2010年10月

2010年10月31日

koyu+frederic electric duo


2007年にフレデリック・ヴィエノと2人で始めたプロジェクト。2人ともギル・エヴァンスとスティーブ・レイシーの『パリス・ブルース』というアルバムが大好きだったのでああいった感じのものをやってみようということでした。

『パリス・ブルース』ではジャズのファンダメンタリストたちからは唾棄されかねないエレクトリック・ピアノという楽器の可能性をギルが最高に発揮していたので、あんな感じでエレクトリックの楽器を一種クラシック的に使えないかなあと感じていたわけです。ちょうどオリヴィエ・メシアンの『トゥーランガリア』で使われている電子楽器オンド・マルトノがクラシック音楽の楽器として受け入れられているようにね。

私はエレクトリック・ベースという楽器は極めてアコースティックな楽器としても演奏できると思っております。

見た目(だけ)を気にする人々(特に演奏者じゃない人々)がエレキベースはダメでウッドベースじゃなきゃ、と言っていることがあるのはとても残念ですね。アンソニー・ジャクソンじゃないけれども、これらの楽器は全く違うものだし、エレクトリック・ベースはギター属の楽器としてもっともっとジャズ音楽に貢献できるはずです。まず端的にいって普通のウッドベースよりは音程が圧倒的にいいわけだし、これに乗っかればソロ楽器のみなさんも違う表現に到達できるはずだと思います。

フレデリックとはこの後、仙台の定禅寺通りジャズフェスのメインステージのオオトリ1つ前として演奏させてもらったり、京都でイタリアの有名な作家と演奏したりといろいろありました。しばらくお休みしておりましたが、また再開したいです。

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2010年10月28日

Ben Kemp new video "KARAKA"


2005年に発表したベン・ケンプのファーストアルバムの1曲め『KARAKA』のヴィデオを作ってみました。

私が初めてマルチトラックレコーディングを行った作品です。最初はローランドのVSで録ったのですがうまくいかずにYAMAHA AW16に移行しました。

自分で編曲したあと、すべての楽器を自分で演奏。それから尾形君にフルートを足してもらいました。

あの当時はまだベンと2人だけでライブを行っていたわけです。毎回ベースとキーボードの両方(場合によってはキーボードだけ)ほか大量の機材を持ち込んでおりました。

それにしてもニュージーランド体験は私の一生を変えるほどのインパクトがありました。見る風景のひとつひとつや人々のライフスタイル、デザインのかっこよさなど、東京に帰ってきてからも、未だにニュージーランドの影響下で生きているような気になります。

5、6年毎年行っていたニュージーランドも今年は行きませんでした。また来年にでも行けるといいと思います。ベンとの音楽活動も復活できればと思いますが、オーストラリアのキャンベラで当分子育てが忙しいかな?
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2010年10月26日

MIYAVI, don't you need a bassist?


最近メディアに結構露出している雅−MIYAVI氏。アコギ一本でぶちかます演奏も素敵ですが、最近のドラムとのデュオもカッコいいですね。

しかしやはりベースが必要ではないでしょうか? 私は是非ベースを弾かせていただきたいですね。ベースレスの音源にベースを足して、彼の事務所に持ちこうかとも思います。

自分で事務所を立ち上げて社長となりながら、海外ツアーを数多くこなしているその姿は、これからの音楽業界において1つのROLE MODELとなることでしょう。

カッコいい!
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2010年10月25日

none of us are free by Jett Edwards

昨日のアメリカン・エクスポ(お台場パレットタウン)。ジェット・エドワーズグループの出番は午後4時。

8時半に現場入りしてからの待ち時間は、ビーナスフォートや他の出演バンド(ムーンショットやスティーブ・ガードナー)の演奏を見ているだけであっという間に過ぎました。

で、われわれの出番。最初からフルエナジーで開始しましたが、2曲めくらいからポツリポツリと雨が。会場で見ていたお客さんの何人かが席を立ち始めます。

それでも演奏を続けていたら、4曲目の『None Of Us Are Free』が始まる頃には土砂降りの雨、客席に残った一部のお客さんは傘を差して演奏を見ています。

「None of us are free, none of us are free, none of us are free, one of us are chained, none of us are free」と先日急逝したソロモン・バークの曲を歌い続けましたが、水が流れるくらい私のベースはびしょびしょ。先日購入したばかりのHanna君のビンテージのギブソンGSもびしょぬれ。Ruy君のドラムからは水しぶきがあがり、シンバルの音は伸びなくなってしまっております。

でも我々は止まらずに演奏を続行。音響スタッフはビニールシートを持ってアンプやモニタースピーカーにかけて周ってますが、我々は演奏を続行。

そうしたら何と、この大雨の観客席にわざわざ出てくるお客さんの姿も。傘も差さずに全身濡れながら我々と合唱。

「None of us are free, none of us are free, none of us are free, one of us are chained, none of us are free」とボーカルのハーモニーでこの曲を終えると、主催者側が演奏の中止をアナウンス。私としてはもう一曲くらいはいけるかなとおもっておりましたが、さすがに機材の心配もあったのでしょう。

終演後、演奏を見ていた人々が興奮した調子で楽屋を訪れて、たくさんの嬉しいコメントを残してくれました。

「感電しないかと心配だった」という他の出演バンドのメンバーもいました。

楽器やエフェクターをチェックしましたが、さすがにチューナーとかは(一時的にか)うんともすんとも言わなくなっております。

ソロモン・バークは先日来日した際に、Hanna君に「アメリカで会おう」と言ってくれたのに、客死してしまったためにそれも実現不能になってしまいました。

この曲の歌詞「鎖につながれている人が1人でもいる限り、私達の誰1人として自由ではないのだ」とともに、ソロモンのことを考えるライブとなりました。

ようやくバンドとしてまとまってきたジェット・エドワーズグループ、これからが楽しみです。12月にはジェットとHanna君でミニ・アメリカツアーに行きます(バンド全員は来年)。「これからバンドのリハだけではなく、歌だけのリハもやろう」とジェットに言われたのでそちらも楽しみです。私も昨日はだいぶ歌いました。これまで一生懸命練習してきた甲斐があるというものです。

お楽しみに。

追記:今日MONDAY BLUESのビデオ見ていたら、雨の中で演奏していないのが変に思えました。もう雨の中で演奏するほうが普通になってしまっているのでしょうか。



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2010年10月23日

Hanna, new talent of BLUES music


先日の『マンデイ・ブルース』から主催者のHanna君の部分を。

「まだ若いのに」という枕詞はそのうちいずれなくなるのでしょうが、23歳の彼のまっすぐな演奏が聴けます。

自分でいうのも変ですけれども、かなりいいですよ。

Hanna (vo & guitar)
Koyu (bass guitar)
Samm Bennett (walking drum)
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2010年10月22日

Anna Mackie on video


先日の『BLUES MONDAY』からAnna Mackieの曲を。

何度も見てます。私自身、ようやく自分なりのベースギター奏法を確立したと思います。

"I Got It Bad (That Ain't Good)", "Hallelujah I Love Him So" Anna Mackie (vo), Hanna (guitar), Koyu (bass)
Oct 18, 2010 At CAY (Aoyama, Tokyo)
From "Hanna's MONDAY BLUES From Tokyo".
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2010年10月20日

Jett Edwards for American Expo

americanexpoしばらくぶりのジェット・エドワーズ・グループ。

今度の日曜日、お台場です。われわれの出演の後はルース駐日大使が出演ということです。

『アメリカン・エクスポ2010』(共同開催『アメリカ大学留学フェア』)
10月24日(日)11:00-17:00
お台場パレットタウン&パレットプラザ
(りんかい線「東京テレポート」駅より徒歩約3分、ゆりかもめ「お台場海浜公園」駅より徒歩約7分、ゆりかもめ「青海」駅直結)

入場無料

主催:米国大使館 広報・文化交流部

webサイトはこちら

エンターテイメントステージ
11:00〜11:20 オープニング
11:20〜12:00 Layla Lane
12:00〜12:40 Moonshots
13:10〜13:40 ナ・マモ・オ・カレイナニ
13:40〜14:10 HANAエンタープライズ
14:40〜15:20 Steve Gardner
16:00〜16:30 Jett Edwards
16:30〜17:00 ジョン・V・ルース駐日米国大使に質問!

Jett Edwards Group:
Jett Edwards (vo),
Hanna (g),
Ruy (drums),
Michael B. Adams (kb),
Koyu (bass)

bassist_koyu at 15:24|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

2010年10月19日

Video: Miki from Monday Blues


昨日の月曜日に行われたHanna君主催のライブイベント『Monday Blues』のビデオができました。

まずは今回がブルースデビューだったMiki嬢の前半部分を。曲はHowlin' Wolfやクリームが歌った『Spoonful』(ウイリー・ディクソンの曲)とプレスリーも歌っていた『My Babe』(リトル・ウオルターの曲)。

私も最近の演奏傾向が存分に発揮されております。高いほうにC弦を足した5弦ベースで、コードを弾いたりしております。

Miki Part1 from "Monday Blues"
"Spoonful" (Willie Dixon) & "My Babe" (Little Walter)

Miki (vo), Hanna (guitar), Koyu (bass)
Oct 18, 2010
At Cay, Aoyama, Tokyo

sound/video recording & edit by Koyu.
bassist_koyu at 23:27|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2010年10月18日

song list for Monday Blues

今夜は『Monday Blues』(詳細は以前のブログで)。

ベタベタのネタじゃなくて、気の利いたものを、という観点でMIKI嬢のために選んだのは以下のような曲。

「Spoonful」(Willie Dixon, Howlin' Wolf)
「My Babe」(Little Walter, Elvis Presley)
「I'd Rather Go Blind」(Etta James)
「Hound Dog」(Big Mama Thornton, Elvis Presley)

私たちにしかできないバージョンになっております。
いわゆるブルース進行ではないけれど、ブルース的な曲、という観点で選んでみました。ブルース進行の曲は1つだけですね。

私とhannna君が渋谷ミクロコスモスカフェでせっせと作ったウェブサイトはここから
bassist_koyu at 09:58|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2010年10月17日

INVAGO live at Fiat Space on Oct 23

invago1

久々のインヴァーゴのライブです。
今日もリハーサルでだいぶ曲を練っております。

日時:10月23日(土)20:00
場所:フィアット・スペース
住所:東京都港区北青山1-4-5
会場の電話番号:03-5771-7660
www.fiatcaffe.jp

入場無料(1ドリンク購入願います)

www.invago.com


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Profile

koyu

ベース奏者。東北大学哲学科美学卒業後、米バークリー音大修了。その後シカゴに4年滞在し、ブルース、ジャズの演奏や、音大での講師を務めた後、98年より東京在住。黒人音楽を中心にブルース、キューバ音楽、フリーなどのジャンルで演奏。東京在住の多数の外人アーティスト達との共演や海外ツアーを積極的に行っている。ノアミュージックスクール講師
[video] www.youtube.com/koyubass