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ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀作品の基になっている史実については、そういえばそんな事があったらしいですねと薄ら知識があるくらいでほとんど知らないに等しいです。1937年に起きたドイツ飛行船ヒンデンブルグ号爆発炎上事故をモチーフにした歴史ミステリー作品。不慮の事故なのかそれとも政治的陰謀か?史実では謎とされているようですが、今作は政治的陰謀によって爆弾が仕掛けられたとする設定で飛行船に乗り込んだ人々の数奇な運命と事故の裏に潜むある陰謀を描く物語です。

出演はその他に、ローレン・リー・スミス、グレタ・スカッキ、クリスティアーネ・パウル、ハイナー・ラウターバッハ、ウルリッヒ・ヌーテン、ステイシー・キーチ、ヒンネルク・シェーネマン、ユストゥス・フォン・ドナーニー、ハンネス・イェーニッケ、ピエール・ベッソン、ユルゲン・ショルナゲル、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、アントニオ・モノー・Jr、アンドレーアス・ピーチュマン、ミーガン・ゲイ
監督:フィリップ・カデルバッハ

+++ちょいあらすじ
1937年、ドイツのフランクフルト。ツェッペリン飛行船会社の設計技師マーテン・クルーガーはグライダーに初挑戦し湖に墜落。偶然居合わせた米国女性ジェニファーに助けられ一目で恋におちてしまう。その夜、アメリカ領事館で催されたパーティで再会するが彼女はアメリカの石油会社社長エドワード・ヴァンザントの令嬢でドイツ貴族の息子フリッツ・リッテンベルクという許嫁がいた。そのパーティの最中、エドワードが倒れたとの報せが届きジェニファーは母と翌日のヒンデンブルグ号で急遽帰国することになるが・・・
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あんな大惨事が起きてさらに悲しい出来事もありながらまるでハッピーエンドのような終わり方に思わず「あなたたちそれでいいの?」と心の中でツッコミをいれちゃいましたけど、これがなかなか観応えがあって面白かったです。

この映画の題材になった実際のヒンデンブルグ号の事故の様子ってたしかにフィルムに記録されているんですよね?何となく見た覚えがうっすらと記憶にあります。古いモノクロフィルムだったのでたぶん映画のワンシーンなどではないと思うのですが、もしかしたらヒンデンブルグ号ではなく別の飛行船なのかも。

わりと最近でもどこかの国で水素ガスで膨らませていたたくさんの風船が突然引火して爆発するという事故があってネット動画を特集したようなテレビ番組で見た覚えがありますが、この映画でもその引火性の高い水素ガスが重要なポイントになってるんです。

ツェッペリン社は水素ガスよりも安全なヘリウムガスの使用を望んでいましたが、アメリカの輸出規制によって輸入することが出来ずにいました。また経営的に苦しいジェニファーの父で社長エドワード・ヴァンザントはツェッペリン社との取引に活路を見出だそうと輸出解禁に向けて奔走していたのです。

急遽帰国することになったジェニファーは母は翌日ヒンデンブルグ号に乗船しようとしますがエドワード社長からツェッペリン社エッケナー会長に二人をヒンデンブルグ号から降ろすよう連絡が入り会長の指示を受けたたマーテンが向かいますが、その途中でジェニファーの許婚フィリッツに突然襲われヒンデンブルグ号に爆弾が仕掛けられたことを知るのです。

利害の一致するツェッペリン社と石油会社の思惑によって仕組まれた陰謀。さらに開戦を企むナチスもある物が欲しいがために輸出解禁させようと画策。物語はヒンデンブルグ号の爆発事故の裏には二つの陰謀が隠されていたという架空の設定で陰謀を阻止し愛する人を救おうと行動する主人公マーテンの姿をラブロマンスを絡めて描いていきます。

ナチスの陰謀はなんとなく想定してましたけど、さらにアメリカ石油会社側の思惑が絡んでくることで、事態がより複雑混迷化して面白くなっていくんですよね。またユダヤ人家族や手品師ブロッカのエピソードによって群像劇的な厚みも生まれてナチスものでありつつパニック・サスペンス的な色合いを濃くしもていくのです。

脚本も映像もTVドラマのちょっと豪華版というくらいの印象でチープ感はありましたけど、それでも巨大な飛行船ヒンデンブルグ号の迫力はなかなか。たしかにタイタニック号の悲劇を彷彿させるようなところあるかもしれません。

飛行船ってあの独特のフォルムや静かに空を漂う感じが好きで魅せられてしまうんですよね。都心の空でたまに飛んでいるのを見かけますけど、ついつい目で追って眺めてしまいます。一度乗ってみたいかも。

それにしても劇中最大の見せ場となるシーンを最初のタイトルバックから使ってしまうなんて、ありえないでしょ?(笑)。


堪能度★★★★