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アップサイドダウン 重力の恋人物語の設定からして斬新で興味津々楽しみにしていました。上下に異なる重力が存在する星で富める世界と貧しい世界が向きあう社会で別々に暮らす男女の恋の行方を描くSFラブ・ファンタジー・サスペンスです。主演は平衡感覚を混乱させる摩訶不思議なヴィジュアルで綴られてゆく。主演は『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のジム・スタージェスと『メランコリア』のキルステン・ダンスト。監督はアルゼンチンのフアン・ソラナスです。

出演はその他に、キルステン・ダンスト、ティモシー・スポール、ジェームズ・キドニー、ジェイン・ハイトメイヤー、ブル・マンクマ、ケイト・トロッター、ヴラスタ・ヴラナ
監督:フアン・ソラナス

+++ちょいあらすじ
太陽系にある双児惑星はそれぞれ正反対の方向に重力が作用し上下に向き合うような形で一方の重力はもう一方の物質に対して作用を及ぼすことなく存在しあっていた。そしてその世界は富める者たちが住む上と貧しい者たちが暮らす下と分かれており双方の交流は厳しく禁じられていた。そんな中で下の世界で暮らす少年アダムはある日上の世界で暮らす少女エデンと出会う・・・
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何とも素敵なSFラブ・ファンタジーでしたね。こういうのが観たかったんですよと、ドンピシャで私のツボにハマる物語でした。空想の世界をリアルに映し出す映画ならではの魅力が輝く作品です。

物語の舞台は太陽系にある異なる二つの重力が向き合い作用している双子惑星です。前提となる設定として、全ての物資は物質が誕生した場所の重力に対します。この二つの惑星を唯一繋いでいるのがトランスワールド社のタワーでトランスワールド社は下の貧困の惑星から資源を採掘し不当な価格で下にエネルギーを売り富を築いています。相手側の物質は逆物質と言い長時間触れていると発火することから、下の人々は上の惑星から逆物質を盗み売ったり燃料にしたりして生活をしていました。

主人公のアダム・カークは幼い頃にトランスワールド社が起こした爆発事故で両親を亡くした孤児でしたが、やがて叔母のべギーに引き取られ育てられました。べギーの家の近くには立ち入り禁止の賢者の山があり、そこにいるピンクの蜂は何故か両方の重力が作用しその蜂が受粉するピンクの花粉にも同様の力があり、べギー家で代々秘密の粉として伝えられていたのです。ある日アダムはべギーかピンクの粉を採ってくるように頼まれ賢者の山に登りそこで上の世界で暮らす少女エデン・ムーアと出会い恋に落ちた二人は賢者の山で密会を重ね愛を育みます。しかし、ある日その現場を警察に見つかってしまいエデンが自分の惑星に落ちてしまい、それ以来二人は音信不通となってしまいます。

異なる重力の惑星が向き合うとても不思議で奇妙な世界が見事な表現力で描かれていくことに驚かされました。ホントにとても自然で違和感がなくてあっという間に物語の世界に引き込まれてしまいました。まるで自分もこの世界にいるかのようなリアルな臨場感です。

ある日、アダムはテレビであのエデンが無事に生きていてワールドトランス社に勤めていることを知り早速社の求人に応募し採用されます。そしてエデンの暮らす上の世界へ潜り込みついに再会を果たしますが、エデンはあの時の事故で過去の記憶を失っていたのでした。

ある意味これはSF版『マリリンに逢いたい』だったりして?(笑)。とにかくアダムのエデンに会いたいがための執念がドラマを加速度的に盛り上げていくのです。逆物質を衣服に仕込み愛するエデンに会いたい一心で危険を顧みずに猪突猛進するアダム。しかし、この双子惑星の社会は二人にとって非情であり彼らの運命に立ちはだかります。しかしそれでも屈しないアダムのひたむきな想いと強い愛はやがてこの双子惑星の運命を大きく変えていくことになるのです。

物語の後半から終盤にかけてはサスペンスフルな展開へと突入し二人の愛と運命の行方にハラハラドキドキ手に汗を握ることになりまして、いったいどんな結末を迎えることになるのやら全く読めずで緊張感と共に固唾を飲んで見守るだけでした。

アイデアはあっても実際に映像化するにはセンスの良さが必要とされる作品かもしれません。映像技術があるだけてはこうも上手くはいかないでしょうね。逆物質の重りで反対の重力に対応して血液は逆流してかなり苦しくなるように思うのですが、これはあくまでファンタジー。科学的な理屈云々どうこう言うのは野暮で無粋というものです。これだけ説得力があるのですから、そこは想像力や順応力を発揮して楽しみましょう。


恋愛度★★★★☆