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東京家族監督50周年を迎えた山田洋次監督の81本目となるこの作品ですが、私はそのうち何本を観ているのかな?たぶん『男はつらいよ』だけで半分くらい占めているんですよね?今作は名匠・小津安二郎さんの名作『東京物語』をモチーフにしオマージュをこめて現代の日本家族の風景と絆の姿を描く物語なんだそうです。

出演はその他に、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍、風吹ジュン、茅島成美、柴田龍一郎、丸山歩夢、荒川ちか
監督:山田洋次

+++ちょいあらすじ
瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉と妻とみこは子供たちに会うために東京へとやって来た。ところが品川駅に迎えにくるはずだった次男の昌次は間違って東京駅へ行ってしまい二人はタクシーで開業医を営む長男の幸一の家がある多摩方面へと向かった・・・
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素晴らしいッ。何が素晴らしいってそりゃもう蒼井優さんですよ。中盤に入って中弛みしていたところで蒼井優さんが登場したら空気が一変しましたもんね。物語としても大きく動くポイントではありましたけど、蒼井優さんの力でとても気持ち良く跳ねたからこそ、幸一の家に帰ってきて幸せな笑顔をみせるとみこにこっちも嬉しくなったし直後の出来事に驚かされ、一転して深い悲しみに包まれていくのです。

ホームドラマの超王道と言える作品でしたね。小津安二郎監督と小津安二郎監督の影響を強く受けた巨匠・山田洋次監督の作品は日本映画の方向性を縛り付ける側面があって先日お亡くなりになった大島渚監督はその対極と言われてましたけど、リアルな日本の風景、家族の姿を映し出しているのは確かなんですよね。相変わらず昭和の香りかしてこないところは作風として納得するしかないでしょう。今作は妻夫木聡さんと蒼井優さんがいて多少は今っぼくなるかもと思ったんですけどね(笑)。

私も劇中の子供たちと同じような世代ですから、年老いていく両親のこともいろいろ考える機会が増えてきつつあるんですよね。あまり考えたくないこともありますけど準備はともかくとしても心構えくらいは必要ですから、この物語というのはかなり現実味を感じるところがあって気がつけばどっぷり感情移入していました。母ともこの死はとても悲しかったです。でも前日の昌次と紀子と過ごしたあの時間は母にとってはきっと至福の時間だったことでしょう。昌次は最後にとても大きな親孝行を出来たんですよね。

それにしてもです。結局最後は橋爪功さんと蒼井優さんとで締めて物語が鮮やかに昇華していくのですから、この映画は蒼井優さんがいるのといないのとでは全く違う印象になりそうです。もし寅さんシリーズが続いていたら山田監督はきっとマドンナに起用していたことでしょう。

しかし、それにしても何で滋子の旦那は葬式に来なかったの?


家族度★★★★☆