この日は、プレア・プット村の新しく編入された元地雷原のコミュニティでの自治会。
普通、他の村では昼間は村人たちは農作業や働きに出かけていて、家にいないのですが、このコミュニティは最貧困層ばかりで、農地も持たず、出稼ぎに行くことも難しい家庭が多く、家にいるので、お昼の1時半頃に村に行きました。
そして、2時頃から自治会開始。
これはこれで、こちらとしては夕方まで待って村人たちが集まるのを待たなくてもよく、またタイに出稼ぎにいってしまっていると自治会をやろうにも人がいないので、大変ですが、好都合には違いありません。
コミュニティのリーダーの人が、自治会が始まる前に、前回の自治会で配布したかぼちゃやトマト、なすびの栽培の状況を見せてくれました。
トマトはもうすぐ実が収穫できそうで、かぼちゃも茄子も花が咲いていました。
以前は、ゴミも散乱していましたが、ほとんど綺麗になって、こんなに早く変化したコミュニティも珍しいなぁと思って見ていました。
この日は、自治会で、2人の野菜栽培の訓練を受けた現地スタッフたちが初めて村で講習を実施する日。
前日からいろいろ準備をしていて、村人たちも小さいコミュニティですが、多く参加してくれました。
村人たちも、野菜の栽培の方法を知っている人もいれば、全く知らないで、植えたこともない人もいてバラバラの状態なので、すでに栽培方法を知っている人には少し我慢してもらい、一定の栽培方法を採ってもらうために講習を実施しました。
コミュニティのリーダーもうまく村人を乗せながら冗談をいったりして、村人たちの関心を引きつけてくれて、とても助かりました。
家を見ても、住んでいる状況を見ても、やはり他のコミュニティの村人から1段下の最貧困層というのはよくわかる地域ですが、その分、村人たちの関心の高さとコミュニティで協力しようという姿勢が見えます。
このコミュニティでの資源はもちろん限られてはいますが、その限られた資源の中でどう生かして村人たちの持っている力を引き出すかが、腕の見せ所です。
2人の女性現地スタッフたちも、初めてにしてはとてもうまく講習会をやってくれました。
これから毎月の自治会も、村人たちが参加したいと思うような価値を提供していきたいと思います。
最後にこの日の講習で栽培方法を教えた冬瓜とヘチマの種を村人たちへ配布。
来月の村の訪問が楽しみです。