グラスホッパー伊坂幸太郎さんの作品を全て読破してるわけじゃありませんけど「グラスホッパー」はめちゃめちゃ面白かったです。傑作じゃないかと思いました。それだけに映画化は期待値が高い一方で不安もなくはないけど、とにかく公開を楽しみにしてました。

出演はその他に、浅野忠信、山田涼介、麻生久美子、波瑠 百合子、菜々緒、金児憲史、佐津川愛美、山崎ハコ、村上淳、宇崎竜童、吉岡秀隆、石橋蓮司
監督:瀧本智行

+++ちょいあらすじ
ハロウィーンで賑わう渋谷のスクランブル交差点。そこへ薬物を使用し錯乱したドライバーが運転する1台のRVが暴走しながら群衆に突っ込み次々と人々を跳ね飛ばした。その事故で恋人を失った中学校教師の鈴木は謎のメッセージを手掛かりに復讐を遂げようとある会社に勤め始めるが・・・
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映画なんだから原作小説を脚色するのは当然のこととはいえ、これはいったいどうしたもんだか。私が原作で感じた魅力はこの映画には薄いかなと。設定を一部変更したことで展開もオチも変わってしまったのね。

どうも直前に原作を再読したのがまずかったかもしれませんね。たぶん何も知らずに観たほうが面白いでしょう。私からすれば何でこんなアクション映画になってしまったの?という感じ。

映画としてはそれはそれでいいし、面白くなかったわけでもないのだけど、大好きな原作だけにいろいろと考えてしまうわけで、蜂はどうしたの?スズメバチ!劇団員があの組織なのはいいとしても佐津川愛美さんの役に伏線がないから存在が中途半端になってしまいましたよね。鯨があんなに銃を撃ちまくったら自殺させ屋のキャラ崩壊なのではないかと?

そうやって突っ込めばいろいろ出てきちゃうわけですけど、あえて言えば人物描写がみんな浅くて深みや味わいに欠けてます。そこは演者のキャラに任せて映像的な派手さやスピード感を重視したのが今作なわけですね。その点では面白かく観応えもある映画だったのですが、このあとに続く「マリアビートル」も傑作だけにちょっとモヤモヤするのでした。

伊坂幸太郎さんはこれ観てどんな感想を抱くのでしょう?公式には肯定されるんでしょうけど、本音が知りたいなぁ。


堪能度★★★★