2004年04月24日

圏央道

0434fc2a.JPG親記事:のまのしわざ

少し判決要旨について補足したいと思います。

圏央道を作っても、首都高の交通量はほとんど変わらないから、っていう理由付けではないようです。
首都高は、当初は都心交通を円滑にする目的で建設されたわけですが、美濃部知事が外環状線計画を潰したおかげで、東名、中央、東北等の遠距離交通(首都高からみれば、ただの通過交通)までがすべて都心(特にC1)に集中してしまい、それが現在の惨い状況の一因となっています。
実際、設計の若干新しい関西では、通過交通は近畿道で流して都心交通との分離を図っているようです。
この観点からは、圏央道にも一応の利点が認められると思います。

ただ、問題にされてるのは、首都高公団と日本道路公団をあわせて、C2、東京外環道路、そして圏央道と、三本も平行させる必要があんのか!ってことで、この点について、「いたずらに投資を分散するもので、本来必要な前期二つの道路の完成、ひいては都心部の通過交通の解消という問題の解決を遅らせるものと考えられる」と認定しているわけです。

定量的な話は筆者の能力を超えるのですが、この三本も造るのは無駄、ってのは一応説得的である気がします。
ただC2の特に西側部分は、通過交通より都心交通っぽい気もしますが。

ただ、ありえないことですが、もしも事業認定の取消が確定してしてしまったとしても、造ってしまった部分を潰す訳にはいかないし、裁判所が対案を示すこともできません。
未完成のまま放っておくにせよ、一から計画を作り直すにせよ、膨大な資源が無駄になることは間違いないです。
本来的には、行政、政治の部門で解決すべき問題なのは間違いないでしょう。
ただ、手続き的に住民の意思や、合理的な用益分析などが反映のしようがなかった、という瑕疵があれば、最後の手段として裁判所が乗り出すしかないようですね。

具体的な話は不勉強で分からないのですが、個々の事件で裁判官の資質を云々する以前に、事業を始める前の手続きについて、透明性のある(後で文句を言わせないような)ルール作りが必要だと思います。
もっとも、住民の意思ってのには、個人的には懐疑的ですが(地域エゴの隠れ蓑に過ぎない)

参考
東長崎機関
首都高速研究会

bb95 at 10:58│Comments(1)TrackBack(0) ニュース 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by tnoma   2004年04月27日 01:25
こんにちは、tnomaです。
遅くなりましたがトラックバックありがとうございました。

判例要旨がよくわかりました。こういった問題は色々な議論や見地があると思うのでこうやって取り上げることはblogならではと思っています。

今後ともよろしくお願いします。

p.s.
トップの写真キレイですね!私のトップの写真は黄昏1分後くらいです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔