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エアポート'80原題は『AIRPORT '79』もしくは『THE CONCORDE-AIRPORT '79』とあるように1979年の作品ですが、たぶん日本で公開されたのが80年なんでしょうね。前2作ではボーイング747型が主舞台でしたけど、本作では今は全て退役となってしまっている夢の超音速旅客機コンコルドへ機と変わり、主演にはアラン・ドロンが迎えられ何だかフランステイストが加味されたような仕上がりのシリーズ4作目になります。

出演はその他に、シルヴィア・クリステル、ジョージ・ケネディ、ロバート・ワグナー、スーザン・ブレイクリー、エディ・アルバート、ビビ・アンデショーン、チャロ、シシリー・タイソン、シビル・ダニング
監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ

+++ちょいあらすじ
アメリカのワールド航空会社がアメリカで初となるコンコルド機を購入しその記念すべき1号機がパリからワシントンのダレス空港へと到着する。しかし、滑走路ではコンコルドの運行に反対運動を繰り広げる環境団体の気球が待ち受けており、コンコルド機は接触寸前のところを回避して無事着陸する。このコンコルド機はプレ・オリンピックが開催されるモスクワまでパリ経由での親善飛行が予定されており注目を集めていた・・・
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序盤からラブシーンが続いて明らかにこれまでのシリーズとは異色の雰囲気かな、と思いましたけどわりとすぐに軌道修正されてこれまで通りのパニック・サスペンスへが展開されていきました。でも、シリーズ4作目とあってこれまでとはまた違う色をだそうという意欲が感じられるのが、コンコルド機だったり、アラン・ドロンだったり、そして飛行機が混乱に陥る要因が軍事企業の陰謀だったりするわけで、スケール的には前2作のほうが大きい感じがしますが、犯罪色が濃いぶりよりサスペンスフルな印象を受ける作品でした。

環境団体による着陸妨害のニュースが人気美人キャスターのマギーによってテレビで報じられ、また同じ番組ではケビン・ハリソンが営む軍事企業ハリソン社が新型の攻撃ミサイル「バザード」の開発と試射に成功したというニュースも伝えられます。実はマギーとハリソンは恋人同士だったのですが、その晩マギーの家をハリソン社の社員だという男が訪ねてきて、ハリソン社は軍事兵器を違法に北ベトナムやキューバに輸出して儲けていると告発するのです。マギーが証拠を見たいと言うと明朝、妻が書類を持って来ると言うのですが、その直後、その社員は何者かに射殺されマギーも命を狙われますが、間一髪逃げ延びます。翌日、マギーはハリソンにこの事実を伝えますが、ハリソンは事実無根だと全否定。しかしマギーが取材のためコンコルド機に搭乗する直前に現れた社員の妻から例の証拠の書類を受け取ります。ハリソンはマギーに全てを知られてしまったことから、バザードの二度目の試射の標的を秘かにコンコルド機に変更するよう指示するのです。

ツッコミどころはいろいろありまして、殺人事件やミサイルの誤射事件というとんでもない事態が発生しているのに警察も政府も全く動きを見せないというありえない状況多々ありなんですけど、そのぶんストーリーも当時としては大胆な展開と言えるのではないでしょうか。環境団体によるコンコルド機反対運動はいわゆる時事ネタで実際にもあったことらしいですけど、ミサイルがコンコルドを誤射しようとしてそれを空軍が撃墜したり、フランスでは謎の戦闘機がコンコルド機を追撃しようとしたりとか、これまでのシリーズとは違って飛行中のコンコルド機は一度ではなく三度も窮地に見舞われるのです。冷静に考えれば非常に謎な大事件が起きているのですからコンコルド機はとりあえず運行を中止するべきなんでしょうけど、何事もなかったかのように最終目的地モスクワを目指してしまうところがスゴイ。あんな怖い目に遭っても乗客も降りません(笑)。最終的にハリソンは大金で買収した空港整備士にコンコルド機の貨物倉庫の扉を離陸後に開くように細工させ、気圧をさげて機体を損傷させ墜落させようと目論み、その罠にはめられたコンコルド機とその機内は一瞬にしてパニックに陥ってしまうのです。

CGとしてはショボイですけど、コンコルド機vsミサイル、コンコルド機vs戦闘機の空中戦はこれまのシリーズにはない見せ場の1つなんですよね。実際のコンコルド機の飛行性能がどれほどのものなのかさっぱりわからないので、これがリアルなのかどうかも全く見当がつきませんけど、高度な飛行能力を持つコンコルド機が主役ならではの演出と言えるでしょう。同じような意味で稀代の二枚目俳優アラン・ドロンを主演にしたからこそラブシーンもたくさん盛り込まれたのでしょうね。今作にもジョージ・ケネディが出演しているんですけど、今回はパイロット役で彼もおこぼれにあずかるようにラブシーンがあったりしました(笑)。

クライマックスでは雪原の滑走路?みたいなところに胴体着陸して雪の中に機体は埋もれてしまい、さらに燃料に引火して爆発しそうになる寸前で駆けつけた救援隊が天井に空けた穴から全員無事に脱出してめでたしめでたしなんですが、コンコルドの機体ってそんな簡単に穴が空けられるような材質、構造なんでしょうか?それなら着陸した時点で大きく破損して死傷者も多数出てしまうんじゃないかと思うんですよね。

ラストは生還したマギーがマスコミの取材を受ける中でハリソン社の不正を告発し、それをテレビで見ていたハリソンが拳銃自殺を図るのですが、マギーはあの時点で全てハリソンの陰謀だと気付いていたのでしょうか?彼女がパリの時点で然るべき機関に告発していればこんなにことにはならずに済んだように思うのだけど?(笑)。



堪能度★★★

シリーズ作品
エアポート'75
エアポート'77/バミューダからの脱出
エアポート'80