものに関わり、貞子と自身の数奇な運命を交錯させていくのです。

途中まではヨカッタのに映像に凝りだしていくとストーリーが大雑把になっていきましたね。肝心の貞子はもっと要所に限定して小出しにしないと効果が薄れてしまうでしょう。始めのほうでは恐かった貞子も大量に何度も出てくるとだんだん笑えてきちゃえんですよね。さすがにあれでは増殖させすぎですってば(笑)。

Jホラーブームを巻き起こしアメリカや韓国でもリメイクされた『リング』。あれはホントに怖かったです。これと『呪怨』は文字通りの戦慄を覚えた作品でしたね。しかし世の中がデジタル化しVHSというアナログの旧システムが社会から絶滅してしまえば貞子の出番も無くなってしまうよね、なんて思っていたら何と本作では動画投稿サイトを通じて蔓延していくとは何とも現代的な進化を遂げています。怨念や思念ってアナログ的な概念だと思っていてデジタル化するのは何だか釈然としないものがありますが、ま、いいや(笑)。

さて、貞子は自分が乗り移るのに適した人間を探し求めていて、自分と同じように特殊な能力を持つがゆえに苦しんだ過去がある主人公・茜にたどり着き両者が対峙していくわけなんですが、結局、柏田はなんのために貞子復活を目論んだのでしょうか?呪いの動画もその中身は公開自殺の様子でしかなくて、それを見た者たちが何故自殺してしまうかには触れることなく超常現象扱い。あの蛾が何を意味していたのかもよくわからないしエノキの存在も宙ぶらりんのままでしたもんね。

『リング』は主人公たちが呪いのビデオを鍵にその謎を解き明かしていくミステリアスさが秀逸なホラーでしたけど、今作のヒロイン茜はただ貞子復活の陰謀に巻き込まれ導かれていくだけなんですよね。ラストなんて自分は何も出来ずにたまたま目覚めた孝則が携帯を壊してめでたしめでたしでは釈然としません。そもそもあの携帯が鍵なんて話はどこにも出てこなかったですよね。そういえばラストでは蛾がヒントをだすような形になってましたけど、どういうことなんでしょう?まさか続編への伏線?

映像的には3D効果もまずまず生かされていて面白かったんですよね。特にディスプレイから手がグワーンと伸びてくるシーンはちょっとのけぞるくらい。ただそれだけに中途半端なストーリーがもったいなくも思えるのです。なのであれこれと指摘もしたくなって結果つまらなくなってもいくんですけど、そこをスッパリ割り切ってしまうのが楽しむコツなのかも。

これはもしかしたら『リング』をあまりよく知らない世代向けの作品なのかもしれませんね。



堪能度★★★

シリーズ作品
貞子3D』2012.5.15
貞子3D2 (スマ4D)』2013.9.1