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鳥ヒッチコック監督作品の中でも大好きなこの映画。『ヒッチコック』のラストシーンでも触れてましたしこれは書き記しておきたいなと思いまして久々に再鑑賞してみました。『サイコ』から3年後の1963年、カラー作品になります。

出演はその他に、ジェシカ・タンディ、スザンヌ・プレシェット、ヴェロニカ・カートライト、エセル・グリフィス、ドリーン・ラング
監督:アルフレッド・ヒッチコック

+++ちょいあらすじ
サンフランシスコ近郊のとある港町。新聞社社長令嬢のメラニー・ダニエルズに突然舞い降りてきた1羽のカモメが額をつつき飛び去っていった。一見、不運なアクシデントに思えたその出来事だったがそれは大事件への発端となり町に異様な鳥の大群が集まるとともに人々を襲いだしていく・・・
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今からちょうど半世紀前の古い映画になりますけど、この映画の持つ緊張感、不気味さ、怪しさ、恐怖感は全く色褪せてませんよね。何でも動物モノのパニック映画の元祖となる作品でもあるそうですが、現代でもこのレベルに達する作品ってそう多くはないような気がします。

最後まで鳥が人間を襲いだした理由は一切わかりません。最初から最後まで謎めいたままですが、それもこの物語の恐怖感に繋がっていくんですよね。最初は主人公が1羽のカモメに襲われるというちょっとした事故に過ぎませんでした。しかしそれは後に人々を戦慄の恐怖へと巻き込む予兆であり、ヒタヒタ、ジワジワと忍び寄ってくる恐怖に観る者は飲み込まれていくのです。

この当時はまだCG技術も特撮技術も発達してない時代ですよね。そんな時代にアイデアや演出、編集などでこれほどの不気味な恐怖感を与えてしまうってホントにスゴイってあらためて思うんですよね。なんせ相手は鳥ですからね、犬や馬のように調教が効くわけじゃありません。巧みな発想や絶妙な映像の構成、そして俳優たちの迫真の演技など演出力の結集によって生み出されたと言えるんじゃないでしょうか。恐怖映画の原典とも言われる作品ですけど映画そのものの原典とも言えますよね。

興行的には『サイコ』以降のヒッチコック作品は『サイコ』を越える事はなかったと『ヒッチコック』の中では語られていましたけど、私の中では記憶に鮮明に焼き付けられた傑作なんですよね。日本ではこの作品はけっこう有名で人気があるように思うのですが、たぶんこれがカラー作品でその昔テレビで何度か放送されたのを観ていた方が多いのではないでしょうか?私もその一人ですし私の母も好きだと言ってました。

私自身リアルタイムで観ていたわけじゃありませんし、昔の映画は良かったなんてありきたりなことを言うつもりはありませんけど、やっぱりこの時代ならではの今とは違う映画への熱い思いや人々のエネルギーがこういう傑出した作品を生み出していったのでしょうね。

ちなみに本作でのヒッチコック監督の出演箇所は序盤のペットショップの店先の場面でお店から犬を連れて出てくる人でした。


恐怖度★★★★★