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ヒッチコックサスペンスの帝王と呼ばれた巨匠アルフレッド・ヒッチコックとヒッチコックを支え続けた妻で優れた映画編集者・脚本家でもあったアルマ・レヴィルの姿を描くヒューマン・ドラマです。予告編を観るとあの『サイコ』の製作時のエピソードがベースになっているようですね。名作『サイコ』の製作裏話はハリウッドの伝説としてちらほら見聞きしたこともあって興味津々で観に行ってきました。

出演はその他に、ヘレン・ミレン、スカーレット・ヨハンソン、トニ・コレット、ダニー・ヒューストン、ジェシカ・ビール、マイケル・スタールバーグ、ジェームズ・ダーシー、マイケル・ウィンコット、リチャード・ポートナウ、カートウッド・スミス
監督:サーシャ・ガヴァシ

+++ちょいあらすじ
1959年のアメリカ。『北北西に進路を取れ』をヒットさせたアルフレッド・ヒッチコック監督は次回作の構想を練っていて実在の殺人鬼エド・ゲインを描いたロバート・ブロックに小説に魅了され映画化を決心する。しかし映画会社パラマウントは出資に難色を示したことからヒッチコックは自己資金での製作を開始するが・・・
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これは映画好きにはたまらない題材ですよね。とても興味深いドラマで面白かったです。ハリウッド映画史に刻まれる伝説の一つの描いた作品と言えるでしょうか。

『北北西に進路を取れ』で成功をおさめたアルフレッド・ヒッチコック監督は次回作に猟奇的殺人鬼のエド・ゲインを描いたロバート・ブロックの小説「PSYCHO」に選び、その内容が知られないように部下たちに原作本の買い占めを指示します。しかしパラマウントがその陰惨な内容ゆえに出資を拒んだことからヒッチコックは自らの資産で映画製作を開始しますが、映画が失敗すれば財産を失いかねない状況の中で、映倫の規制、妻の浮気疑惑など様々な問題に直面していきます。

物語は『サイコ』の製作話と密接に絡めながらヒッチコックと妻アルマの夫婦のドラマを描いていくわけですが、天才と言われる成功をおさめた人物には大概内助の功があるものでヒッチコックも例外ではなかったんですね。妻アルマは公私に両面での重要なパートナーで彼女もまた優秀なクリエイターだったのです。完成した『サイコ』は試写で酷評されヒッチコック自身も駄作と認めますが、アルマの再編集とアイデアで傑作へと生まれ変わっていきます。あのシャワーシーンでは最初は音楽がなかったというのは驚きでしたが、さらに有名になったあの音楽はアルマの発案だったのも二重の驚きでした。

サイコ』の伝説はいくつか聞いたことがありますが、ハリウッド映画で初めてトイレを映したとかホントだったんですね。上映に際して劇場や観客に独特のルールを課したのは『サイコ』の内容ゆえの演出効果を狙っただけでなく、映画をヒットさせるために口コミでの宣伝効果を狙ったものだと言うのも初めて知りました。その点ではヒッチコックとアルマは優れたプロデューサでもあったのかもしれませんね。

前日に『サイコ』を鑑賞していたのは大正解みたいで効果覿面。気分的にもかなりいい感じで臨めましたし観たばかりで細部まで鮮明に記憶しているだけに本作で描かれていく物語はまるでリアルなメイキングドラマのようであっという間に引き込まれてしまいました。

アンソニー・ホプキンス演じるヒッチコックがそっくりなのは予告編の時点で思っていたことですが、マリオンを演じたジャネット・リーを演じたスカちゃんもそっくりでしたね。特に運転するシーンでの不安な表情は完コピでした。『サイコ』の出演者のアンソニー・パーキンス、ヴェラ・マイルズ、脚本家ジョセフ・ステファノ、音楽担当のバーナード・ハーマンなど主要な名前は覚えていたこともあって登場してきたり名前が出てくるたびにまるで昔から知ってたみたいにオォーっとなったりして(笑)予習復習が堪能度を高めたのは間違いないでしょう。これから鑑賞される方にはぜひぜひオススメします。

ヒッチコックの肩にカラスが舞い降りて終わるラストシーンは『鳥』が大好きな私としてはたまらなく嬉しかったです。


伝記度★★★★★