トールマンフランスの新鋭パスカル・ロジェ監督が『トータル・リコール』のジェシカ・ビールを主演に迎えたサスペンス・ホラー・ムービーです。「謎の男《トールマン》が子どもを隠すという噂のある田舎町で、消えたわが子を捜す母親の奔走を描く」という紹介文にそそられて観てみたわけなのですが・・・

出演はその他に、ジョデル・フェルランド、スティーヴン・マクハティ、ウィリアム・B・デイヴィス、ジェイコブ・デイヴィーズ、サマンサ・フェリス、コリーン・ウィーラー
監督:パスカル・ロジェ

+++ちょいあらすじ
炭鉱町コールド・ロックは6年前に鉱山が閉鎖されてからすっかり寂れてしまい、それと時を同じくして幼い子供たちの失踪事件が相次いで発生していた。住民たちは謎の誘拐犯を目撃証言からトールマンと呼び恐れており、子供たちの行方はまったく掴めないままでいた・・・
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ナニコレ?ひょっとしてあの映画紹介文もミスリードさせるための演出だったの?わりと序盤のほうである事実が明らかになるんですけど、これがなんとも不可解、意味不明。一瞬にして小混乱に陥ってしまいました。最後まで観終えればなんとなくその意味はわかってくるんですけど、でもスッキリとはしないんですよね。

物語の舞台はワシントン州の炭鉱町コールド・ロック。かつては栄えていたこの町も6年前の鉱山の閉鎖によって急速に寂れてしまいました。そんな中で子供たちが突如として消えていく連続失踪事件が発生し不安に陥った住人たちの間では謎の犯人をトールマンと呼ぶようになっていたのです。そんなある日のこと。この町の診療所に看護師ジュリアがある夜目覚めてキッチンに向かうとそこには縛られて横たわる同居人クリスティーンの姿が。ジュリアが慌てて子供部屋へ向かうと何者かがデビッドを抱えて逃走しジュリアは必死でその後を追うのです。

物語の結末にもジュリアの正体にも大いに納得出来ましたし、とてもミステリアスで緊迫感のある作風もけっこう観応えがあって面白かったです。なのでそれだけに腑に落ちない点がとても大きく強く感じられてしまうんですよね。どうしてジュリアはあんなに必死になってデビッドを助けようと追いかけたのでしょう?全て承知していたことではなかったの?それとも彼女自身心を病んでいて洗脳もされていたってことなのでしょうか?

実は何気に社会的テーマを内包する深みある作品なんですよね。ただそれを娯楽的作品として描くことでせっかくの社会性がとってつけたような印象になり、娯楽性も中途半端に感じてしまうのでしょう。終盤ノジェニーの存在によって物語も作品自体も救われることになりますが、それならいっそジュリアの設定をあんなややこしくせずに最初からそういうキャラとして町の住人たちの荒んだ状況としっかり対比させて描いていけば、より社会的メッセージの強い作品となったような気がします。

ジェニー役のジョデル・フェルランド可愛いなぁと思ったら『エクリプス/トワイライト・サーガ』にも出演していたんですね。どんな役だったかは覚えてませんけど。


失踪度★★★☆