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容疑者X 天才数学者のアリバイ直木賞を受賞した東野圭吾さんのミステリー小説を韓国で映画化した作品です。監督は『受取人不明』のパン・ウンジン。日本版もあれだけの大ヒットを記録しましたし、主演が『 ベルリンファイル 』のリュ・スンボムで、そして共演には『光州5・18』のイ・ヨウォンと私の好きな二人の共演作ということもあってちょっと期待して観てみました。

出演はその他に、イ・ヨウォン、チョ・ジヌン、キム・ユンソン、キム・ボラ、イ・ソクチュン
監督:パン・ウンジン

+++ちょいあらすじ
孤独な数学教師のソッコ。彼の楽しみはアパートの隣人であるファンソンが働く弁当店で朝食を買うことだった。ある日ソッコは隣室でファンソンと彼女の姪ユナが粗暴な男と何か大変な揉め事に巻き込まれていることに気付く。男はファソンの元夫で度重なる暴力に耐えかねて逃げた彼女を探し追ってきたのだった・・・
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もうこれはね、原作の素晴らしさに尽きるんでしょうね。誰が演出しても誰が演じても上手くいくとは言わないものの、よっぽど下手なことをしなければ失敗はしないんじゃないかと。重苦しい緊張感に包まれつつも、主人公の愛が昇華する感動のラストシーンには思わず涙腺が緩んでしまいました。

まずこの作品にはガリレオに該当する人物は登場しません。まぁ、そうですよね。ガリレオを登場させるにはガリレオのエピソードが必要になってきますけどそんな尺の余裕はないわけで、この韓国版では殺人事件を追う刑事が容疑者xと高校の同級生という設定でガリレオの役割を果たしていく展開となっています。

序盤ではガリレオが出てこないんじゃなぁと思いながら観てましたけど、これはこれでちゃんと成立してるんですよね。それならガリレオは不要なんじゃないかと思うわけですけど、そうではなくてこの物語が描こうとしているもの。骨格となる部分が秀逸で素晴らしいからこそ、こんな風に脚色を施しても決してブレることがないのでしょう。作品の魅力は全く損なわれてないですし、韓国映画ならではの重厚感、悲壮感が日本版とは異なる味わいを加味しているように感じられました。

日本版で堤真一さんが演じていた役をリュ・スンボムが主演として演じているわけですが、彼の好演が実に素晴らしかったです。ストーカーっぽいところ(その行動にも深い意味があったわけですが)や何か心に闇を抱えていそうな異質な雰囲気など、リュ・スンボムが演じるソッコの存在感がこの物語の独特の空気感を決定づけているんですよね。

結局ストーリーはオリジナルとほぼ全く一緒なんですが、主人公がガリレオではなく容疑者Xとなり容疑者Xの視点で描かれていくのが、この韓国版と言えるでしょう。


献身度★★★★