ブログネタ
日本映画3 に参加中!
スクールガール・コンプレックス〜放送部篇〜青山裕企さんの写真集「スクールガールズ・コンプレックス」を原案に『童貞放浪記』の小沼雄一監督が映画化した作品です。最近活躍めざましい門脇麦さんの出演作ということで鑑賞してみました。

出演はその他に、門脇麦、近藤真彩、吉倉あおい、今野鮎莉、高井つき奈、新木優子、寿美菜子、長谷川朝晴
監督:小沼雄一

+++ちょいあらすじ
希望ヶ丘女子高等学校の放送部の部長・新谷マナミは1ヶ月後に開催される学祭で披露する朗読劇の演目を決められずに悩んでいた。そんな中、顧問の本西郁美先生から三塚チユキが新たに入部すると告げられる。チユキはバスケ部でもめて退部になり1年留年もしていたことから、部員たちの心中はざわつくが部長としてチユキに接して行くマナミは・・・
+++

透明感と清涼感が瑞々しく溢れでる中で独特の甘酸っぱさや切なさが漂う青春ストーリーでした。どことなく『櫻の園』(1990年)や『リンダ リンダ リンダ』を思い浮かばせるような雰囲気がありまして、私の好きな空気感の作品でした。大きな共通点は学祭に向かう部活動が舞台ってことくらいなんですけど、でもこの設定にはきっと誰もが共感出来るエピソードが大なり小なりあるものなのでしょう。

物語の舞台は希望ヶ丘女子高等学校の放送部。部長の新谷マナミをはじめ部員たちは1ヶ月後に迫った芸術祭の準備に追われていました。そんな中で放送部に新たに三塚チユキが入部してきます。チユキはバスケ部でもめて退部し1年留年もしている生徒でそのとっつきにくそうな雰囲気に部員たちは戸惑うのですが、マナミは部長として彼女と接していくうちにその不思議な魅力に惹かれていってしまうのです。

観終えてしまえばなんてことはないお話だったりするんですけど、フレッシュ感あふれる女の子たちの揺れる心が伝わってくるだけでなんだかドキドキさせられちゃいますし、学園生活のビッグイベントの1つである学祭に向けての悩みや苦労、特に人間関係における葛藤や戸惑いなんかは自身の体験や記憶と重なるところも多くて自然と感情移入してしまいました。実は私も放送部だったりしますし(笑)。

原案が写真集ということで映像タッチにだいぶ拘りを感じるような作風でしたけど、カットやアングル、光や風の使い方がとても絶妙な印象。開け放った窓のところでカーテンが風になびく光景って自分の高校時代の記憶にも何故か鮮明に残っている光景だったりするんですよね。写真集が原案となっているものの決してエロチックな扇情的な描写があるわけじゃないので、そういうのを期待して観る人には向かないかも。あくまでも女子高の日常風景を少女コミック的に描いたような物語と言えるでしょうか。

やや幻想化しているようなところもなくはないですけど、いわゆるツボを巧くおさえた作風だったと思います。前述のなびくカーテンもそうですが、ワタシ的には放送室や保健室でのシーンが絶妙に感じられました。部活動の風景はもちろん放送室の機材の使い方がとても懐かしく感じられちゃいました。


青春度★★★★