ブログネタ
日本映画3 に参加中!
MONSTERZ モンスターズ予告編の冒頭くらいですぐにこれは韓国映画『超能力者』のリメイクだと気付きましたよ。主演が藤原竜也さんと山田孝之さんというちょっと意外な感じもする組み合わせと監督があのホラー映画の名手中田秀夫監督ということもあって期待して観に行ってきました。

出演はその他に、山田孝之、石原さとみ、田口トモロヲ、落合モトキ、太賀、三浦誠己、藤井美菜、森下能幸、平山祐介、松岡恵望子、佐藤詩音、土師野隆之介、松重豊、木村多江
監督:中田秀夫

+++ちょいあらすじ
視界に入る人間を意のままに操る特殊な能力があったため、子供の頃に父親に虐げられ母と逃亡生活の末に父親を殺め母親に殺されかけた男は20年後もその能力に頼りながら孤独な日々を過ごしていた。そんなある日のこと。いつものようにフリーマーケットで男が能力を使っていたところ、全く操ることの出来ない男と遭遇し・・・
+++

面白かったァ。こんなにも韓国映画のオリジナルを盛りに盛って脚色してくるとは予想外でした。荒削りながら豪快だったオリジナルをより洗練させたと言えるでしょうか。さすが中田秀夫監督らしくダーク度を深めたホラーテイストの作品に仕上がってましたね。

主人公は視界にいる人々を自在に操る特殊な能力を持つ青年です。幼い頃、その能力を父親から疎まれ母と逃避生活をしていましたが、居場所を見つけられ暴行される母を助けようと父を殺してしまいます。そして思いつめて母に殺されそうになったところを逃れ、以来孤独な日々を過ごしていくのです。20年後、いつものように能力を使っていると、そこに能力が全く効かず操れない男・田中終一と遭遇するのです。操れない存在を認め難い男は田中終一に狂気の牙を向け始めるのですが、実は田中終一にもある秘密があったのです。

X-MEN:フューチャー&パスト』を観たばかりなのもあって、終一の治癒能力はまるでウルヴァリンとか、それなら藤原竜也(男)はマグニートーみたいなものかなとか、そんな事も思いながら観てしまいました。さすがにスケールの大きさや映像の派手は比べ物にはなりませんが、主人公たちの不遇な出自や、それゆえの歪んでしまった人格など、特異な能力を有しながらもそれゆえに苦悩する人間臭さを掘り下げることでドラマとしての観応えがあったと思うのです。

基本的な設定はオリジナルとだいたい一緒でした。ちなみにユートピアというお店の名前は同じですがオリジナルでは質屋さん。男が大切にする「AKIRA」の単行本はもちろんこのリメイク版のオリジナルになりますけど、この脚色は良かったなぁ。「AKIRA」を知っているとこの主人公たちと重なってくるところがあるんですよね。それから男が大勢の人間を操ろうとすると肉体の壊疽化が進行するというのもオリジナルにはなかった設定だったと思うのだけど、絶大で強力な能力を有する者には何かしら弱点もあるという日本では定番とも言える設定で、これで両者のパワーバランスがより拮抗しましたし男自身も凶悪な力と弱さを併せ持つ人物像が際立ったのではないでしょうか。

ダークなヒーローがすっかりハマリ役になってしまった藤原竜也さんですが、今作も良かったですね。主人公の男は決して現実味のあるキャラではないのに、藤原竜也さんが演じることで映画的なリアリティが感じられたと思います。山田孝之さんもかなり個性的な俳優さんで大好きですけど、二人が演じるキャラの壮絶な戦いはコントラストも鮮明で物語に引き込まれて行く大きな魅力とだったように思いました。


娯楽度★★★★