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はさみ hasami一生懸命記憶を遡ってみても理容美容専門学校を舞台にした映画って思い当たらないんですよね。TVドラマでも思いつかないですね。美容師さん、理容師さんは多くの方が接点を持っているでしょうし、知人、友人にいるという方も多いでしょう。私もそうです。でも具体的にどんな勉強をして国家資格を手にしていくのかというのはよくは知りませんでしたし、私の好きな職業モノの学園青春ドラマということで興味があって鑑賞してみました。主演は『春との旅』の徳永えりさん。監督は『大阪ハムレット』の光石冨士朗さんです。

出演はその他に、窪田正孝、なんしぃ、綾野剛、樋浦勉、白石まるみ、石丸謙二郎、烏丸せつこ、竹下景子
監督:光石富士朗

+++ちょいあらすじ
東京都中野区にある理容美容学校で教壇に立つ若手教員の永井久沙江は学生たちの育成に日々熱心に取り組んでいた。しかし学生たちの中には悩みを抱える者の少なくなく、最近はハサミが思うように扱えず学校を休みがちな木村弥生と落ち着きがなく情緒不安定気味な葉山洋平が気がかりになっていた・・・
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やっぱり青春ドラマには少女の疾走シーンが重要不可欠なのかもしれませんね。地味めな映画ではありましたけど、期待通り興味深い内容で楽しむことが出来ました。理容美容専門学校を舞台に教員、学生たちの悩める姿と成長を描く青春群像劇です。

きっと誰もがそれぞれ夢や希望を抱いて理容美容学校の門をくぐり入学してきたんだと思います。でも現実の世界は厳しく誰もが大きな壁に一度は阻まれることでしょう。美容師、理容師になりたいという夢や目的意識が明確にハッキリしているぶんだけ、つまずいた時の挫折感も大きな溝に落ちてしまうこともあるのかもしれません。

私もどちらかといえば職人肌と言いますか技術とセンスが物を言う仕事をしていたので、畑は違えど共感するところが多かったですね。木村弥生、葉山洋平、田村いちこの姿と重なってくる友人たちが思い返されたりもしましたし、私にも永井久沙江みたいに人生に大きな影響を与えてくれた恩師がいました。劇中で弥生がハサミでつまずいてドロップアウトしかけましたがあの気持ちもすごくわかるんですよね。ホントに描けないときはまったく描けなくて何も出来なくなってしまうんです。で、いちこみたいな友人の何気ないアドバイスをきっかけにスランプから脱出なんてこともよくありましたよ。

特にメディアに登場するようなヘアスタイリストさんたちや、青山や原宿などの美容院を見ているととっても華やかな世界に映る業界ですけど、国家資格を得る第一歩を踏み出すまではというのは地味な努力を積み重ねていく毎日であって、理容美容学校はきちんとした知識や技術を持つ職人を育てる機関なんですよね。業界的には服飾学校と似ているところがありますが国家試験とかはなくてもっと派手な世界かも。どちらかと言えば看護学校のほうが近いものがあるのかもしれませんね。

実はもっとお洒落でスタイリッシュな作品をイメージし期待していたところがあるんですけど、その真反対でいい意味で裏切られました。国家試験に通ることがこの学校での最終目標になるわけですが、それはその後の美容師理容師人生をスタートするためにチケットを手にするだけであってゴールではないんですよね。ラストシーンで再会した卒業生が久沙江に教わった技術が役に立ったと話す姿が妙に心に響いたのでした。


青春度★★★☆