2005年08月25日
投資戦略の発想法
こりゃおすすめです。
投資を始める前に必ず読んでおきたい名著ですね。
「投資戦略は小手先の技術ではありません。長期的に継続して実行する骨太のポリシーでなければならない。」と書かれているように、本書は投資に関する大切さや難しさ、そしてよくある投資本に頼って投資することの危険性など、投資に関する基本原則について書かれています。
続きを読む2005年08月14日
パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
本書は自分のスキル、パーソナリティ、ユニークな正確を活用し、無数のライバルから一歩抜きんでる、自分自身の価値を高めるための手法を解説している書籍。
ブランディングに関する書籍は数あれど、本書はより具体的な手法を体系的に分かりやすく書かれているためとてもおすすめ。
●パーソナルブランドの効力
パーソナルブランドは「影響力」がすべてである。
・差別化:オリジナル
・優位性:他より抜きんでているサービスや技術
・信憑性:不動の存在
●すべては直感から
人は本能的に表面上の手がかりから第一印象を抱く
どんな仕事をしているか、住んでいる場所、服装身なり、etc…
「認知度が能力より重要」
パーソナルブランディングは直感を刺激し、ターゲットとするマーケットに訴えかける特性を選定し、人々があなたは自分にとって有益だと直感できるような方法を持って伝えるということに尽きる。
→ 自分がターゲットとしているマーケットに対してどのように感じ取られているのか?
●ブランディング戦略
・ターゲッティング
・ポジショニング
人々があなたのことをどう考えているか
・PBS(パーソナルブランドステートメント)
●ブランディングチャネル
・得意先からの紹介
・プロフェッショナルからの紹介
・DM
・ネットワーキング
・セミナー
・PR
・ウォームコール
・ウェブサイト
効率を向上させるためには、最低5つのチャネルを活用する。
最後に自分のパーソナルブランドを十二ヶ月で構築する手法として、本書で解説してきた手法を使って段階的に解説しています。(90)
なぜか日本人が知らなかった新しい株の本
バリュー投資サイトで評判が良かったので購入してみました。
本書は株本によくあるような、「この株が買い!!」とか「PER、PBRが重要だ!!」なんて本ではなく、株投資の本質である、「株を安く買って高く売る」知識を教えてくれます。
株本来の価値を算出さるための手法という一見すると小難しくなりそうなことを、初心者にもわかりやすく解説しています。
小手先だけの技術にとらわれず、投資の本質を知るきっかけとなる書籍だと思います。(87)
2005年08月08日
知的生活の方法
名書と聞かされてから、ずっと気になっていたのですがようやく購入。
本書は「知的生活」を送るための参考になる様々な手法について解説しています。
本書を読んで、「知的生活」を送る上でキモとなるのは、やはり読書であることを改めて感じさせてくれる。
しかも著者はできることなら、図書館を利用するのではなく、常に手に取れるように書籍は購入することを薦めている。
ふと思い立ったときに、その場で書籍を取り出し、調べることが出来なければ意味がないと述べています。
また書籍は一回ではなく「繰り返し繰り返し読むこと」の大切さについても書いています。
「あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。それはどんな本だろうか。それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。しかし“あなたの古典”がないならば、あなたはいくら本を広く、多く読んでも私は読書家とは考えたくない。まず、ニ、三年前に読んでおもしろかったと思うものを片っぱしから読みなおしてみられるとよい。そして何冊か読みなおして、おもしろかったらそれだけをとっておき、また来年かさ来年に読み返してみるのである。」
学生の時に読んでおきたかったと今さらながらにちょっと後悔(90)
2005年08月04日
哲学の謎
哲学の謎
とかく小難しい印象の哲学について、非常に分かりやすく哲学初心者向けに書かれた書籍。
「われわれは何気なく「時が流れる」というが、いったい、何が、どこを、どのようにして流れていくというのだろう」
普通に生活していたら、おそらく一生考えることが無いにも関わらず、疑問を投げかけられたらどうにもうまく答えられない。
そんな「謎」について、本書は会話形式で進んでいきます。
様々な謎について書かれているのですが、どれも明確な答えというものは見つかりません。
答えを求めて読んでいる人は肩すかしをくらうかも。
でもこれこそが「哲学」なのだなぁ、なんて素人ながら感じました。
哲学の入門には打ってつけの書籍です。(86)
2005年07月26日
大人のプレゼン術
本書はプレゼンを行う上で重要となる10の心構えを解説し、より効果的なプレゼンを行うための手法を解説している書籍。
まさに本書自体が1つのプレゼンであり、随所で効果的な絵を織り交ぜ、物語を読んでいるかのように一気に読むことが出来ます。(90)
今回はマインドマップを公開。
2005年07月23日
初対面の教科書
本書はバラエティ番組「学校へ行こう!」の企画・構成などで有名な、おちまさと氏による、初対面をいかにうまく乗り切るかを解説している初対面ガイドブック。
●あがりやすい人はプライドが高い。
初対面できちんと挨拶をし、にこやかな応対をこなし…自分ならこのくらいはできるんだなんて高いプライドを持っていると初対面であがってしまう。
●初対面の心構え
初対面の時のベストな状態は「目標は高く、気持ちは謙虚に」
目標はいい初対面にしよう。
気持ちは俺の実力はこの程度なんだよな。
●相手をリスペクトする
リスペクトとは、尊敬の念だけではなく、自分から相手に向かう「意識の流れ」を指す
●初対面は間違いなくおもしろい
初対面はあるいみ新たな化学反応。
どんな反応が起きるのか → ワクワク感
初対面は面白い
●初対面までの準備
相手のネタを8つ準備する
集めたネタに、自分なりの考え、リスペクトを注入する。
ネガティブなシミュレーションとその対策をしておく。
●初対面当日の対応
当日は「普通」でいることが、大切。
普通が余裕を生み出す。
相手が話した内容を要約してあげる。
「つまりこういうことですよね」
さらに一歩進めて「たとえ」て要約してあげる。
●初対面力アップのためのトレーニング
キオスクのおばちゃんを相手に話しかけて場数を踏む。
その他シチュエーション別の初対面対策についてのアドバイスもなかなか面白い。(84)
2005年07月11日
書いて売れ!―セールスライティングの技術
書いて売れ!―セールスライティングの技術
著者である堀内 伸浩氏の著書「書く」マーケティングの内容が良かったので購入。
本書は、書くことでライバルに差をつけ、売り上げを伸ばすためのテクニック、書く力を磨くためのポイントを解説しています。
う〜ん。期待していただけに、今作はイマイチ。
書くためのポイントやテクニックを例文とともに解説しているのですが、例文も少なめだし、解説もどっかで読んだことのあるものが多い…
後半はメルマガやブログの活用方法なども書いていますが、どうにも今さら感が漂っていて…(62)
すべては一杯のコーヒーから
すべては一杯のコーヒーから
タリーズコーヒージャパンの社長である松田公太氏の自伝です。
起業者の自伝を読むと、総じて目標に向かって突き進む情熱と絶対に諦めないという信念を強く感じるのですが、本書もご多分に漏れず、松田氏の揺るぎない情熱を感じさせてくれます。
決して順風満帆ではなく、数々の失敗を乗り越えて今の成功をつかんだこと。
ウソ偽りのない内容がまさに真実を物語っています。
新しいことにチャレンジしたいけど、くすぶっているなんて方はぜひとも読んでみてください。
「あータリーズのコーヒー飲みてえ!!」(70)
2005年07月07日
ブルー・オーシャン戦略
本書は2004年に刊行され、全米で話題を呼んだというビジネス書、「Blue Ocean Strategy"」の翻訳書。
ブルー・オーシャン戦略とは、血みどろの戦いが繰り広げられる「レッド・オーシャン」と対極にあり、世の中を変えたい顧客、従業員、株主、社会のすべてにとって明るい将来を築けるような会社を作りたいと願う戦略のこと。
ブルー・オーシャンを生み出す
例えそれが斜陽産業であっても、競争者のいない新しい市場を創造して、競争を無意味にすること。
そのためには競合他社との戦いを行わず、その代わりに従来とは異なる戦略ロジックを用いる
→バリュー・イノベーション
バリュー・イノベーションとは、コストを下げながら、同時に買い手にとって価値を高めていく戦略のこと。
レッド・オーシャンでの競争のためのツールは数多くあるが、ブルー・オーシャンで抜きんでるための実用的なツールは、まったくといってよいほど存在しない。
本書の中には、業界の現状を把握するためのツールや、その業界にブルー・オーシャンを持ち込むためのツールなど、経営者や起業家にとっては目からウロコ間違いなし。
2005年06月24日
海馬/脳は疲れない
脳の研究家池谷 裕二氏と多彩な才能の持ち主糸井 重里氏による、「脳の使い方とメカニズム」に関する対談集。
とにかく糸井氏の話を引き出す絶妙な質問で、非常に読み応えのある内容になっています。
年を取ったから物忘れがひどくなるワケではない
子供の頃に比べて大人はたくさんの知識を詰め込んでいるから、選び出すのに時間がかかるだけ。
子供も実はたくさんど忘れをする。
ただ子供はど忘れを気にしていないだけ。
●情報を繋げる能力
一見関係のないものとものとを繋げる能力は、30歳を過ぎてから飛躍的に伸びる
ルーティンワークばかりになってしまうと、脳は成長しない
脳は一度失敗すると、失敗をした方向には進まないようにする能力がある
→つまり失敗はすればするほど成功へと近づくってこと
●脳は自分勝手
脳は自分の都合のいいように解釈してしまう
見たいように物事を見てしまう
思いこみを重ねてしまう。知らず知らずのうちに…
→それをいかに崩せるかで「頭の良い悪い」が決まる
→脳との戦い
●海馬
海馬は記憶の製造工場
記憶を取り入れるものと破棄するものの仕分けを行う
→何を根拠に?
→生存に絶対に必要な情報でなければどんどん捨てられる…
発想力や想像力は突き詰めると記憶力に行き着く
●やる気を高めるには
海馬をだますことが重要
・好きなものなら記憶しやすい(扁桃体と海馬には密接な関わりが)
・快楽を多く与える(目標は大きくではなく、目標は小刻みに)
・初頭効果(あることの初めと終わりには仕事がはかどる)
・部屋を寒くする(生命の危機!!)
・お腹を空腹にする(生命の危機!!)
●脳と感情の関係
好きとか嫌いといった感情は実は記憶が生み出す。
全部過去の記憶が生み出すもの
個人がどういう経験を経て今に至っているかが重要
→しかも潜在的な記憶が大きく作用する
表に出ている記憶(ワーキングメモリ)は非常に少ない
●夢
寝ているときは、情報を整理する時間。(レミネセンス)
寝ている時でも脳は休んでいるわけではない!!
多くのビジネス書に書かれている、「やる気を高める方法」や「失敗は多くするほど成功へ近づく」ってのを脳科学の側から書かれていて腑に落ちることができた。(95)
2005年06月17日
すごい会議−短期間で会社が劇的に変わる!
世界の成長企業が取り入れている、成功するための会議のノウハウをまとめた書籍。
とても薄い書籍ですが、中身は非常に濃密です。
前半は著者が体験した、紆余曲折の末、成功を手に入れるまでを生々しく書かれていて、読んでいるだけで胸が熱くなります。
そしてその中で、運命のマネジメントコーチに出会い、「すごい会議」の手法を知ることで、成功を手に入れることになるわけです。
・人の意見を気にすることなく、発表するしくみ
・参加させられているのではなく、この会議に貢献するんだという気持ちにさせるしくみ
・前向きな雰囲気にさせるしくみ
・「できない」ではなく、「どのようにすれば〜か」に置き換えて考える
これって、本来の会議のあるべき姿だったりするのですが、実際は後ろ向きだったり周りを気にしちゃったりなんて会議が多いのも事実。
「すごい会議」の手法では、そうならないための、会議を成功へ導くためのしくみについて、とても分かりやすく書かれています。
また本書は付録として、「すごい会議のやりかた」を進めていくための実践的方法も付いていたりして、非常に実践的な内容になっています。(88)
2005年06月11日
自分をあきらめないで。絶対上手くいく!―超簡単!夢が無理なく実現する魔法の“イメージング法"
自分をあきらめないで。絶対上手くいく!―超簡単!夢が無理なく実現する魔法の“イメージング法"
本書は「加速成功」で有名な 道幸 武久氏のカウンセラーでもある矢野 惣一氏の、心理療法と成功法則、そして脳科学を融合した新しい自己成長法を解説している書籍。
人が持つ「イメージ力」を活かすことで、より成長していくことができるという考えも元に、いかにイメージ力を付けていくかがカギですね。
●自分を変えるための原則
インプットされる情報を変えれば、アウトプットである行動も必ず変わる。
身体感覚に敏感になることで、直感力を意識的に引き出すことが出来る。
人は自分の気持ちが分かってもらえてからでないと変化することはできない
何に関心を向けるか。それが考え方を変えてくれる。
同じ情報が五感から入力されても、それに関心を向けなければ、脳は発達しない。
●イメージ力を高めるには
イメージ力の優れた人は、イメージの世界でも現実と同じように行動している
実際に体を動かしている場合と、体を動かしていることをイメージしている場合の脳の活動部位は同じ
つまり脳にとってはイメージも現実
イメージしたことを現実だと認識させるためには、実際にそれをしている自分の身体感覚を感じてみる必要がある。
体感が伴っていて始めて、それを体感として脳は捉えることができる。
●目標を立てるためには
目標を立てる前に、自分自身と向き合う必要がある。
人の心は、
・過去を清算する
・自分の現実を受け入れる
・理想と現実のギャップを埋める
・本当の未来を知る
上手にイメージを使うことで過去のつらい記憶も和らげる方法や、マイナス感情をプラス感情へ変換させるテクニックなど、実践的な手法も書かれています。
イメージング手法に自己啓発を組み合わせた独自の考え方は、普通の自己啓発書では得られない気づきを数多く得ることが出来ました。
ビジネス書を読みあさっても自分の目標が見つけられないなんて方は、ぜひ一度読んでみてください。(90)
2005年06月09日
勝つためのインターネットPR術
ライブドア社長という肩書きがいらないほどに有名になった、堀江 貴文氏の書籍がまたでるようですよ。
今作はマーケティング関係の書籍のようです。堀江氏のマーケティング戦略には非常に興味があるので、要チェック。
アマゾンの紹介文
インターネット時代、企業の明日はホームページとブログを活用した「インターネットPR」戦略の成否にかかっている。
かつて企業にとって「PR」とは単なる広報業務にすぎなかった。しかし、いまや、PRはもちろん広告宣伝もIR(投資家向け情報)も各種情報開示も人材採用情報も、企業のあらゆる情報発信はホームページを介して行われる。すなわちインターネットPR業務が、企業のブランド戦略の根幹を成すのだ。そうなると、あらゆる情報発信をひとつのポリシーにそって打ち出さねばならない。でなければ、顧客にも、取引先にも、社員にも、株主にも、関連官庁にも、社会にもみとめられる企業とみなされなくなる。そのために必要なのは、トップ自身がネットを活用し、自分の会社のPRマン、ブランドマンになることだ!
本書は、そんなIT時代のトップのために必要なネットPRの哲学と戦術を、ネットPRの先駆け企業ニューズツーユーの神原社長と、いま、日本でもっとも有名なトップであり「社長日記」ブログで自社のPRマンを実践するライブドアの堀江貴文社長が、具体的かつ明確にかつわかりやすく解く。まだ誰も書いていなかった、ネットを活用して企業の情報発信を一括して戦略化するための思想と実践の書!
2005年06月08日
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
クリントン前大統領、故ダイアナ妃、アンドレ・アガシのカウンセラーでもあるアンソニー・ロビンズが書いた、「人生を変えるために実践すべき11のレッスン」。
自己啓発書ともとれますが、非常に実用的ですぐにでも始められるレッスンがいくつも書かれており。ある意味実践書と言ってもいいのではないでしょうか。
ポジティブ思考だけでは人生は変わらない
あなたの過去は、未来と同じではない。
問題は昨日どうだったかではなく、今この時に何をするかだ。
「状況を好転させるには、今日することにフォーカスを当てなければいけない。」
フォーカスを当てたことに対して、決してあきらめずに行動を続けること。
たとえ中々結果が出なくても柔軟な姿勢で努力を続けることが大事
「神の遅れは神の拒絶ではない」
「成功は正しい判断の結果であり、正しい判断の結果は経験の結果である、そして経験の結果は、ほとんどの場合、謝った判断の結果である。」
●決断のパワー
決断こそが変化を起こすパワーであり、運命を決めるのは人生を取り巻く環境ではなく、その人の決断である。
次の3つについて強力に決断した人こそ人生を好転させることができる。
・何にフォーカスを当てるのか
・何が大切なことなのか
・何をするのか
人は新たな決断を下すことで、いつでも人生をがらりと変えることができる
●信じる力
自分自身について何を信じるかを自分で選択することができる。そしてその信じる力が、これからのあなたの行動を決定する。
●最適な方向にフォーカスを当てる
目にするのは数限りなくあるのに、多くの人はついイヤなこと、自分でコントロールできないことに気を取られてしまう。
そして人は何であれ自分がフォーカスを合わせたものに向かっていく
つまり自分が行きたい方向にフォーカスを合わせることが大事
●体を上手に使う
成功している人を見つけて、その人の体の使い方をモデルにする。
身振り手振りや呼吸、歩き方などをまねてみる。
●言葉のパワー
ポジティブな言葉を使う。
「腹が立つ」の代わりに「ちょっとヤダ」
「恥をかいた」の代わりに「気づきがあった」
●目標設定
目標を設定するのは、それによって人生のフォーカスを作り出し、自分の望む方向へ動き出すため
自分でも本当に達成できるとは思えないような目標を設定し、何があってもその目標を達成すると決意する。
次にそれを小さなかみ砕けるサイズの塊に分けていって、実現できると信じられる大きさにする。
その上で、わずかな、ほんの少しの行動を毎日実行し、だんだんとよりダイナミックな行動ができるようにする。
最近のビジネス書には、「人に奉仕すれば、やがては自分に返ってくる。だから奉仕の気持ちを忘れずに」なんてとってつけたようなことを書いている書籍が溢れているが、本書は本質を突く深みのあるコトバと抜群の説得力で、読んでいるだけでめちゃくちゃパワーをもらえます。
本当に自分を変えたいと願っているのであれば、読んで、そして実行してみてください。(90)
2005年06月05日
脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニング
自分の脳の働きやメカニズムを理解し、それをコントロールすることで、脳を最も効率よく働かせるためのトレーニング方法について解説しています。
「頭を良くする」ためには、「認知」と呼ばれる精神機能を継続的に高めていく必要がある。
学習を止めてしまうと、どんなに得意なことであったとしても、精神面での適応力や実行力は衰えてしまう。
脳を知るということは、自分を取り巻く世界を知るということ。
過去が現在と未来に影響を与えるだけでなく、未来も現在に影響を及ぼすことがある。
例えば、若くして死ぬかもしれないと予言された場合、翌日からもっと長生きができ健康になれるように努力する気持ちになる。
脳をベストな状態で働かせたいのなら、あらゆる時間的な制約から影響を受けにくくすることが大切。
人生の中のそれぞれの年代を、記憶の中で混在させておく。
脳は固定化した構造体ではなく、経験の豊かさに応じて柔軟性をもっている。
つまり多くを学べば学ぶほど脳回路は増殖し、ほとんど何も学ばなければ、脳組織はまったく変化をしない。
●未来の記憶
脳は過去の記憶だけでなく、未来の記憶としての機能もある。
例えば、退屈な毎日から逃れられなくても現状を甘んじて受け入れ、将来のゴールを思い続ける能力。
●脳の知られざる動き
実際に行動しなくても、イメージトレーニングだけで、実際いの行動を上達させることができる。
新しい経験や情報を脳がデータ化するのには、ある程度の時間が必要。
だから、例えばゴルフをした後にテニスのレッスンを受けるというのは良くない。
脳は注意力を2つに分散させるのは難しい。
例えば、部下の話に耳を傾けてしまえば、電話の内容は分からなくなる。
ただし別の脳領域で行われることであれば可能。
電話の会話を聞きながら、部下からのメモを読む行為は意外に可能だったりする。
脳を自発的に動かすには、自分の心から強制的に浮かんでくる思考に抵抗するのはやめ、すべてを受け入れる。
たとえ認めがたい考えであっても受け止める。
考えは浮かんでくるがままにして、それを観察し、決して闘ってはいけない。
●自分の型を知る
自分の身体リズムが「ひばり型」なのか「ふくろう型」なのかを知る。
人は基本的に以下の4つの気分がある。
・落ち着いた活力
・落ち着いた疲れ
・緊張した活力
・緊張した疲れ
自分の型を知ることで、緊張した疲れにならないようにすることが大事
「脳トレ」という題名の割には、脳を鍛えるためのトレーニングはもう少し紹介されていても良いかなぁとは思いましたが、脳を効率よく働かせるためのノウハウには、学ぶべきことが多くありました(83)
2005年05月29日
常識の壁をこえて…こころのフレームを変えるマーケティング哲学
常識の壁をこえて…こころのフレームを変えるマーケティング哲学
ダイレクトレスポンスマーケティングの第一人者、ダン・S・ケネディの伝説的な書籍「No Rules」の復刊です。
「成功したけりゃルールを破れ!」
この言葉が本書の全てを物語っています。
世間一般に蔓延る「常識」という名の足枷を外してこそ成功が見えてくる。
以下気になった箇所をクリップ
●ポジティブ思考のウソ
ポジティブ思考で人生のトラブルをすべて取り除くことはできない。それはあくまでも、トラブルにうまく対処するための道具にすぎない。
どんなにポジティブ思考を心がけても、どんなに強い決意と自制心をもとうと努めても、ネガティブなセルフイメージを打ち消すことはできない。
つまりポジティブ思考が大事なのではなく、しっかりとしたセルフイメージの土台をつくり、綿密な目標を立て、現実的なプラントノウハウをもつことが大事
●謙譲は最大の美徳のウソ
相手が誰であろうと臆することなく自分を売り込む勇気がなければ、なめられて追い返されるだけ。
●運なんて関係ないのウソ
運は間違いなく存在する。
だからこそ幸運が降ってくる可能性のある環境に、なるべく自分を置くように努める
●お客様は神様ですのウソ
お客様の中には、いないほうがいい客もいる
大事なのは量より質。顧客層の選り好みをして、年に一度は顧客の大掃除をする必要がある。
●商品が良ければ売れるのウソ
商品だけ見せられても興味はわかない。私たちが興味を持つのは、魅力のある「物語」とドラマティックな商品説明、権威のあるお墨付き、有名人の言葉、消費者の体験談、ユニークなネーミングがそろっている場合だ。
Amazonでも高値で取引されていた本書には、一体どんなことが書かれているんだい?なんて期待していたんですが、どうにもどこかで聞いたことがある箇所が多く感じました。
それだけ多くのフォロアーを生んでいるとも言えますね。(86)
2005年05月27日
第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
本書は、第7の習慣の著者である、スティーブン・R・コヴィーが書き上げた、個々の中にある「偉大さ」を発見するための8つ目の習慣を書き上げている。
第7の習慣では、組織と個人がいかに効果的に成功するにはという、「効果性」について書かれていたが、本書はさらに「偉大なリーダー」と成るために必要な考え方やスキルを書いています。
本書では、偉大なる生き方をしていくためには以下の4つのインテリジェンスが必要不可欠であると書いている。
・ビジョン
人やプロジェクト、大義や企図の中に、何が出来るかという可能性を知性の目で見極めること。
・自制心
ビジョンを実現するために犠牲を払うこと
・情熱
内面の炎であり欲求であり、確信に基づく力。ビジョンを実現するために自制心を維持させていく原動力
・良心
何が正しく何が正しくないかを知る本質的な道徳観念
そして企業におけるリーダーシップを取るための役割を4つのインテリジェンスに当てはめると、
・ビジョン
方向性を示す:いっしょにコースを決めよう。
・自制心
組織を整える:コースから外れないようにシステムを構築し管理しよう。
・情熱
エンパワーメントを進める:方法ではなくて結果に力を注ごう。
・良心
模範となる:よい模範となろう。
本書で説明してきた内容は、二つの言葉に要約できる。「フォーカス」と「実行」。
この二つの言葉から、まさに「複雑さの果てには単純な真実がある」
「方向性を示す」ことと、「模範となる」はフォーカスであり、「組織を整える」ことと、「エンパワーメントを進める」は実行である。
●実行の大切さ
「知っているだけで実行しないならば、本当に知っていることにはならない」
物事をフォーカスし、そして実行しないかぎり、習慣にならない限りそこに価値はない
私は常にあなたのそばにいる。あなたのいちばん頼れる助っ人にもなれば、いちばんお荷物にもなる。あなたが前へ進めるように背中を押すこともあれば、逆に足を引っ張ることもある。どうしたいかはあなた次第。あなたの仕事の半分は任せてもらった方がよい、私ならすばやく正確に出来る。扱いは簡単…ただ厳しくするだけ。はっきり指示してくれるだけでよい。何度か練習させてもらえば、あとは自動的にやって差し上げよう。私はあらゆる偉大な人々のしもべであり、残念ながらすべてのだめ人間のしもべでもある。だめな人は私のおかげでますますもってだめになる。機械ではないが、同じぐらい正確に、しかも人間の知能を使って仕事をこなす。私を使って大もうけするもよし、大損するのもこれまたよし。私の知ったことではない。私を厳しくしつければ、どんな世界もあなたのもの。逆に私を甘やかせば、待っているのは身の破滅。
さて、私は誰? 私は習慣
実行に移すための原動力となるものは、
- 明確さ
- コミットメント
- 行動に落とし込むこと
- 成果を上げる環境整備
- 相乗効果
- アカウンタビリティ
また本書にも引用されていた「逆説の十戒」ですが、本書の訳よりも神田昌典氏のブログにあった訳の方がしっくりきたのでそちらを掲載しておきます。
「逆説の十戒」
1. 人は不合理、わからず屋で、わがままだ。それでも、愛そうじゃないか。
2. 何か良いことをすれば、自分のためにやったんだと、人はあなたを批判する。それでも、良いことをしようじゃないか。
3. もしあなたが成功すれば、偽者にせものの友人そして本物の敵が現れる。それでも、成功しようじゃないか。
4. 今日、行った良いことは、明日には忘れられる。それでも、良いことをしようじゃないか。
5. 誠実で、そして正直であれば、あなたは傷つくかも知れない。それでも誠実で、そして正直であろうじゃないか。
6. 大きな理念を抱く大きな人は、小さな心を持つ小さな人に撃ち落される。それでも大きな理念を抱こうじゃないか。
7. 人は弱者に同情するが、結局、強者になびいていく。それでも、少数の弱者のために、戦おうじゃないか。
8. 何年もかかって築き上げたものは、一夜にして崩れ去るかも知れない。それでも、築こうじゃないか。
9. 助けを必要としている人を、本当に助けたら、あなたは攻撃されるかも知れない。それでも、助けようじゃないか。
10. 持っている最高のものを、世の中に与えたら、自分は酷い仕打ちを受けるかも知れない。それでも自分の最高のものを、世の中に与えようじゃないか。
仕事の中で、自分に出来るものは何なのか?僕が模範となって伸ばしていける事は何なのか?もういちどじっくりと考えてみよう。(93)
2005年05月25日
渋谷ではたらく社長の告白
熱い。熱すぎる!!
サイバーエージェントの社長、藤田 晋氏の成功までの軌跡。
とにかく読みやすく、一気に読んでしまいました。
社長業の大変さ、そして「21世紀を代表する会社を作る」 という目標のために「徹底的に前に突き進む」その行動力は読んでいてとても熱くなります。
読む前は「若きカリスマ」程度にしか思っていなかった自分の浅はかさを改めて痛感。
また、登場人物も現在IT業界を牽引する若き起業家が多数登場します。(USENの宇野社長、楽天の三木谷社長、GMOの熊谷社長、ライブドアの堀江社長…)
とにかくめちゃめちゃパワーをもらえる書籍です。(90)
2005年05月15日
30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう
本書は30歳からいかに自分を成長させていけばよいのか、その成長戦略の考え方について解説していましう。
30歳という自分にとっても非常にリアルな年代であるということ以上に、本書の内容はすばらしくぜひ若い方にも読んでもらいたい書籍です。
○自分で自分の成長戦略を考えるためのガイダンス
いま一番人気のあるビジネスやスキルものの成果物をお手軽に学ぶだけではあなたは成長しない。
そんな知識は役に立たない。
そういうインプットも、自分の頭で十分に消化して自分のスタイルを作るしかない。
○すでに大衆化しているスキルや知識は効率的に短時間でこなしていく。
残った時間をイノベーション(創造)に使うことが大事
○人気がなく、かつ好きなものに力を注ぐ。
実力者天邪鬼になることを目標とする。
ワークフローはインプットがあて、プロセスがあって、アウトプットがある。
そのためには、
・とりあえず手を挙げる。
・プラスαのアウトプットを作る。
・他人の仕事も積極的にやる。
・自分が問題意識を持ったことは言われなくてもやる。
・転職する。
・会社と交渉してやりたいことをやらせてもらう。
・二足のワラジを履く。
○一部分だけではなく意識して全体を眺める。
そのためには
・仕事の最終目標から考える
・過去を捨てる
・「一言で言うと」を常に考える。
・批判よりも対案を考える。
・もし自分が〜だったらを常に考える
○人脈とは。
誰かと合うときは相手に私なりの付加価値をつけられないか、今すぐに何か相手の役に立つことを言えないかを考える。
30分MBA講義
○ロジカルシンキング技法とは、
・一言で言うと因数分解
・二言目は因果関係
・三言目は仮説検証法
○インベストメント(投資理論)とは、
・一言で言うと投資は本来バクチである。
・二言目は儲ける源泉は情報格差のみ。
・三言目は株の価格総額はその企業の価値そのもの
○ファイナンス(財務理論)
・一言で言うと財務戦略は価値を産まない。
・二言目は、だから企業経営は財テクなんかしないで、本業の実物経営を頑張る。
・三言目は、株式でお金を集める方が、借り入れより高コストである。
○マーケティング
・一言で言うと、お客の方を向いて仕事をさなさい。
・二言目は、お客は千差万別。
・三言目は、ニーズなんてあてにならない。顧客の本当の姿を探す努力が大事。
○コーポレート・ストラテジー(企業戦略)
・一言で言うと、企業戦略の基本は同じ商品なら安く作る会社、同じ価格なら質の高い商品を作る会社のどちらかしか生き残れない。
・二言目は、資源(人、物、金)は有限。どこにどれだけ配分するか、優先順位を決めることが戦略である。
・三言目は、自分の強み、優先性をどこに求めるかを考えるのが重要。
本書は雨後の竹の子のように乱発する「そこらの自己啓発書」とは、まちがいなく一線を画す本物の自己啓発書ではないだろうか。(94)