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アリスのままでジュリアン・ムーアが若年性アルツハイマーを患う主人公の大学教授を見事に演じアカデミー主演女優賞に輝いたヒューマン・ドラマです。

出演はその他に、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ、シェーン・マクレー、セス・ギリアム、スティーヴン・クンケン、ダニエル・ジェロル
監督:リチャード・グラツァー

+++ちょいあらすじ
ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとる50歳の言語学者アリス・ハウランドはある日の講演中に普通の単語が出てこなくなったり、大学構内でのジョギング中に自分がどこにいるのか突然わからなくなったりといった事が続き、神経科を受診し検査する。すると担当医のベンジャミンから若年性アルツハイマー病だと診断され・・・
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いろいろと考えさせられるいい映画でした。観るまえに物語としては平坦なんていう批評も見聞きしてしまいましたけど、いえいえそんなことはありません。静かに淡々と描かれていきはしますけど、感情を揺さぶってくる切ないお話でした。

若年性アルツハイマーを題材にしたドラマは過去にもあって有名な韓国映画の『私の頭の中の消しゴム』は日本のドラマのリメイク。渡辺謙さんの主演で『明日の記憶』もありましたが、記憶を失っていくというのはこれまでの人生を失うことであり自分自身を失ってしまうことなんですよね。若年性の場合そんな現実を実感しながら生きていくわけだから将来への不安や恐怖感もより強く感じるのかもしれません。言語学者として機知に富み優れた人物だったアリスにとっては地獄のような状況だったことでしょう。だからあんなメッセージを自分宛に遺していたのでしょう。

でも現実において本当に大変なのはこの物語の結末のそこから先なんですよね。それも発症した当人より家族の人々が多大な時間と労力、そして精神的負担を課せられるのです。家族が家族として認識されるうちはまだいいほう。アリス本人よりも介護するリディアのほうがもっと辛い状況に置かれていくことになるはずです。

たぶんこのお話は身近にアルツハイマー患者や認知症患者と接したことの有無や介護経験によって受けとめ方も感じ方とだいぶ変わってくることでしょう。


家族度★★★★