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ムード・インディゴ うたかたの日々劇場予告編を観たとき、すぐにコレはミシェル・ゴンドリー監督の作品かな?と思ったらやっぱり大アタリ。ボリス・ヴィアンの小説を映画化したもので主演は『タイピスト!』のロマン・デュリス『アメリ』のオドレイ・トトゥ。肺の中に睡蓮の花が咲く奇病に罹った妻と彼女を救おうと奮闘する夫の姿を描くラブ・ファンタジーなのですが、それって利重剛監督の『クロエ』と似てるって思ったらどうやらこちらのヒロインの名前もクロエみたいですね。

出演はその他に、オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、オマール・シー、アイサ・マイガ、シャルロット・ルボン、サッシャ・ブルド、フィリップ・トレトン、ヴァンサン・ロティエ、ロラン・ラフィット、ナターシャ・レニエ、ジヌディーヌ・スアレム、アラン・シャバ
監督:ミシェル・ゴンドリー

+++ちょいあらすじ
資産家で働かなくても不自由なく生活出来るコランはある日の友人宅でのパーティで美しい女性クロエと出会い一目で恋に落ちてしまった。コランはクロエをすぐにデートへ誘い愛を育んだ二人はやがて結婚。しかし幸せな日々も束の間で、ある日クロエが体調を崩し医者に診てもらうとクロエの肺に睡蓮の花が咲いているという・・・
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ミシェル・ゴンドリー監督らしいお洒落でファンタジックでとても独創的な作品でした。。。でしたけど、あまりに独創性が強すぎて置いてけぼりにされそうなこともしばしば。良く言えば芸術性の高い作品。悪く言えば独り善がりかなと思いますが個性の強い芸術というのはえてしてそんなものだと思うので、やっぱりこれは芸術的な作品と言っていいのでしょう。

資産家で働かずとも裕福な暮らしをする青年コランは友人で使用人でもあるニコラと楽しく日々を過ごしていましたが、ある日親友のシックに美しい恋人が出来たと報告され、自分も恋人が欲しくてたまらなくなってしまいます。そこでコランはニコラの恋人の犬の誕生日パーティーに出かけ紹介されたクロエと出会うのです。不器用ながらもクロエにアタックしたコランの恋は実りやがて二人は結婚。ところがある日体調を崩したクロエを医者に診せると医者は彼女の右の肺に睡蓮の花が咲いているというのです。

最初から最後まで全てがまるで夢の中の出来事、想像の世界のお話みたいなんですよね。世界観がどうとか社会背景がどうとかそんな説明は一切ありません。観たまんまが全てなのです。どこかのオフィスで主人公コランの物語をタイピングする人たち。不思議な数々の発明品に囲まれた変形する不思議なコランの家とそこに住み着くネズミ。弁護士でありながら料理の天才でコランに仕える男性ニコラ。とにかくどうすれば言葉で上手く説明出来るのかもよくわからない不思議な描写だらけなんですよね。物語の中身も独創的なアートで溢れかえっているのです。

いわゆる映画とはちょっと違う癖のある作品とも言えるかもしれませんね。まるで不思議なオモチャ箱の中の出来事を覗き観ているような感覚。ストーリーを追いかけていくというよりは、このイマジネーションの世界にどっぷり浸って楽しむという感じなのかも。もちろんそこには恋のドラマがあって筋道立てたストーリーがあるわけなんですが、これを頭で理路整然と捉えようとするのは難しいかも。ハートで感じていく、それにつきるのかもしれません。

終盤、あれほど色鮮やかだった物語からある出来事をきっかけにしていつの間にか色彩が消えていきます。それはまるでコランの哀しみを映し出しているかのようで、とっても切なくなってしまうのでした。


恋愛度★★★☆