ブログネタ
BD.DVD.TV.映画鑑賞日記 に参加中!
フットルース夢に向かって1984年に公開された私の大好きな青春ダンス映画『フットルース』のリメイク版で2011の作品です。リメイクされてたんて全然知らなくて見つけてすぐに飛びつくように鑑賞しちゃいました。

出演はその他に、ジュリアン・ハフ、デニス・クエイド、アンディ・マクダウェル、マイルズ・テラー
監督:クレイグ・ブリュワー

+++ちょいあらすじ
アメリカのとある小さな町に都会から転校してきた高校生レン・マコーミック。その町では、数年前に起こった事故が原因でダンスが禁じられていた。厳しい規律に憤りを覚えた彼は、自分たちの自由を取り戻すべく仲間を集めてダンスパーティを企画するが・・・
+++

ストーリーはオリジナルとほとんど一緒で細かい演出まであえて同じにしているところがファン的にはかなり嬉しかったです。オープニングであのケニー・ロギンスのテーマソングが流れて踊る足下だけが映し出されて、そして同じタイトルデザインが表示されるといきなり高揚感アップです(笑)。

主人公レンが都会から越してきた片田舎ボーモントの町ではお酒、ダンス、ロックミュージックが禁止され、娯楽的な本を読むことも憚られるほど若者の自由が奪われた保守的な地域で町。それは実力者である牧師ムーアの息子でヒロインのアリエルの兄がかつてダンスに行った帰り道に交通事故で死亡したことに起因しているのですが、オリジナルでは後々に明かされるこのエピソードがこのリメイク版ではいきなり最初にドラマとして描かれ、それから3年後のお話として物語は始まっていきました。

比べればそりゃ圧倒的に断然オリジナルのほうが魅力的なんですけど、これはこれで楽しむことが出来ました。もちろんそれはオリジナルありきでの話なんですけど、オリジナルから30年も経っているのにも関わらず同じ演出でもあまり違和感がないというのはとても不思議な感じがしました。楽曲にラップを使ったりいまどきのダンスを加えたりiPodを使ったりと現代風なアレンジも施されてはいますけど、主人公レンの初登校時の服装がデヴィッド・ボウイ風だったり同じく黄色のビートルに乗っていたり、親友になるウィラードはウェスタンなファッションだったりとかなりオリジナルを意識した演出というのは随所で目につくんですよね。それでもしっくりきちゃうのは物語が扇情的なダンスや音楽が禁止された時代遅れな保守的な町が舞台なのとオリジナルの色褪せない魅力かなと思うのです。

ここまでオリジナルを踏襲するのであればもっと同じ楽曲を使ってほしかった気もしちゃうんですよね。オリジナルと比べて廉価版のような映画になってしまうのは仕方のないところかもしれませんが、レンがウィラードにダンス指導をする場面ももっとみっちり長くやってほしかった。あそこも一応名場面の一つだったと思うし、逆にチャックと勝負するときにストーリー的には必要の無い緑のトラクターをわざわざだしてくるところなんてオリジナルへの拘りが感じられてニンマリしちゃいました。凄いのはラストのダンスパーティでプロムじゃなかったのは残念なんですけど、レンのエンジのジャケットがまんま一緒というのが何だかとっても嬉しかったです。

これなら監督さんのお仕事としてはずいぶん楽だったのではないでしょうか?(笑)あらためてオリジナルの素晴らしさを噛み締められる作品でした。


青春度★★★☆