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タイピスト!1950年代のフランスを舞台にタイプの早打ち以外には取り柄のないヒロインが“タイプライター早打ち世界大会”挑み奮闘する姿を描くラブコメディです。主演は『ある子供 L' ENFANT』『譜めくりの女』のデボラ・フランソワと『ロシアン・ドールズ』のロマン・デュリス。脚本・監督は本作が長編映画デビューとなるレジス・ロワンサルです。

出演はその他に、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ、ショーン・ベンソン、ミュウ=ミュウ、メラニー・ベルニエ、ニコラ・ブドス、エディ・ミッチェル、フレデリック・ピエロ、フェオドール・アトキン、マリウス・コルッチ
監督:レジス・ロワンサル

+++ちょいあらすじ
1959年のフランス。田舎町から都会へと仕事を求めて出てきたローズ・バンフィルはルイ・エシャールが経営する保険会社に秘書として試験雇用される。しかし、失敗ばかりのローズは本採用を断られそうになるがルイはローズの特技であるタイプライターの早打ちに注目しローズが大会に出場することを条件に雇用を継続すると約束し、ルイがコーチとなってローズの特訓の日々が始まる・・・
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とってもチャーミングでラブリー、そして意外とスポ根なところも楽しいハートウォーミングな物語でした。楽しくて甘酸っぱくて、切なくて、そして最後にはすこぶるハッピーな気持ちになれる素敵な作品でしたね。これは会心のスマッシュヒットでしたよ。

鬼コーチの指導でめきめきと上達したローズは地区大会を勝ち抜いていきます。そして自分の才能を開花させてくれたルイに恋心を抱いていきます。ルイもまたローズに特別な感情を抱き始めるのですが、ルイは何故かその気もちを表には出さずあくまでも経営者でコーチという立場を保とうとするのです。そして迎えたフランス代表を決める大会で、ルイはローズをわざと怒らせるようなウソをついてローズを奮起させるのです。

フランス大会が物語のゴールかと思ったらまだその先にアメリカの世界大会があるんですね。いくらなんでも大韓民国代表は不自然で見た目は中国なんですけど。それならせめてチマチョゴリでも着させなさいよと。

そしてフランス大会を終えてルイはローズと別れます。ここでは何故にルイが好きなはずのローズを突き放してしまうのか、わからないのですが、それは後々元カノで親友ボブの妻であるマリとの会話でわかってきます。ルイは彼女のためを思ってしたことかもしれませんが、マリの言葉で自分にとってローズが必要であることにようやく気づかされるのです。

往年の名作映画を彷彿させるようなクラシカルな雰囲気がたまらなくいいんですよね。ローズが時折ヘプバーンのようにに見えてくる瞬間もありました。演じたデボラ・フワンソワは『譜めくりの女』でクールでちょっと怖い印象がありましたけど、今作のヒロイン、ローズ役では気は強いけど健気な女の子でもあり、激戦の大会で見せる真剣な眼差しや、ルイとの恋にときめき悩む姿など彼女が見せる様々な表情とともに物語に引き込まれていくのでした。

タイプライターの早打ちチャンピオンで人気スターとなれてしまう世界があったんですねェ。漢字圏の日本にタイプライター文化がほとんどないのが残念に思えてしまいますが、それでもこの心地よさは十分味わえる作品だと思います。


恋愛度★★★★