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マニアック1980年の伝説的スプラッターホラーを『ピラニア 3D』の監督アレクサンドル・アジャが製作を務めフランク・カルフン監督がイライジャ・ウッドを主演にリメイク、映画化した作品です。先日初めて予告編を観てこの映画を知りましたが、映像的にも強烈なインパクトで興味をひかれてしまったのでした。

出演はその他に、ノラ・アルネゼデール、ジュヌヴィエーヴ・アレクサンドラ、リアーヌ・バラバン、アメリカ・オリーヴォ、サミ・ロティビ、モルガンヌ・スランプ、サル・ランディ、ジャン・ブロバーグ
監督:フランク・カルフン

+++ちょいあらすじ
ロサンゼルスで両親が営んでいたマネキン店を受け継ぎマネキンの修復師として営むフランクは夜の街で若い女性を狙っては殺害しその頭皮を剥ぐと自分のマネキンたちにかぶせて快楽を得ていた。フランクは幼い頃のトラウマから生身の女性が愛せくなっていたのだった。そんなある日、アンナという女性カメラマンがフランクのマネキンに興味を抱きショーウィンドウの写真を撮っていると・・・
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凄くグロいというわけではありませんが、インパクトはとても強烈でしたね。観た直後に楽しいお食事という感じの映画ではなく食べながら観るのもちょっと避けたほうがいい種類の映画かもしれません。

物語の主人公はマネキン修復師のフランク。彼には大きな秘密がありまして夜な夜な若い女性を物色し気に入った子を殺害するとその頭皮を剥いで自分のマネキンたちに被せて愛でるのです。何故そのような行為に至るのかはどうやら幼少期に頻繁に目の当たりにしていた母親の性行為に起因しているようなのですが、具体的にはよくわかりません。『マニアック』というタイトルからフェティシズムみたいなのをイメージしていたんですけど、どちらかと言えば母親から愛情を得られず女性不信の印象が強くて性的に倒錯しているような感じではありまさんでしたね。

そんなフランクの前にある日フランス人女性カメラマンのアンナが現れます。彼女はフランクのマネキンを気に入って個展のモチーフに使わせてほしいと頼みます。そしてこれまで生身の女性に興味を抱けずにいたフランクはアンナに対し初めて特別な感情を抱いていくのです。

この映画、何故か主観映像で描かれイライジャ・ウッドが演じるフランクの姿は鏡面越しなどでしか映されません。終盤になると直に映る場面があるもののほんの数回だけだったと思います。どうせなら全編主観映像で貫いてしまえば良かったのにとも思うのですが、主観映像だけに突如起きるフランクの凶行がかなりショッキングな映像となるんですよね。グロさはそれほどでもないのですが、目の前で起きているかのような惨劇はときには観る人が自身の手で行っているかのような錯覚を与えるのかもしれません。

アンナを演じたノラ・アルネゼデールはスカーレット・ヨハンソンを彷彿させるような美しさと優しさを併せ持ちたしかにフランクを一発で恋に落ちさせる素敵な魅力。でも物語としては何故フランクが彼女をマネキンに利用しようとせずに彼女自身を求めようとしたのかがよくわからないところなんですよね。好意的に理解すれば、母親からの歪んだ愛情しか知らなかったフランクがアンナに出会い生まれて初めて他人の心と触れるということを実感したのかもしれませんね。

いわゆるスプラッター系な作品ですけど、決してさ悪趣味な感じがしないのはスタイリッシュな演出と主人公フランクの歪んだ純愛が悲哀とともに描かれていくからなのでしょう。観る前に予想していたのは異常者に猟奇的なお話だったんですけど、実はとても悲しいラブストーリーだったんですね。


執着度★★★☆