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ハル「ハル」と聞いてまず思い出すのはスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』森田芳光監督の『(ハル)』でどちらも私の中では名作だったりしますが、こちらの『ハル』は近未来の京都を舞台に人間とロボットの純粋な愛をアニメーションで描くラブ・ストーリーだそうで、偶然にも二つを足して2で割ったような映画?というのはかなりこじつけですが、何度か観た予告編は映像が綺麗で雰囲気も良かったので楽しみにしていました。

声の出演はその他に、宮野真守、辻親八、大木民夫
監督:牧原亮太郎

+++ちょいあらすじ
飛行機事故により最愛のハルを失ってしまったくるみは、それから何も食べず、眠ることもせず、生きる気力を失ったまま押し入れの中で暮らす日々。心配する祖父は工場で働いていたヒト型ロボットのキューイチ(Q01)をハルそっくりにし彼女の世話をさせることで傷ついた心を癒そうと考える・・・
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何だかとても不思議な雰囲気が漂う切ない物語でしたね。とても情感にあふれた素敵な映画でした。

物語は近未来の世界なんですが、舞台となるのが情緒ある古都・京都なので超先進的な文化と昔ながらの街並みや文化が混在するとっても不思議な空気感に包まれていきます。どことなくですけど大林宣彦監督のSFラブファンタジー版という感じがしてくるようなそんな中編アニメ作品といったところかな?

この物語の主人公はキューイチ(Q01)と呼ばれるロボットです。キューイチはくるみの祖父が営む工場で働いていましたが、飛行機事故で愛するハルを失い心を閉ざして事故しまったくるみのために祖父はキューイチをハルそっくりにしてくるみの世話をするように命じるのです。

情緒あふれる京都の美しい街並を背景に繊細に映し出されていく心の機微と淡く切なく紡がれていく物語。SFでロボットが主人公でありながらも、とてもリアルに瑞々しく感じられてしまいましたが、実はとても大きな秘密を秘めていたのです。

クライマックスであの事実が明らかになった瞬間はさすがに驚きましたよ。えーーーって思わず声に出しそうになるくらいに(笑)。たしかに矛盾は一切してませんでしたもんね。巧妙な演出にすっかり騙されて魅了されまくってましたが、まさかそんな仕掛けがあったなんて思いもしませんでした。こういうサプライズな展開は大好きなんです。

あまりにトリッキーな仕掛けなのでこれ以上内容には触れないでおきますが、このサプライズって設定はだいぶ異なりますけど『美女缶』を思い出してしまいました。こちらも好きな映画なので興味のある方はぜひどうぞ。

監督の牧原亮太郎さんって「ギルディクラウン」の演出と絵コンテを担当された方だったんですね。そもそも予告編の雰囲気に惹かれて観に行ったわけですが、「ギルディクラウン」も好きなアニメだったので納得です。

私はキリンを運んできたハルへのくるみからのメッセージが一番の胸キュンポイントでした。


再生度★★★★