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排気ふらりとなにげなく観に行った第一作目が面白くてハマってしまったこのシリーズもこの第三作でついに完結を迎えることになりました。あらためて書いておきますが、第24回日本SF大賞を受賞した冲方丁さん原作の「マルドゥック・スクランブル」をアニメ映画化した作品です。前2作を観てから1年ほど経つこともあって記憶がぼんやりなところもありますけど、たしか前作のクライマックスはバロットとウフコックがカジノへ潜入して伝説の女性スピナーと対決したところで終わってしまったんですよね。何やら難解になっていきそうな気配もしますが、しっかり最後まで見届けてきたいと思います。

声の出演はその他に、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、藤田淑子、土師孝也、小室正幸、小野大輔
監督:工藤進

+++ちょいあらすじ
シェルの移し替えられた記憶が彼の経営するカジノの百万ドルチップの中に隠されていることを知ったバロットとウフコックはシェルの犯罪の決定的証拠を掴むためカジノへ潜入。伝説の女性スピナー、ベル・ウィングとのゲームを制し、最強のディーラーであるアシュレイとのブラック・ジャックのゲームに挑む・・・
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先ずは無事に最終章までスクリーンで観届けることが出来て満足。そして最後までブレないディープな世界観をたっぷり堪能出来たことに満足でした。

今作は尺が70分ほどしかない中編クラスの規模でその内容はバロットとウフコックがついにシェルとボイルドの決着をつけるという三部作全体のクライマックス部分だけを担っていると言ってもいいでしょう。

カジノの100万ドルのチップに隠されたシェルの記憶を手に入れるため、凄腕のディーラーとのブラック・ジャックの勝負に挑むバロットとウフコック。特に派手なアクションもないカードゲームのシーンでしたけど、脚本がいいのか演出が上手いのか巧みな頭脳戦と心理戦の攻防に引き込まれてしまいました。正直、細かいやりとりやロジックなんてよくわかってないんですけど、不思議と魅せられてしまったんですよね。

シェルの犯罪の証拠を手に入れ黒幕も暴きついに強敵ボイルドとの最終決戦に臨むバロットとウフコック。ボリュームも小さいですし、前2作に比べたら派手な展開もありませんが、これまで描いてきた物語の全てを収束、結実させていくだけにとても色濃く深みのあるドラマでした。

それにしても、この映画の原作者が『天地明察』と同じ冲方丁さんというのはなかなかイメージしにくいですよね。そもそもSF作家さんであることを踏まえればこの「マルドゥック・スクランブル」が本来の作風というか持ち味なのでしょうか?何にしても振り幅大きい作家さんなんですね。小説は読んだことがないので推測でしかありませんが、今作はご自身で脚本も担当されてるだけにきっと原作に近い世界観が描かれていたんじゃないかと思ってます。

いずれは冲方丁さんの作品も読んでみたいです。


堪能度★★★★

シリーズ作品
第一作『マルドゥック・スクランブル 圧縮 完全版』2011.8.28
第二作『マルドゥック・スクランブル 燃焼』2011.9.4
第三作『マルドゥック・スクランブル/排気