クルマの流し撮りばかりというのもバカの一つ覚えみたいだしそろそろ競馬場にでも行って馬を撮ろうかしらんと考えていた矢先、逗子海岸で流鏑馬(やぶさめ)が行われると聞いたので、11月17日(日)、さっそく行ってまいりました。

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流鏑馬の本番は13時半からでしたが、あらかじめネットで撮影事情を検索したところ、かなりの人ごみとなるので撮影ポイント確保したければ昼前には必着とのこと。長時間の場所取りには、トイレ、買出し、話相手といった観点から複数人での行動が欠かせませんので、「はまっこ写真クラブ」のメンバーと一緒に10時半くらいには浜辺到着。実際、この時間帯ですでに100人弱がスタンバイしており、11時過ぎで200人以上に。正午には雲霞のごとき混雑となっていましたので、来年以降、逗子海岸の流鏑馬を見に行く人は、遅くとも11時半には現場に着くようにした方がよろしいですよー。腰かけるビニールシートか脚立、折りたたみ椅子もオススメです。

(以下、写真はクリックで拡大)

走ってる馬を撮るのも、弓を撮るのも初めてなので、まずはシャッター速度1/1600秒で普通に撮ってみました。

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クルマやバイクの場合、基本的にブツそのものの形は変わらないのですが、馬は上下にも揺れながら4本の足をつねに動かしていますし、乗ってる人間は「弓を射る」という非常にフクザツな動きをしているので、流し撮りの被写体としてはかなり難易度が高いです。

ついでに浜辺でやるので、ほぼ逆光という条件なのも要注意かと。

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↑の2枚は1/60秒ですが、ピントが甘かったり、半端な場所にピントがいっていたり。馬の顔か人の顔、どちらかにはピントをきちんと合わせないとワケワカンナイ写真になります。

望遠レンズがあるなら馬や人の顔をクローズアップしてフレーミングするのもアリかと思われます。が、個人的な趣味とテーマから、ここでは馬と人セットで全体の運動にこだわります。

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↑は1/60秒の中では唯一マトモに取れた写真。弓をつがえて狙いを定める数瞬だけ射手の上半身がピタリと止まるので、そこがシャッターチャンスのようです。熟練した人ほど馬上で上半身が安定していて撮影しやすい一方、そうでない人はつねに揺れているのでスローシャッターには不向きな被写体となります。あまりに成功率が低いので1/60秒はここまで。

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↑は1/80秒。成功率と流れ具合のバランスが中途半端なので、あまり撮ってません。

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結局、↑のように1/100秒くらいが馬と射手の表情をとらえやすいし、周りもやや流れて雰囲気が出るので、流鏑馬の流し撮りに一番向いた設定っぽいです。

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これは横位置のカットを縦位置にトリミングしたパターン。矢を放った直後の弓のしなりが面白いと思うか、もっと止まった絵のほうをよしとするかは、好みの分かれそうなところです。

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↑がこの日のマイベスト・カット。1/100秒。矢を射た直後、いわゆる「残心」の状態です。この射手は馬上の姿勢がとても安定していて綺麗でした。

どうして1/100秒がベストかというと、遠くから手前にどんどん走ってくる馬は、このくらいカメラ手前の位置で(見かけ上の)相対速度がMAXになり、ファインダー越しに追うのが大変なのです。1/60秒や1/80秒ではブレブレで話になりませんでした(こちらの腕の問題もありますが……)。

逆に、矢と的までしっかり見せたければ、連写速度の優れた鮮明なレンズで1/1600秒かもっと短い速度で狙うことになりそうです。

やはり馬と人、それに的までフレームに収まってこそ、1枚で「流鏑馬」と分かる絵になるのですねー。会場は混雑しているので、最初に決めた撮影ポイントからは動けません。やはり早めに現地入りしてロケハン&脳内シミュレートをし、好みのベストポイントを探してください。

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最後に、目の前から走り去っていく姿、1/100秒。あまりに近すぎて、広角側でも入りきりませんでした。まー雰囲気で言えば、こういうのもアリですねー。

と、今回は「流鏑馬の流し撮り」という需要の少なそうなテーマで、いるかどうか分からない同志の参考になりそうなことを書いてみました。

次の流し撮りテーマは、ボートレースあたりいってみますかねー。