ブログネタ
韓国映画 に参加中!
人類滅亡計画書第25回東京国際映画祭アジアの風-中東パノラマ部門やシッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2013で出品された作品で3つのエピソードで構成されるオムニバス・ムービーです。日本では一般公開はされていないみたいですが、私の好きなドゥナやスンボムが出演していることもあって鑑賞してみました。

出演はその他に、キム・ガンウ、キム・ギュリ、パク・ヘイル、コ・ジュニ、ソン・セビョク、チン・ジヒ、ペ・ドゥナ
監督:キム・ジウン 、イム・ピルソン

+++ちょいあらすじ


オムニバス作品なのであらすじはそれぞれの感想で触れていく形で・・・
+++


タイトルが意図するところがイマイチわかりかねますが、いずれもSFなお話ではあるのでSF映画と思って観るのは間違いではないようです。何か共通のテーマに基づいているのか?それは汲み取れませんでしたけどいずれも個性的な作品で面白かったです。


「第1話 素晴らしい新世界」
要はゾンビ映画なんですが、その発端となるのが主人公のソグが旅行を理由に家族から押し付けられたゴミの片付けによるものでして、ゴミの多さに疲れ果ててしまったソグは最後にゴミの分別をせぬまま生ゴミとして出してしまいます。しかし、そのゴミはやがて家畜の飼料に再生されそして食べた牛の肉は商品として焼肉店へと流通していき、食べた人々が次々とゾンビ化していくのです。

社会風刺的なブラックコメディ系の作品と言えるかな。ゾンビ映画として観ちゃうと物足りないかもしれませんが、シュールさが何か良かったです。あの花柄の鍋の中にいったい何が入っていたのか?それとも腐ったリンゴが原因なのか?そういうSF的な要素はバッサリ無視してるので考えても意味ないんですけど、カップルがゾンビ化しながらもお互いを求め合いその瞬間を記憶に刻み続けようとする人間らしい姿に終末モノらしさを感じるのでした。


「第2話 天上の被造物」
アンドロイドが人間社会に従事する近未来の世界。あるお寺で働いていたアンドロイドが悟りを開き彼の説法に僧侶たちも一目おくほど尊敬を集めることになり、危険を感じたメーカー側は解体を主張し反対する僧侶たちと対立していきます。

これはとてもセンスの良さを感じる作品でしたね。映像的にも素晴らしくてアンドロイドのディテールが見事でとてもリアルに感じられましたが、仏教とSFのコラボというのがアジア的にそそられる作品なんですよね。主人公はメーカー側の修理技師の青年なのですが、当初は悟りの境地に達したアンドロイドを故障だと主張していた青年がアンドロイドの説法に心を動かされていく様子はなかなか心情的にも奥深さを感じました。そしてラストのオチがまたいいんですよね。丁寧かつ繊細な演出とそのセンスはどちらかと言えば日本的と言えるかも?


「第3話 ハッピー・バースデイ」
父親が大切にしていたビリヤードのボールを壊してしまった少女がネット通販で新しいボールを注文したら、2年後に地球に接近し衝突の危機に陥れる謎の隕石がそのボールだったというお話。

物語の発端となる2年前の出来事というのがイマイチわかりにくくて、後々には説明してもらえてわかるんですけど、倒置法にせずに最初からハッキリ描いても良かったんじゃないのかな?ビリヤードのボールが壊れるっていうのが想像しにくいんですよね。だってだってキューでガツンと突いて時々ビリヤード台から落ちることもあるのですから、何をしたら壊れるんでしょ?ま、後の納得はしたのでそれはいいんですけど、少女がネットで注文したボールが2年越しで宇宙から届けられるというナンセンスな発想がいいですよね。この際ロジックなんてどうでもいいのです。このシチュエーション自体がとても興味深くて惹き付けられてしまうのですから。隕石衝突までのカウントダウンを伝えるニュースがブラックコメディ調で面白かったです。

お目当てのドゥナは隕石衝突から数年後の成長した少女として登場してきましたが、さも主役のように映画ポスターに登場してたわりに出番僅かの完全な釣り広告で残念でした。ま、作品自体は楽しめたのでヨシとしておきましょう。


滅亡度★★★★