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モンスター・イン・パリリュック・ベッソンの製作によるフランス産の3DCGアニメ。といっても私は自宅で2Dでの鑑賞ですけど、日本劇場未公開作品です。監督は『シャーク・テイル』のビボ・バージェロン。英語版ではジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子ショーン・レノンが声優を務めていますが残念ながら日本語吹替版で観ました。

声の出演はその他に、アダム・ゴールドバーグ、ショーン・レノン、ジェイ・ハリントン、ガド・エルマレ、マチュー・シェディド、フランソワ・クリュゼ、リュディヴィーヌ・サニエ、ジュリー・フェリエ、ブルノ・サロモネ
監督:ビボ・バージェロン

+++ちょいあらすじ
自称発明家のラウルと映写技師のエミールは荷物の配達でとある科学者の家を訪れた。しかしあいにく科学者は不在だったことから、ラウルは実験中の薬品を勝手に使い遊びだしてしまう。すると猿が美声で唄いだしたりひまわりが巨大化したり、そのあげくに不気味なモンスターが出現してしまい・・・
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何だかいろんな作品のいいとこ取りをしているような気がしてなりませんでしたけど、まずまず楽しめちゃいました。

物語はとある科学者の屋敷に荷物を届けに訪れた発明好きの青年ラウルが勝手に薬品をいじって遊んだことからノミが巨大化してしまいパリ中で大騒動が巻き起こるというお話なんですが、先ず登場してくるのが映写技師のフランクール。英語版オリジナルではこのフランクールをショーン・レノンが担当しています。フランクールは劇場で受付を担当する女の子に恋をしていてどことなく『ニュー・シネマ・パラダイス』な雰囲気。

そこに発明好きの友人ラウルが登場。ラウルはキャバレー「不思議な鳥」で人気歌手のルシールに憧れ彼女を射止めようと必死です。フランクールはラウルの配達の仕事に付き合ってある科学者の屋敷を訪れます。しかし科学者は不在でいたのは助手のお猿さんだけ。そこでラウルは勝手にそこに置いてあった薬を使って遊びだしてしまいます。するとふとしたはずみでひまわりの種が巨大化してしまい二人は慌てて逃走。そして翌日フランクールが昨日の様子を撮影したフィルミを観て驚きます。そこには不気味なモンスターの姿が映っていたのです。

温かな雰囲気が一転してダークなファンタジーに転調。モンスターの雰囲気が何だか『ザ・フライ』を思い出させましたが、そのモンスターの正体はノミ。猿についていたノミが成長剤と声が美しくなる薬を浴びてたちまち巨大化してしまったのです。モンスターの出現に街は大騒ぎになり警察も出動。逃げ惑うモンスターはやがてルシールの前に現れますが、ルシールは彼の美しい歌声に惹かれ彼を匿ってしまいます。そして翌日ひょんなことからルシールは人間に変装させたモンスターと一緒に舞台を務めるのですが、二人の美声に拍手喝采。ところが直後ルシールの楽屋に警察がやってきて大ピンチに。その場はたまたま居合わせたラウルとフランクールに救われますが、3人は何とかしてモンスターを助けようと協力し奮闘するのです。

ルシールとモンスターの雰囲気はさながら『美女と野獣』なんですけど二人が恋に落ちるようなことはありません。あくまでも雰囲気だけの話。モンスターが鉄塔みたいなところ逃げ惑うくだりは『ノートルダムの鐘』をちょっと思い出したりもしましたが、結局これ主人公が誰なんだかハッキリしないのが作品的に弱いところなんじゃないかと思います。劇中で三カ所ほどかな?ルシールの歌唱場面があって音楽映画風でもあるんですけど、それならもっと最初からルシールに軸足をどっしり置いたストーリーにすれば良かったように思います。もちろんみんなが主人公というのアリですけど、この作品はちょっと散漫になってる印象を受けちゃいました。ルシールが恋と歌のスランプに悩んでるとこにモンスターが現れ、みたいな展開でも面白かったかも。

20世紀初頭のパリを背景にした物語は古典的ファンタジーな味わいでどこか懐かしさ覚えました。それゆえ過去に観た映画を何気に重ねてしまったりするのでしょう。警察との攻防劇はスリリングでアクション性もなかなかで観応えありました。ラストは何だか都合良くまとめてしまったような感がありますが、後味は決して悪くない作品でした。


堪能度★★★☆