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真夏の方程式東野圭吾さんの人気ミステリー小説を福山雅治さんの主演でTVドラマ化して大ヒット「ガリレオ」シリーズの劇場版第2弾です。監督は前作『容疑者Xの献身』に引き続いて西谷弘さんがメガホンをとっています。『容疑者Xの献身』はとても深みのある人間ドラマで解き明かされていく殺人事件の真相に強く心を揺さぶられたことを今でも鮮明に覚えています。今作もそれを期待していいのかどうかわかりませんけど、あえて原作を読んでいない強みを生かして楽しんできたいと思います。

出演はその他に、北村一輝、杏、山崎光、風吹ジュン、前田吟、田中哲司、塩見三省、白竜、西田尚美
監督:西谷弘

+++ちょいあらすじ
水晶のような美しい輝きを放つ玻璃ヶ浦。その海に面した町を物理学者の湯川学が訪れた。町では今、海底鉱物資源の開発を巡り住民たちが賛成派と反対派に分かれ対立を繰り広げており、湯川はその説明会でアドバイザーを務めるため招待されたのだった。湯川は川畑夫妻と娘・成実が営む旅館“緑岩荘”に滞在し、そこで両親の都合で親戚の川畑家に預けられていた少年・恭平と出会い・・・
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涙腺崩壊。なんとも切ない結末でしたね。恭平くんは自分がしてしまったことにとっくに気づいていたんですよね。人生を狂わされてしまったのは他でもない恭平くんだったのかもしれません。

今作も必殺の泣けるミステリーでした。冒頭で描かれる15年前の冬の夜のある事件。私はあのシーンで早くもこの映画の成功を確信しちゃいました。別に具体的な根拠は何もなくてインスピレーションだけなのですが、たくさん映画を観ていると時にそういうことにしばしばめぐり合うのです。

前作と違って事件の真相は早い段階でなんとなーく見当がついてしまいました。映し出されたキッチン。一本足りない包丁。ドラマ的なことを考えれば彼女以外は考えられず、そうなれば何故に仙波が罪を被るのかも察しがついてきます。他のパターンというのもちょっと考えにくかったですしね。でもだからといって私の洞察力が優れているわけでもなければ、お話そのものが単純だったわけでもないのです。

推理するのは湯川先生担当なわけですから、そこはただ眺めていればいいのです。数々の伏線と湯川先生の推理によって誘われるように導かれていく事実の裏側に秘められた悲しい物語こそがこの作品の醍醐味と言えるのです。何故、湯川先生が取調べ室で川畑と面会出来るのか不思議ですけど、あそこはとてもいいシーンでしたね。心揺さぶられ成実の涙にもらい泣きしちゃいました。川畑と妻のセツコ、そして仙波がどうしても守りぬきたかったものは、美しい玻璃ヶ浦と同じく彼らにとってかけがえのない存在だったのです。

しかしそのために彼らはまだ幼い恭平くんに重い十字架を背負わせてしまいました。決して解決したとは言えないこの事件。あえてうやむやにしてという言い方も出来なくはありませんが、ある意味でこれは大岡裁きなのです。この世の中には暴かなくてもいい真実もあるのです。湯川先生と成実が少年の今後の成長を見守っていくことでしょう。

ラストで海から上がってきたのは湯川先生ではなく福山雅治でしたよね。やけに格好良かったです(笑)。それにしても今作の岸谷の存在感がちょっと薄すぎやしませんでした?そういえばTVドラマの終盤でもだんだんと薄くなっていったような?


秘密度★★★★★


シリーズ作品
容疑者Xの献身』2008.10.5
真夏の方程式』2013.7.5