バリックのひとりごと

映画鑑賞・(昔は)音楽鑑賞をメインにした日記です

思い出せなくなる前に、、、

2023年9月14日@ブルーノート東京
この日の正式なタイトルは次のながーいタイトルです。

BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA
directed by ERIC MIYASHIRO
with special guest HARVEY MASON
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/harvey-mason-bnt-all-star-jazz-orchestra/ 

ハーヴィー・メイソンというよりも、エリック・ミヤシロ率いるビッグバンドに行きたかったわけでした。エリック曰くは「このビッグバンドはメンバーは固定ではなく入れ替わる。しかし常に一流のメンバーで構成される」という話でした。

ということでメンバーは以下の通りでした。上のURLからのコピペです。知っているのは上ふたりと一番下の川口千里のみでした。

Eric Miyashiro(tp,conductor) 

エリック・ミヤシロ(トランペット、コンダクター) 

Harvey Mason(ds) ※special guest 

ハーヴィー・メイソン(ドラムス)※スペシャル・
ゲスト 

Osamu Koike(sax) 

小池修(サックス) 

Takahiro Miyazaki(sax) 

宮崎隆睦(サックス) 

Miho Terachi(sax) 

寺地美穂(サックス) 

Harumo Imai(sax) 

今井晴萌(サックス) 

Ayu Takao(sax) 

高尾あゆ(サックス) 

Isao Sakuma(tp) 

佐久間勲(トランペット) 

Atsushi Ozawa(tp) 

小澤篤士(トランペット) 

Chihiro Yamazaki(tp) 

山崎千裕(トランペット) 

Manami Moromizato(tp) 

諸見里愛海(トランペット) 

Eijiro Nakagawa(tb) 

中川英二郎(トロンボーン) 

Kanade Shishiuchi(tb) 

鹿討奏(トロンボーン) 

Fumiya Abe(tb) 

阿部史也(トロンボーン) 

Mizuki Ogura(tb) 

小椋瑞季(トロンボーン) 

Makoto Aoyagi(p) 

青柳誠(ピアノ) 

Ryu Kawamura(b) 

川村竜(ベース) 

Senri Kawaguchi(ds)

川口千里(ドラムス)


ハーヴィー・メイソンはすでに、76歳ですが、邦人プレイヤー(ナベサダ、カシオペア、Tスクエア)とのセッションにも参加していた ので馴染みのあるドラマー。自分的にはギタリストのリー・リトナーのレコーディングに参加していたのでよく知っています。(昔は自分はエレキギターをやっていた気がする)1977年のレコードにはハーヴィーの若かりし姿の写真が写っています。どちらかというとジャズのメインロードというより、フュージョンの人かなという記憶が強いです。

川口千里は、こういう人です。http://www.senridrums.com/profile/ 
小さい頃から有名な人です。

 という事でこのライブでは二人のドラマーが登場したわけです。川口のドラムは極めて正確でパワフルで、すごく小柄なのですが間近で見ると鮮烈でした。他のラッパ軍団を食ってしまうぐらいのロッカーでした。一方ハーヴィーのドラムは、年齢的にも川口のおじいさんぐらいの人なので、それなりに余裕をかましたゆったりとしたドラミングで、二人のドラムはかなりスタイルが違いました。

他の演奏者には女性も4−5名ほど含まれています。imageジャズの世界でもピアノだけでなく吹奏楽器でも女性が活躍するようになりましたね。でも自分が最も「おーすごいなあ」と思ったのはトロンボーンの中川英二郎でした。何がって、ソロのときの音色とスピードあるフレージングがすばらしかったです。

すぐ近くにいたのがキーボードの青柳誠で、エレピ一本であんな事ができるんだと驚きました。ハーヴィーの曲のMore Than a Dreamでのソロが最も際立ちましたかね。

曲目は右の通りで、BN東京のライブレポートからのコピペです。
やはりセカンドの方が2曲ほど演奏曲数が多かったということになりますね。カメレオンが本来はアンコールのハズだったようでしたが、、、最後のバードランドで全員ソロをやりながらメンバー紹介をしてくれました。1時間半を超えるプログラムでした。

10月15日にすみだトリフォニーホールに登場するようです。

3本一緒に書いてしまおう。

「マイ・エレメント」
公式サイト https://www.disney.co.jp/movie/my-elementIMG_1892

「リバー 流れないでよ」
公式サイト https://www.europe-kikaku.com/river/

「ふたりのマエストロ」 
公式サイト https://gaga.ne.jp/MAESTROS/

 
1.「マイ・エレメント」(アメリカ)★★★★★
監督のピーター・ソーンは、ピクサーで長年アニメ映画製作に携わってきた人物で、この映画は多分監督としては、2作目か3作目ではないでしょうか。アジア系のなのですが、生まれも育ちもアメリカなので完全にアメリカ人の映画でしたね。

ディズニー&ピクサーの映画はだいたい好きなのです。この映画も例にもれず、すごく好きな映画でした。ダイナミックな映像と音楽、キャラクターの素直さを強調し、キャラクター同士の違いを明確にし、人々の輪をかき乱す幾多の騒乱を乗り越えて最後はハッピーエンドに持って行くというのはスゴくわかりやすいのです。 スッキリする映画は良いですねえ。


2.「リバー 流れないでよ」(日本)★★★★★
原案・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)、監督・編集:山口淳太
主演:藤谷理子(ミコト役) 
中野ポレポレで予告編を観ていて気になっていたので、観に行ったわけでした。予告編以外に情報を持たずに行ったわけでしたが、いやあ、面白かった。大爆笑コメディでした。ミコト役の藤谷理子が秀逸でした。

舞台は京都市の北にある貴船という所にある真冬の「ふじや」旅館です。ここで、2分間がループし続けるという異常現象が発生します。時間はループするものの、人々はそれぞれの2分間の記憶は持っているし、 しかし天候は2分ごとに全く違う状態になっているという奇想天外さ。登場人物がそれぞれに「このループは自分が願ったもの」と自責の念を持ちつつ、笑える人間関係が展開するというのが話しの内容です。最後にオチがあります。あっけないオチですが、そのチンケさがまた笑えました。

最近は月イチで京都に行く用事があり、貴船には「行かねばならない場所」に登録されているので、 近々行ってみようと思います。


3.「 ふたりのマエストロ」(フランス)★★☆IMG_1903
ポスター上にでている情報がクラシックの演奏会にはありえないような内容なので「なんじゃこりゃ?」=観なければならない映画になってしまったのです。
監督・脚本:ブリュノ・シッシュ
主演:イヴァン・アタル(ドニ・デュマール役)、ピエール・アルディティ(フランソワ・デュマール役)

クラシック絡みの映画としては、今年はケイト・ブランシェット主演の「ター」 、それから「テノール」などがありました。この映画も「ター」も指揮者の有り様をテーマに持ってきた映画です。
しかしまるで違う映画でしたねー。

エンディングなど、登場人物の感情も観客の感情も、「ター」と「ふたり」では完全に正反対です。どういう事かというと、観客の感情としては「ター」の場合「うわっやばいぜこれ」という感情に支配されますが、「ふたり」の場合「まあ良いんじゃない」という感情です。登場人物の感情は「コノヤローぶっ殺す!」に対して「まあ良かったかな」というものです。

というわけで「ふたり」はハッピーエンドで終わるのですが、その過程では親子指揮者のぶつかり合いがあります。そのぶつかり合いが、観ている方としては「そんなのちゃんと話せば難しい話ではないでしょう!」という感情を持ち続けなければならないのが、めんどくさくなる感じでした。

「ター」もそうでしたが「ふたり」もエンディングはありえない奇想天外なお話でした。まあ2度観たい映画ではないです。

 

今日は映画の話題ではありません。
今頃は、この時間今年のブルーノート東京でのアンコールも含めてライブも終わる頃かな。

IMG_1864IMG_1867小野リサといえば20年来のファンなのです。20年かそこら前に、何気なく聞き始めたのが小野リサでした 。障害児の息子がすごく気に入ったというのもわかって、それ以来の家族は彼女のファン。

ライブというと40年来クラシックしか行かなかったので、まさか小野リサのライブに行く事になろうとは思いもしませんでしたが、音楽の嗜好が変化し、最近はブルーノートに行くようになりました。正直今はもうサントリーホールに戻れない。

すごい興奮気味で行きました。
プレイヤーは以下の通り。
オフィシャルサイトhttps://www.bluenote.co.jp/jp/artists/lisa-ono/からのコピペです。

isa Ono(vo,g)

小野リサ(ヴォーカル、ギター)

Masaru Okuyama(p)

奥山勝(ピアノ)

Tetsuo Koizumi(b)

小泉哲夫(ベース)

Setsu Fujii(ds)

藤井摂(ドラムス)

Gustavo Anacleto(fl,sax)

グスターヴォ・アナクレート(フルート、サックス)

Luis Valle(tp)

ルイス・バジェ(トランペット


このコンサートはテーマがあって”Fly me to Brazil via Italia”というもの。多少イタリア音楽のアレンジがあるというのは想定内でしたが、イタリアは独自の歌いまわしがあるので、ボッサ風のアレンジには自分には今ひとつでした。その後のブラジルは圧倒的にノリも違って、、、なんでイタリアだったの?

はじめのうちは観客のノリもイマイチでしたが、アップテンポの曲でだんだんと盛り上がって来て、ラッパのルイスがさらに盛り上げてくれたおかげで、エンディングにかけて結構盛り上がりました。小野リサ本人も「自分のライブで盛り上がるのはブルーノートだけ。来年もよろしく」というぐらいに盛り上がっていたのです。彼女が若い頃からのファンは事さらに盛り上がっていたかもしれませんね。

小野リサは座ってライブをする人なのでしょうが、自分の席からは見えなかったというのがネガティブでした。年齢的にはそんな歳でもないのですが、、、センターのペアシートでしたが、ええっ!?ブルーノートは初めてではないのですが、プレイヤーが見えないというのは初めてでした。

これまでも、これからも、自分にとっての小野リサのボサノバは、ところかまわず聞ける音楽で、リラックスできる優しい音楽で、疲れた時には癒やされる音楽で、そして息子が好きな音楽。と納得したライブでした。

ワイン好きな人はワインリストをリクエストするといいかもしれませんね。セラーにはクリュッグもクリスタルもドンペリも並んでましたのでリストには入っていると思いますよ。

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