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アンコール!!STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス』ではバローラム最高議長を演じたテレンス・スタンプとオスカー女優のヴァネッサ・レッドグレーヴとの共演で、一組みの老夫婦の愛と絆を描いた物語です。なんでも監督を務めたポール・アンドリュー・ウィリアムズの自身の家族の体験を基に作り上げた作品なのだそうです。


出演はその他に、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェマ・アータートン、クリストファー・エクルストン、アン・リード、ジャメイン・ハンター、カリータ・レインフォード、ラム・ジョン・ホルダー
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ

+++ちょいあらすじ
ロンドンで暮らすアーサー・ハリスは気難しい頑固な性格で息子のジェームズとも折り合いが悪かったが、何より妻のマリオンを心から愛しており、地元合唱団に参加する彼女の送迎を不機嫌ながらも日々務めていた。マリオンは夫とは対照的に明るく社交的な性格で合唱団の仲間たちからも慕われていたが、ある日マリンの癌が再発してしまい・・・
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こういう表現が正しいのかどうかわかりませんが、いぶし銀の輝きがとても眩しく映る素敵な物語でした。やっぱりこの手の音楽ドラマはこうでなくっちゃという作品でした。ありきたりと言われてしまうのかもしれませんが、ラストは感動と高揚感に包まれていく王道のパターンで締めくくるのがすこぶる気持ちいいんですよね。

物語の舞台は英国はロンドン。主人公は無口で気難しいアーサー・ハリス。妻のマリオンは夫とは対照的に社交的で行動的で地元合唱団に積極的に参加しています。合唱コンクールに参加することになった彼女たちは合唱団を「年金ズ」(高齢者年金受給者なんたらかんたらの頭文字で「OAP'Z」としてその意訳みたいです)と命名。ロックやポップスなど少々型破りな選曲に挑戦すろことに。

ところがある日マリオンの癌が再発してしまいます。医者から余命宣告を受けたマリオンは残りの人生を好きなことをしてすごそうと合唱を続け、アーサーは合唱に打ち込む彼女たちを理解出来ないながらもマリオンの送迎に協力します。そして予選となった屋外ライブでマリオンはアーサーに捧げる「トゥルーカラーズ」をソロで熱唱。大喝采を浴び予選も見事に突破。しかし、その夜、マリオンの容体がきゅうへん。帰らぬ人となってしまいアーサーは失意の底へ。孤独になったアーサーはマリオンとの幸せな日々を振り返り、やがて合唱団講師の説得もあって自身が合唱団に参加することを決意していくのです。

邦題は『アンコール!!』ですが原題は『SONG FOR MARION』とあるように主人公アーサーが最愛の妻マリオンを失った深い悲しみから再生していく姿を描いた物語といっていいでしょう。気難しい自身の性格ゆえに一人息子のジェームズとも折り合いが悪く、親しい友人もいないアーサー。マリオンはそんな夫を残して自分が他界してしまうことをとても危惧していたのでしょう。だから少しでも合唱団と接する機会を作りアーサーの心をみんなに開かせようとしていたのではないでしょうか?彼女が大切にしていた古い写真もいつかきっとアーサーの目に触れることを考えていたのかもしれませんね。

アーサーを演じたテレンス・スタンプがまるで夏八木勲さんみたいに渋くて素敵でした。クライマックスでアーサーが唄いあげるソロパートは感動モノでした。合唱コンクールでのお決まりのような結末も良かったのですが、何より頑固な堅物男だった主人公が自身の固い殻を破って変わろうとしていく姿に心打たれました。全てはマリオンの深い愛の力によるものなのかもしれませんね。


再生度★★★★