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人類資金亡国のイージス』の阪本順治監督と作家の福井晴敏さんが再タッグを組んで挑んだ今作は戦後秘かに噂されてきた旧日本軍の秘密資金「M資金」を題材に「M資金」をめぐる陰謀に巻き込まれていく男たちの姿描いた経済サスペンス・ドラマです。


出演はその他に、森山未來、観月ありさ、石橋蓮司、豊川悦司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳、オダギリジョー、ユ・ジテ、ヴィンセント・ギャロ、仲代達矢
監督:阪本順治

+++ちょいあらすじ
1945年。敗戦を目前にして日本軍が秘かに隠匿したという莫大な秘密資金「M資金」の存在はその後も都市伝説のように現代でも語り継がれており、真舟雄一はそのM資金をエサにして架空の融資話で詐欺を行う詐欺師だった。ある日のこと、真舟はある財団に所属する青年から御徒町のビルに来るように指示され・・・
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これはいわゆる大風呂敷の広げすぎというパターンではないでしょうか?観終えた瞬間どっと疲労感が押ししよせてきましたよ。

そもそもの話になってしまいますけど、10兆円の人類資金があるからってだけらそれがどうしたの?ってことなんですよね。劇中ではM資金の存在にリアリティを与えようとするわけですが、セリフ説明ばかりで具体性に乏しいものだから、理解は出来ても物語に引き込まれていくような魅力を感じないのです。

そんでもって主人公たちがそのM資金で何を成し遂げようとしているのかも隠したままにお話が進むので何を描きたいのかが漠然としていて、小ヤマ場であるはずのロシアでの鵠沼相手の詐欺作戦にしてもカペラ共和国でのPDA配布やセキの出自にしてもイマイチ盛り上がらないのです。主人公たちがそんな煮え切らない状況にあるものですから、彼らの前に立ちはだかる敵(CIAでしたっけ?)も目的がハッキリしないし存在感が薄いんですよね。ユ・ジテもヴィンセント・ギャロも無駄遣いもいいとこでしょ?

クライマックスの国連での演説シーンでこの物語が描こうしていたことがようやくわかるわけなんですが、これをやるためにここまであんなまどろっこしいこと色々とやってきたんだと思うと、不満も一気に沸いてきちゃいました。これだけ壮大なスケールにしておきながら肝心の中身がしょぼくない?物語で経済至上主義に批判を繰り広げながら、お金をたっぷりかけて作ったこの映画そのものに疑問を抱いたりもするのです。

所々で急に話が飛ぶような印象を受けましたけど、原作をざっくり省いた箇所もあるんじゃないでしょうか?株に投資するのに50億をわざわざ現金であの場所に用意する必要性ってあるんでしょうか?しかもその後は船の中でって???今にして思えば映画にするよりは連続ドラマで人物像をじっくり描くほうが合っていたのかもしれませんね。

とりあえずユ・ジテがカッチョヨカッタのが私には何よりの救いでした。彼一人だけハードボイルドしてましたね(笑)。


経済度★★