先日バンダイナムコスタジオが、インディーズゲームレーベル「GYAAR Studio(ギャースタジオ)」を設立したというニュースがあった。

これには、業界大手が”インディーズ”とはこれ如何に?という戸惑いが散見されたが、僕はすこし別の事を思い浮かべていた。———ナムコが時々繰り出す実験的な小規模タイトル「マッスル行進曲」とか「塊魂」「ミスタードリラー」なんかがそのラインなイメージだが、成功したり一部で話題になったり。でも売れ線だけじゃない二の戦も模索する姿勢はいい企業なのだろう——— というそんな事。
そういえば、メガドラだって「レッスルボール」「メガパネル」「ボールジャックス」なんてものあったな、正直な話、少年時分にこれらは手抜きに感じたのだけれど。

 そんな、メガドラナムコの一つ『バーニングフォース』も、今となっては有難い移植作なのだが、リアルタイムではあまり嬉しくなかった思い出がある。

メガドライブサードパーティーに待ちわびたナムコ参入。気になるタイトルラインナップはと言うと、順不同だが「フェリオス」「ローリングサンダー2」「マーベルランド」「メガトラックス」そして、「バーニングフォース」その他… これは何かというと、メガドライブユーザーのスーファミコンプレックスの一つ、回転拡大縮小をふんだんに使ったSYSTEM IIからの移植ばかりという事なのだ。

ただでさえ完全移植が出来ない時代に、ウリとなるフィーチャーの機能を持っていないメガドライブに、それは当てつけのように感じた、というのが先に述べた ”あまり嬉しくなかった” 理由だ。
好意的に考えると、当時ゲーセンの話題作をメガドラにお届けしたい、というチョイスだったのかもしれないなと、冒頭のニュースの件を鑑みて思いを巡らせるのだった、いちおう、大人なので。

なんだかんだ言っても、ナムコの作り上げる世界観やキャラクターは秀逸で、この天現寺ひろみもゲーム本編よりもそのキャラクターが語り草になりがちな気がする。ゲームだってメガドラにしては発色も良くスペースハリアーⅡより滑らかに拡大するし、あと曲が良い。

(バーニングフォース:天現寺ひろみ&SIGN DUCK 10-B)家庭用移植がメガドラしかないからメガドラガールだと思ってるので、それだけで儲けたぜ

2021_0524天現寺装丁レイアウト