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カノジョは嘘を愛しすぎてる青木琴美さんの同名コミックを『タイヨウのうた』の小泉徳宏監督がメガホンをとり佐藤健さんを主演に描いた音楽青春ラブストーリーです。小泉徳宏監督にとっては原点回帰と言えるでしょうか?デビュー間もなかったYUIさんを大ブレイクさせた『タイヨウのうた』は私にとっても思いで深い大好きな作品なんですが、あの手腕にもう一度と期待して観に行ってきました。

出演はその他に、大原櫻子、三浦翔平、窪田正孝、水田航生、浅香航大、吉沢亮、森永悠希、谷村美月、勝村政信、相武紗季、反町隆史
監督:小泉徳宏

+++ちょいあらすじ
高校の同級生、坂口瞬、小笠原秋、大野薫、矢崎哲平の4人はバンド「CRUDE PLAY」を結成。学内はもちろん世間でも評判となり高校卒業と同時にメジャーデビューを果たす。しかし、デビュー直前になって小笠原秋が突如脱退。小笠原秋の代わりに1学年下の篠原心也が加入し、秋はCRUDE PLAYの楽曲作りを継続することにしてCRUDE PLAYは音楽シーンでのトップクラスの人気を誇るのだったが・・・
+++


男性陣がみんなして格好つけ過ぎなのが気にはなるものの物語そのものはとても私好みな胸キュン映画でヨカッタです。鑑賞後すぐにAmazonを検索してCDを買おうかと考えてしまいました。とりあえず検討中です(笑)。

物語としては音楽業界の主に負の側面を背景とし、その世界で迷い葛藤し続ける主人公・小笠原秋がヒロインの小枝理子と出会い嘘から始まった恋が本物へと昇華し再生していく姿をビタースイートなタッチで描いていきます。

映像的に爽やかそうに見えながらも実は爽やかなお話でもないんですよね。それはちょっと意外ではありましたけど引き込まれて行く上での大きなポイントでもありました。ともすれば鬱な感じにもなりそうな雰囲気さえ漂うのですが、その暗めなトーンを変調させるのが大原櫻子さん演じるヒロインの小枝理子なのです。彼女、決して美人タイプではありませんがおそらくそれも狙いなのでしょう。等身大の親近感は100%。彼女の存在によって物語に瑞々しい躍動感が溢れていくのです。ただそれだけに理子たち高校生バンドがメジャーデビューしていくくだりがあまりに安直で現実味に欠けていたのが残念だったりするんですけどね。

音楽映画としては当然ながら劇中での楽曲の良し悪しが鍵を握ることになるわけですが、そこはさすがに重点を置かれていたようでいずれの楽曲もとてもしっかりと作り込まれていたように思いました。実際にそれらが現実にヒットするかはどうでもいいことで、映画としてのリアリティと想いが伝わってくれば十分なんですよね。むしろヒットさせようなんて色気を出しすぎるとかえってダメなんでしょうね。映画が良ければそれに伴って楽曲も自然と受け入れられることでしょう。その意味ではかつ『NANA』とちょっと似てるのかな?と。

BECK』ではせっかく頑張ったのに歌唱場面をバッサリと切られてしまった佐藤健さんでしたが、これまでとはまたちょっと違う感じがする役柄はとても良かったですね。天才的な音楽クリエイターの才能を持ちながらも不器用な生き方しか出来ず閉塞感の中にいる主人公・小笠原秋。人物像として現実的なのかどうかは定かではありませんが、キャラクターとしてリアルに感じられたのは確かでした。

リアルに感じられたという点では坂口瞬役の三浦翔平さんがとても印象的でしたね。あれって誰かをイメージしたキャラなのかな?CRUDE PLAYの「サヨナラの準備は、もうできていた」をもっとじっくり聴いていたかっかたかも。そうそう、相武紗季さんが演じた茉莉ってモチーフはきっとあの人かな?でもちょっとケバすぎでは?(笑)。

エンドロール終わりにちょい長めに1シークエンスがありましたけど、あんな大事なシーンをもってくるとはなかなかやってくれますね。幸いにも席を立つ人もいなかったのでじっくり鑑賞出来ましたけど、もしゾロゾロで帰っていくような状況だったらムードぶち壊しになるかも?


青春度★★★★☆