アーケードアーカイブスで雷電が出た。決して上手な訳ではないのだけれど、とても楽しい。
難しかったゲーセンのゲームでも、9百円せず買い切りクレジット入れ放題、ボスの攻略法を探るべく直前でセーブして何度も練り込むことも可能、なんて贅沢だろう。

そんな『ステートセーブ』について、実は常々思っている事がある。それは、「そんなものオリジナルの遊び方ではない」という誰に言うとでもない後ろ暗い気持ちだ。
逆に言うと、アーケードスタイルのゲームにおいて1クレジットクリアは美徳だ。スコアは積み上がり更新されるし、何よりエコノミーにゲームを打ち負かしたことになる。
 
ただし、そこに至るにはプレイの積み重ねによって築いたクレジットと時間が死屍累々。

まさにこれこそが、僕が後ろ暗い気持ちに成りながらもステートセーブを活用する動機だ。

なにせ「積みゲー」なのである。昔から持ってるのにこの歳までクリアしたことないタイトルなんてたくさんある。気づけばメガドライブのゲームなんて30年モノ。新しいゲームだって遊びたい。
などなど…プレイできる時間は有限なのに頑固なストロングスタイルを通していたら食べ残してしまう。積みゲーしている時点で自分が欲張りな事は認めるしかないよね。

今更意地張ってもしようが無いので活用できる手段は使おう。手ごわいボスの直前でセーブして何度ミスしても最短時間でリトライだ。とにかく一旦クリアまで通すのは舞台でいうゲネプロみたいな感じ。
メガドラなど家庭用の場合はクリアして然る後、実カセットで遊ぶのも1粒で2度おいしい。

なんだかんだで結果上達するので、1クレジットクリアできるゲームも増える。成し遂げたゲームは一層思い入れこもって好きになれるのだから、まあいいんじゃないかな。

(バトルマニア:羽田マリア&大鳥居マニア)難易度ハードのエンディングから。
2021_0516_バニーTS