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思い出のマーニー借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌監督がイギリス人作家、ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学を原案に北海道を舞台に移して苦悩を抱えて生きる主人公の12歳の少女・杏奈と悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いと二人の姿を描いた作品です。劇場予告編の印象では物語のトーンはちょっと暗めな感じでしたけど、いったいどんなお話なのか期待して観に行ってきました。

出演はその他に、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳、森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真
監督:米林宏昌

+++ちょいあらすじ
北海道は札幌で暮らす中学生の杏奈は胸の内に苦しみを抱え孤独に生きる少女だった。夏休みになった杏奈は母の勧めで持病である喘息を療養するために母の姉夫婦が暮らす海辺の町へとやって来た。早速、大好きなスケッチをしに海を訪れた杏奈はそこで美しい湿地の対岸に古ぼけた洋館を見つけ、その光景に強い既視感を抱くのだった・・・
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涙腺崩壊、素敵な物語でした。空を飛ぶこともなければ小人さんも出てきませんが、これはジブリらしい珠玉のファンタジー作品でしたね。なるそどね、そういうことだったんですね。トレイラーではその辺りを上手い具合にかわしていたんですね。いい仕事してるなぁ(笑)。

物語の主人公は中学生の少女・佐々木杏奈。喘息を患う杏奈は夏休みの間、母の姉夫婦がいる海辺の家で暮らすことに。しかし、杏奈の心はもっと別の深い理由で病んでいました。幼い頃に両親と祖母を亡くした杏奈は養子として佐々木夫妻に育てられ孤独感に苛まれていたのです。

海辺の町へ来ても他人とはあまり関わろうとしない杏奈は海辺で大好きなスケッチをしに行きます、そしてそこで見つけた湿っ地屋敷と呼ばれる瀟洒なな洋館に強い既視感を抱き惹かれ、翌日も訪れてみると空家だったはずの屋敷でブロンド髪の美しい少女マーニーと出会うのです。

不思議な少女マーニーとの出会いと彼女と過ごす時間は闇に閉ざされた杏奈の心に光りを射し杏奈自身が逃げ込んでいた固い殻を破かせていくのです。しかしマーニーの存在はとても不思議でそれはまるで白昼夢のような出来事ばかり。しかし、物語が運ぶにつれてマーニーの正体がなんとなく推測出来ていくんですけど、別にミステリーではないのでそこんところはノープロブレム。むしろ真相が明らかになったときの衝撃と感動に心が激しく揺さぶられてしまったんですよね。

観る前や物語の序盤では、マーニーは淋しくて病める杏奈の心が生み出した虚像なのかな?と考えていましたけど、物語が進むにつれ何かが違うことに気づきだし、様々な伏線が結びついていくと、もしやマーニーは?という大きな期待感へと変化していきました。マーニーが杏奈の心の中に現れた少女であることには変わりないのかもしれないけど、マーニーはきっと杏奈がたくさんの愛に育まれていることを教えるために現れた、そんな気がしてなりませんでした。

しかし、これって観ながら思ったんだけど、少し視点をずらすとなかなかのホラーストーリーになりそうな予感(笑)。


感動度★★★★★