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砂漠でサーモン・フィッシング若き新人俳優だったレオナルド・ディカプリオとジョニー・デップが共演した名作『ギルバート・グレイプ』を手がけたラッセ・ハルストレム監督が『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本家サイモン・ビューフォイとタッグを組んでポール・トーディの小説「イエメンで鮭釣りを」を映画化した作品です。ワタシ的にはユアン・マクレガー主演作というだけで観る価値大なわけですが、予告編を観たらとても面白そうなお話で楽しみにしてました。

出演はその他に、エミリー・ブラント、クリスティン・スコット・トーマス、アムール・ワケド、トム・マイソン、キャサリン・ステッドマン、レイチェル・スターリング、トム・ベアード、ジル・ベイカー、コンリース・ヒル
監督:ラッセ・ハルストレム

+++ちょいあらすじ
フィッツハリス&プライス投資コンサルタント会社に勤めるハリエット・チェトウォド=タルボットはクライアントであるイェメンの大富豪シャイフより「イエメンで鮭を泳がせて釣りをしたい」という依頼をされ水産学者のアルフレッド・ジョーンズ博士に相談を試みるが全く相手にしてもらえずにいた。ところが中東情勢の悪化から首相広報担当官のマクスウェルが英国への批判を避けようとシャイフの依頼に目をつけジョーンズ博士に仕事を受けるよう根回しをし・・・
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英国らしいブラックジョーク混じりのハートウォーミングな作品でした。てっきり外務大臣はダメかと思ったんだけどなぁ(笑)。

イェメンの砂漠地帯にダムを造って川を作りそこに1万匹の鮭を放流して釣りを楽しむ。イェメンの富豪シャイフのこの願いを中東との関係のイメージアップに利用しようと考えた英国政府の首相広報官マクスウェルは水産学者のフレッド・ジョーンズ博士にシャイフのコンサルタントであるハリエットに連絡をとり協力するよう指示します。

実現可能とはとても思えない荒唐無稽なプロジェクトに呆れるジョーンズ博士でしたが金銭的な問題を抱えていたため渋々承諾することに。しかし実際にシャイフに会い交流をしていくうちにシャイフがたんに金持ちの道楽としてやろうとしているわけではないことを感じはじめ、シャイフ、ハリエットとともにその大きな夢の実現のために挑戦を始めていきます。

まるで絵空事のようなプロジェクトでしたけど、観ているうちに何だか実話ベースの物語を観ているような感覚に陥っていきました。特にリアリティがあるわけでもなく説得力を感じたわけでもないのですが、それはひとえに夢の実現を観たいという思いや奇跡を信じたい思いから、物語に引き込まれていったからなのでしょう。

物語はこの巨大プロジェクトと並行してジョーンズ博士とハリエットのドラマを描いていくのですが、ジョーンズ博士は妻メアリーとの関係性に悩んでいて、ハリエットは付き合い始めたばかりの恋人ロバートがアフガニスタンへ派兵され行方不明になるというエピソードがありまして、辛い思いを抱える二人が同じ夢を追い求めることで絆を育んでいく姿を描いてもいくのです。

メアリーとの関係にずっと悩みながらも何も出来ずにいたジョーンズ。彼はいつも頭の中だけで考えて結論をだし何も行動してこなかったんですね。でも実現不能に思えたプロジェクトに参加しそこに大きな可能性があったことを知った時、彼の中で何かが大きく変わっていったのでしょう。

なにげにシャイフを演じたアムール・ワケドの存在感が光ってたように思います。ジョーンズのセリフにもありましたけどホントに神秘的な雰囲気がありました。スティーヴン・ギャガン監督の『シリアナ』にも出演してたようですがさすがに覚えてはいません。それから純粋に夢を追う3人に対して政略で動くマクスウェルがいいアクセントになって面白かったです。特に首相とのオンライン上でのやりとりとか。出来ればマクスウェルにはもっといっぱい毒づいてほしかったかも(笑)。

しかしそれにしてもロバートは引き立て役とはいえさすがに気の毒でした。


奇跡度★★★☆


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