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レッド・ファミリー韓国の鬼才・キム・ギドグが製作総指揮、脚本、編集を務めキム・ギドクに見出された弟子のイ・ジュヒョンが初メガホンをとったスパイ・サスペンス・コメディです。劇場予告編など映像は一度も目にしてませんが、映画紹介記事を読んだだけで何だか面白そうで期待して観に行ってきました。


出演はその他に、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、パク・ソヨン、パク・ビョンウン、カン・ウンジン、オ・ジェム、パク・ミョンシン、キム・ジェロク
監督:イ・ジュヒョン

+++ちょいあらすじ
郊外の住宅地に暮らす祖父ミョンシク、母スンヘ、父ジェンホ、娘ミンジの4人家族。しかしその正体は北朝鮮の工作員で理想的な家族を演じながらその裏では班長スンヘのもとで非情な任務を実行していた・・・
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シュールなブラックコメディでしたね、観応えありました。コメディといってもゲラゲラ笑えるようなタイプではなく皮肉や社会風刺たっぷりのシニカルなシリアスドラマと言えるでしょうか?そして南北問題を題材にしながらも実は家族の姿、在り方を大きなテーマとしているところが今作の核心であり醍醐味だったと言えるでしょう、

北の工作員であるスンヘ班長と部下のミョンシク、ジェンホ、ミンジの4人たちによる疑似家族と彼らの隣家で暮す騒動の絶えない韓国人一家。全く真逆な両家を強いコントラストで対比させていく前半はどちらかといえば韓国社会を皮肉ってるような趣きもありましたが、何気ない交流を経ていく中で隣人家族としての絆を持ち始めていくことで物語の様相が巧みに変化していくのです。そしてそれは即ち韓国と北朝鮮の関係性を見事に暗示しているのです。

北の当局に家族を人質に捕られているスンヘたちツツジ班はその家族を守るため命令される暗殺等を実行、その功績で勲章を得るほどでしたが、ちょっとしたミスが命取りになることに。脱北に失敗した家族を救いたがため独断行動によって窮地に陥り、その原因とされた隣人家族の暗殺を指示されたスンヘたちは激しく葛藤するのです。

後半から終盤にかけてはなかなかサスペンスフルな展開。要は南北問題を二つの家族の姿をメタファーにして国家的、政治的な視点ではなくて対人間としての視点で描いていく物語なんですよね。ミンジの生誕祝いの席で南北問題を激しく議論する場面は印象的でしたね。はじめは政治的な主張で言い合いをしていた両者が最終的には平和が大切という意見で一致するのです。

喧嘩の絶えなかった隣家の夫婦がお互いを敬いあう気持ちを持つことで好転していく姿とその姿に心を突き動かされていくスンヘたち。政治的には相容れられなくてもお互い敬う気持ちがあればわかりあえる。何よりもそのことを描きたかったのでしょうね。


家族度★★★★