【第2の森友学園問題が,加計学園への土地無償譲渡問題】

 【息を吐くように嘘をついてきた安倍晋三首相の利益供与問題】


     ☆ 厄払いというか露払いのための情報 ☆

    ◆ 森友学園の国有地取得,真相どう解明?
       (日本経済新聞のクイック Vote )◆
      のうちの「(3)項目の調査事項」
         =受付終了(nikkei.com,2017/3/4 6:00)=

 (3)安倍内閣を支持しますか,しませんか。     
      安倍内閣を支持しますか日本経済新聞調査2017年3月7日まで
          す る 36.1%」   「しない 63.9%」

 註記)http://www.nikkei.com/news/survey/vote/result/?uah=DF030320172021

  「あるコメント」    この日経の支持率調査って,日経有料会員のみが参加できる poll のようだ。安倍シンパ村社会における調査に近い。真の支持率は facebook 1万人の 6.4%の方が正しい。
 註記)http://www.asyura2.com/17/senkyo221/msg/809.html

 本ブログ内では,2017年2月28日に記述した問題であったが,日本経済新聞社による2月24~26日の世論調査では,6割の内閣支持率であった。単純に比較はできない要素が残るが,これが1週間ほどでさかさまにひっくり返っている。 
 ①「安倍首相,親友の学校法人に36億円の土地を無償譲渡 森友学園の籠池氏より懇意か」(『@niftyニュース』2017年03月04日,https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-377956/)
 
週刊朝日2017年3月17日号表紙 1)まえが
 なお,この ① 記事は「第2の森友か 首相親友の学校法人に36億円の土地無償譲渡」(『日刊ゲンダイ』2017年3月4日09時26分,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200706 以下,4分割記事)から『@niftyニュース』へ転載されていて,こちらからの引用となる。記事の見出しに少し追語されているところが違う点である。また「記事まとめ」も別個準備されていた。これから引用をはじめる。
 補注)右側画像は『週刊朝日』2017年3月17日号の表紙であり,本日(3月7日)発売開始である。ここ ① ではなく ② の記述に関連する画像資料なのであるが,こちらで先に参考しておく。「森友学園だけじゃなかった “口利きした真犯人” 」という大きな見出し文句が,デザイン的にはとくに強調された表紙になっている。。

     ★-1 安倍首相の親友が理事長の学校法人に36億円相当の土地を無償譲渡することが分かった。

     ★-2 譲渡される愛媛県今治市の土地に,加計学園の岡山理科大の獣医学部が新設される予定。

     ★-3 首相は,加計学園運営の千葉科学大式典に出席,防衛大学校以外の式典出席は異例だ

 2)記事本文
 国会では連日,安倍首相の昭恵夫人が名誉校長に就任していた小学校の新設予定地として,評価額9億5600万円の国有地が大阪市の学校法人「森友学園」にタダ同然で払い下げられた問題が追及されているが,こちらはケタが違う。愛媛県今治市が,安倍首相と昵懇の学校法人に16.8ヘクタール,36億円相当の土地を無償譲渡することが分かった。

 譲渡されるのは,今治新都市第2地区の高等教育施設用地。市はこの無償譲渡を盛りこんだ2016年度補正予算関連議案を3日開会の3月定例議会に上程,本会議で可決すれば正式決定となる。この土地に新設予定なのが,学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大の獣医学部だ。学園の加計孝太郎理事長は,安倍首相の米国留学時代からの親友。頻繁に食事やゴルフを楽しむ仲だ。第2次安倍政権になって以降,首相動静に12回も名前が登場する。昭恵夫人も交えて会うこともある。( ↓  画面 クリックで 拡大・可)
『日刊ゲンダイ』2017年3月4日安倍晋三画像
 2014年には,加計学園が運営する千葉科学大の10周年式典に安倍首相が来賓として出席。「どんな時も心の奥でつながっている友人,私と加計さんもまさに腹心の友だ」と祝辞を送った。首相が防衛大学校以外の大学の式典に出席するのは異例のこと。森友学園の籠池理事長より,はるかに懇意なのは間違いない。
 補注)森友学園問題の場合,大阪府知事松井一郎と安倍晋三首相と,さらに籠池泰典理事長も日本会議の構成員である1点で共通項があった。そして,このたび明るみ出た安倍首相と加計孝太郎理事長とに関する問題は,この2人が昔からの朋友である間柄を問題にせざるをえない事情を有している。今回の問題においてなにか政治的な醜聞が隠されているとしたら,これは,より個人的な次元での関係を基礎にする事態を意味する。

 「安倍首相に近い学校法人が今治市の土地をタダで手に入れ,しかも校舎の建設費や整備費まで市が負担するという。その額はなんと243.5億円と計上されています。規制の厳しい獣医学部が国内で新設されるのは52年ぶりですが,2016年1月に今治市が国家戦略特区に3次指定されたことで可能になった。今治市を獣医学部の新設が認められない構造特区から国家戦略特区に変え,加計学園が参入できるようにしたのです」(今治市選出の福田つよし愛媛県議)。
 補注)このあたりの基本的な事情については,ウィキペディアの「今治新都市開発」が参考になる。

 今〔2017〕年1月,内閣府と文科省が獣医学部を新設する認可申請を受ける特例措置を告示,手を挙げたのは加計学園だけだったという。昭恵夫人は,加計グル―プの学校法人「英数学館」に「安倍内閣総理大臣夫人」の肩書で,下村文科相(当時)夫人とともにメッセージを寄せたこともある。驚くことに,森友学園が新設する小学校の名誉校長に就任していた昭恵夫人は, “ゴル友学園” が運営する保育施設の名誉園長にもなっていた。『産経新聞』(2015年9月20日付)に,こう書かれている。
    安倍晋三首相の昭恵夫人は〔2015年9月〕19日,神戸市東灘区の認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」を訪問し,集まった保護者ら約60人を前に,「日本の英語教育」などをテーマに講演をおこなった。同園によると,安倍首相は,同園を運営する学校法人加計学園の加計孝太郎理事長と古くからの友人で,同学園のグローバル教育に携わってきた昭恵夫人の名誉園長就任を受け,講演が実現した。
 加計学園の事務局に事実関係を問いあわせたところ,「昭恵夫人に名誉園長に就任していただいたことは間違いない。現在も名誉園長のままです。今治市の獣医学部は来〔2018〕年4月に開校予定ですが,土地の無償提供に関しては,私では分かりかねます」とのことだった。

 加計学園には,国からも税金が投入されている。文科省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」の対象校になっているのだ。2014年度は予算総額34億円の事業で,申請があった237件から25件が選ばれた。そのなかに加計学園が運営する「千葉科学大学」と「倉敷芸術科学大学」の2件が入っている。安倍首相の周辺では,昭恵夫人を名誉校長にすると,漏れなく土地がタダ同然で手に入り,補助金までもらえる特別なシステムがあるのだろうか。

 ②『朝日新聞』2017年3月7日朝刊37面「社会」に出ていた『週刊朝日』2017年3月17日号の広告(記事下)は,この朝刊の最終版(「ウェブ版」)には出ていない。

 つぎ(以下)のふたつの画像を比較したい。左の画像は本日の『朝日新聞』3月7日朝刊37面「社会」の全体である。最初に,この紙面における記事下広告に注目しておき,つぎに右の画像とみくらべてみたい。この右の画像(『週刊朝日』3月17日号の広告)は,この同じ朝刊であっても実は,別の版(13版;本ブログ筆者自宅に配達されている版の右側寄りに)に印刷されていたものであった。 
 『朝日新聞』2017年3月7日朝刊37面広告欄週刊朝日170317広告朝日新聞173007
 この右の画像は別途(多分13版までは),左の画像の記事下広告欄と「同じ場所」に配置(レイアウト・印刷)されていた,その『週刊朝日』3月17日号の広告である,とみなしておく。要するに,この『週刊朝日』の広告は最終的には,左の画像のような広告に差し替えられていた。このために『朝日新聞』朝刊の「最終的な電子版」では閲覧できないものに変わっていた。「内容が内容だけに」,若干引っかかり(?)を感じ,あえてその変化にこだわってみたゆえ,このように説明(分析)してみたしだいである。

 以上のごとき,ちょっとした程度の〈感想的な疑念〉を提示しておいたが,今日(3月7日)『朝日新聞』朝刊に広告が出されていた『週刊朝日』2017年3月17日号の,この記事=見出しに出ていた記事,「第2の森友疑惑 安倍首相 “お友達” 大学に公有地36億円を無償譲渡」は,ネット版でもいますぐに読める状態になっている(ただし「抜粋版」である)。これは ④ に引用する。

 つまり,今日〔3月7日〕にまさに発売を宣伝・広告されたばかりである『週刊朝日』2017年3月17日号に掲載されている記事が,この週刊誌を購入しなくても,ともかく「抜粋版」とはいえ,タダで読める状態になっている。

 ③「安倍首相に “第二の森友学園” 疑惑! 親友が経営,昭恵夫人が名誉園長の学校法人に特区指定,37億の土地がタダに」(『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017.03.02)
 
 自民党の大物政治家である鴻池祥肇氏への口利き依頼が発覚した学校法人森友学園をめぐる国有地売却問題。国民の関心は安倍首相と政権幹部の関与の実態に集まっているが,実はもうひとつ,森友学園と似た構図の疑惑が安倍首相にもちあがっている。昭恵夫人が名誉園長を務め,自分の親友が経営する学校法人のために規制緩和をして,結果,この学校法人が経営する大学に約17万平方メートル,開発費も含めると37億円におよぶ土地が無償譲渡される予定になっているというのだ。
加計学園案内地図
 この学校法人というのは,岡山県に本拠を置く加計学園グループ。岡山理科大のほか,倉敷芸術科学大,千葉科学大など岡山県内外の5つの大学をはじめ,6つの専門学校,さらには高校,中学,幼稚園,保育園までを擁する一大教育グループだ。
 出所)画像は,http://www.kake.ac.jp/access/index.html

 加計学園を率い,ここまでの規模にしたのは,二代目で現理事長の加計孝太郎氏だが,この加計氏は,安倍総理が若手議員のころ,いっしょにアメリカ留学をした親友なのだという。
 補注)安倍晋三がアメリカに留学したというのは正確な表現にはならない。より適切にいうのであれば,安倍のほうは「個人的な遊学」を楽しんでいた程度であるから,このように「安倍総理が若手議員のころ,いっしょにアメリカ留学をした親友なのだ」といいきっていいのか疑問がある。次段の引用では,そのあたりの事情をくわしく説明しておく。
    かつて,政治家である安倍晋三の公式ホームページには,1977年「成蹊大学法学部政治学科卒業,引きつづいて南カリフォルニア大学政治学科に2年間留学」から1979年「株式会社神戸製鋼所入社」と記載されていた。

 だが,現在の公式ホームページには,1977年「成蹊大学法学部政治学科卒業」から1979年「株式会社神戸製鋼所入社」となっており,南カリフォルニア大学政治学科に2年間留学という海外での経験が一切削除され,履歴としては空白の期間である。

 2004年2月の『週刊ポスト』の報道によると,安倍氏がUSCの政治学科に在籍したことはなく,1978年の春期・夏期・秋期にのみ在籍し,取得した6コースのうち,3つは外国人のための英語コースであり,そこには政治学は含まれていない。しかも安倍氏は,2年間留学といいながら,実際には1年間にも満たないことが判明した。

 そして,安倍事務所は「南カリフォルニア大には1978年1月から1979年3月まで在籍しています。政治学は履修したが,途中でドロップアウトしたため,記録が残っていないだけで,留学の実態はあったと考えています」と答えている。その疑惑に対して,当時の民主党・菅代表は記者会見で「取材やホームページでの安倍氏の発言がくるくる変わっている」と指摘し,……(後略,⇒ 麻生太郎のことも記述がある)
 註記)「学歴詐称発覚:息を吐くように嘘をつく安倍晋三 」『simatyan2のブログ 流れのままに』2016-03-21 15:55:30。
 補注)学業途中でドロップアウトした事実は,学歴の記録として「卒業した」とかあるいは「修了した」とか表現してはいけない。それでもそう語った場合は,文字どおり「騙ったことになり」,履歴詐称を意味する。
 『LETERA』の記事本文に戻る→〕 たしかに首相動静を確認すると,昨〔2016〕年だけでも12月24日,10月2日,3月18日に加計氏と会食したとあり,7月22日にはゴルフを楽しんでいる。また,夏休み中の8月10日には安倍首相の別荘がある山梨県の居酒屋で秘書官を交えて食事をし,翌日にはやはりゴルフを一緒にプレー。よほどの仲であることがうかがえる。
千葉日報2014年5月26日千葉科学大学安倍晋三出席
 また,加計学園が運営する千葉科学大学が2014年に開学10周年を迎えたさいの記念式典に安倍首相が来賓として出席。祝辞でこう述べている。「どんな時も心の奥でつながっている友人,私と加計さんもまさに腹心の友だ」(『千葉日報』2014年5月26日付)。
 出所)右側画像は『千葉日報』2014年5月26日,http://www.chibanippo.co.jp/news/local/195061 から。

 しかも,この加計学園には,森友学園同様,昭恵夫人もかかわっていた。神戸市東灘区に加計学園が運営する「御影インターナショナルこども園」という認可外保育施設があるのだが,昭恵夫人はそこの「名誉園長」を務めているのである。昭恵夫人が同園を訪問し,講演の模様を伝えた『産経 WEST』2015年9月20日付けの記事には,こう書かれている。
    同園によると,安倍首相は,同園を運営する学校法人加計学園の加計孝太郎理事長と古くからの友人で,同学園のグローバル教育に携わってきた昭恵夫人の名誉園長就任を受け,講演が実現した。
 まさに森友学園を彷彿とさせるが,疑惑の本番はここからだ。舞台になったのは,愛媛県今治市の郊外にある今治新都市第2地区。この今治新都市というのは愛媛県と今治市,都市再生機構が用地整備を進めてきたニュータウンで,今治市は街づくりの一環として大学誘致を目玉にしていた。

 そんななかで,名乗りを上げたのが安倍首相の「腹心の友」が経営する加計学園で,同法人が運営する岡山理科大に獣医学部を新設,そのキャンパスを今治新都市第二地区に置く計画を2007年1月に申請したという。だが,文科省は獣医師養成学部・学科の入学定員を獣医師の質の確保を理由に制限していた。そこで,今治市は獣医学部誘致のために入学定員の地域解除を求める構造改革特区を国に申請したのだが,あっさりはねつけられた。

 『読売新聞』2008年4月28日付(大阪版)の記事によると,日本獣医師会が「現状で充足されている以上,定員を堅持すべき」と今治市の大学誘致に反対,2008年3月には国も「獣医師の供給不足は起きていない」として申請を却下したという。同市はその後も構造改革特区を利用した獣医学部誘致を15回にわたって提案したが,ことごとく却下されている。つまり,今治市と加計学園にとって入学定員制限は大きな壁として立ちはだかっていたのだ。

 ところが,安倍首相が政権に返り咲くと,その状況は一転してしまう。2015年12月に安倍首相は国家戦略特区諮問会議において,今治市を全国10番目の特区にすることを決定。さらに2016年11月9日には,安倍首相が獣医学部の新設に向けて制度を見直すことを表明。「広域的に獣医師を養成する大学の存在しない地域に限り,獣医学部の設置を可能とするための関係制度の改正を,直ちに行う」としたのだ。これはどうみても今治市と加計学園ありきの進め方だ。

 この動きに,日本獣医師会は,地方獣医師会会長に向けた文書のなかで, “(今治市の)構想の内容はいずれも既存の16獣医学系大学ですでにとり組んでいるものばかりであり,新規性はな”  いうえに,2015年に閣議決定された「日本再興戦略」における獣医師養成系大学・学部の新設の4条件にも〈まったく該当いたしません〉と批判。獣医師は不足しておらず, “地域や職域における不足解消のためには,6年制教育修了者への魅力ある職場の提供,処遇改善等が必要です” とし,こうまとめた。
    仮りに今治市の提案が採択された場合には,国際水準の獣医学教育を提供することは勿論,当該獣医学教育施設及び体制がその設置目的である上記の4条件を満たすものとなるよう,内閣府,文部科学省等において厳しく審査する必要があります。
 だが,国は今〔2017〕年1月4日に今治市と広島県の国家戦略特区で獣医師養成学部の新設を認める特例措置を告示し公募を開始。案の定,これに応募したのは加計学園のみで,結果,1月20日の会議で安倍首相が同学園を事業者として認可したのだ。この日,安倍首相は報道陣に対し,開口一番「1年前に国家戦略特区に指定した今治市で,画期的な事業が実現します」と高らかに宣言した。
新今治地区地図
 そして,今治市はこれを受けて,今治新都市第二地区(同市いこいの丘)の市が所有する約17万平方メートルを加計学園に無償譲渡することを決定したのだ。今治市議会では明日からこの土地の無償譲渡に関する補正予算関連法案の審議が始まるが,今治市はこの土地について,土地代,開発費合わせて36億7500万円を計上している。

 国が認めてこなかった10年がまるで嘘のように,安倍首相の決定によってあまりにも順調に進んでいった加計学園の新学部開設。そして,安倍首相の「腹心の友」の経営する学園はその結果,37億円もの値段の土地をタダで手に入れた。
 補注)ここでは「まるで嘘のように」という表現が出ているが,安倍晋三君という政治家がなんらかの関与をすると,「まるで嘘のように」事態が大きく変化したり進展したりする様相が,このように発生している。

 この経緯をみていると,一国の総理大臣が自分のオトモダチのために「規制緩和」という錦の御旗を利用して便宜供与をはかった,そうとしか思えないのだ。森友学園の問題に直面しているいま,そう考えてしまうのは当然だろう。森友学園については,今後もどんどん疑惑が出てくるであろうが,この加計学園の問題についても,マスコミと野党は徹底追及すべきだろう。(編集部)
 註記)http://lite-ra.com/2017/03/post-2957.html
    http://lite-ra.com/2017/03/post-2957_2.html
    http://lite-ra.com/2017/03/post-2957_3.html

 ④「第2の森友疑惑 安倍首相 “お友達” 大学に公有地36億円を無償譲渡」(『週刊朝日』2017年3月17日号掲載,ここでは,『 dot.』更新 2017/3/ 6 16:00,https://dot.asahi.com/wa/2017030600021.html 以下から引用)。

 アッキーが名誉校長を務めるはずだった “愛国” 小学校を建設中の森友学園が国有地を激安で手に入れた疑惑が連日,国会でとりあげられている。そんななか「第2の森友疑惑」が急浮上した。愛媛県今治市議会で〔2017年〕3月3日,可決された2016年度補正予算案の内容が,にわかに注目を集めている。

 この決定は,今治市内の土地を,新設される岡山理科大獣医学部の用地として無償で譲渡するというもの。広さ16.8ヘクタール,約36億7500万円相当の広大な土地をタダであげ,さらに2023年までの学校の総事業費192億円のうち,半分の96億円を市の補助金で負担するという。まさに至れり尽くせりの厚待遇である。

 この一件に首を傾げるのは,地元選出の自民党・村上誠一郎衆院議員だ。「過疎地の今治に大学をつくって採算が合うのか。党獣医師問題議員連盟会長の麻生(太郎)財務相や文教族の大物なんかも当初は認可に反対していたのに,同地が国家戦略特区に選ばれて認可が決まった途端になにもいわなくなった。財務相が反対していた案件がひっくり返るのだから,よほどの『天の声』があったとしか思えない」。

 事情を調べると,またも安倍首相夫妻の “お友達” 人脈が浮かび上がる。岡山理科大を運営する学校法人加計学園(岡山市)グループは岡山県を中心に全国で大学,専門学校,高校,中学校,小学校,幼稚園など29の教育施設を運営する一大組織。その2代目である加計孝太郎理事長は,安倍首相の40年来の旧友としてしられる。日経加計孝太郎画像新聞の「交遊抄」(2010年9月21日付)によると,加計氏は安倍首相が大学卒業後に米カリフォルニア州立大ロングビーチ校に語学留学したさいにしりあって以来のゴルフ友達だという。
 出所)画像は,https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&p加計孝太郎

 朝日新聞の首相動静からも,親密ぶりがうかがえる。加計氏は2013年11月以降の約3年間で安倍首相と14回も面会。昭恵夫人も同席で夕食をとったり,山梨県鳴沢村の安倍首相の別荘に招かれてゴルフをしたりと,家族ぐるみの親密な付きあいであることが分かる。安倍首相は2014年5月,加計学園が運営する千葉県内の大学の行事で「どんな時も心の奥でつながっている友人,私と加計さんもまさに腹心の友だ」と語っている。

 さらに,最近なにかと話題の昭恵氏がここでも登場する。2015年9月,昭恵氏は加計学園が運営する認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」を訪問し,保護者らを前に名誉園長就任を受けた講演を行っている。どことなく,森友学園問題を連想させるような親密ぶりだ。だが,今治市に新設する大学の認可をめぐる流れをみると,さまざまな疑問が湧き上がる。

 そもそも大学の獣医学部には全国で定員枠があり,学部新設のハードルは高い。20「07年から加計学園の知見もお借りし,規制を解くため国に構造改革特区の設置を提案しましたが,日本獣医師会の反対などもあり,膠着状態でした」(今治市)。長年の膠着状態が急変するのは第2次安倍政権の誕生以後だ。

 2016年11月,安倍首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議が「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り」獣医学部の新設を認めるとの決定を行い,翌2017年1月には岡山理科大獣医学部の今治市への誘致がトントン拍子で決定したのだ。

 新設に反対してきた日本獣医師会の境政人専務理事はこう不満を口にする。「今回の国家戦略特区会議やその下の分科会にも私たちはいっさい呼ばれず,直接意見を述べる機会がなかった。パブリックコメントの募集に対し,反対意見を出しただけです。非常に短い期間で決められてしまった。初めから結論ありきのようで,大変残念でした」。
 補注)仮にこの問題に関して安倍晋三が関与(口利き:利益供与)しているとしたら,このように「岡山理科大獣医学部の今治市への誘致がトントン拍子で決定した」事情がより分かりやすくなる構図が提供されるはずである。

加戸守行画像 一方,同会議の今治市分科会には前愛媛県知事の加戸守行氏が出席。同氏は「日本会議」関連の行事に出席し,安倍首相が本部長の「教育再生実行会議」の有識者メンバーを八木秀次氏,曽野綾子氏らととに務めたこともある,首相の「右派人脈」のお仲間である。
 補注)ここでも(「第2の森友学園問題」)でも,極右の人士たちがウヨウヨ(うろうろ)している様子がうかがえる。日本会議という宗教的な政治組織が関与・介在している事実は「第1の森友学園問題」と同類・同質である。
 出所)画像は加戸守行,http://kaihouirm.exblog.jp/12020763/

 「1年前に国家戦略特区に指定した今治市で,画期的な事業が実現します。 (中略) 獣医学部が,来年にも52年ぶりに新設され,新たな感染症対策や先端ライフサイエンス研究を行う獣医師を育成します」。〔だが〕急展開の誘致決定をめぐっては,地元からも疑問の声が上がっている。今治市選出の愛媛県議・福田 剛氏(民進党)はこう語る。
 「10年も動かなかった話が突然,戦略特区に決まって,来〔2018〕年4月にはもう開校予定だという。あまりに拙速で腑に落ちませんし,政治の力が動いたのかな,とも感じます。タオルと造船の町の今治で岡山の名を冠した獣医学部というのも違和感がありますし,コストパフォーマンスにも疑問がある。補助金には県からの資金も投入されるというので,本格的に調査します」。
 加計理事長の愛媛県の関係者も,こういぶかしむ。「獣医学部新設の件は農水省にいけば文科省にいけ,文科省にいけば農水省にいけとたらいまわしにされるような案件。安倍さんと加計さんの近すぎる関係があるから,今回の認可は大丈夫かと逆に心配されてます」。

 民進党は,この問題も国会でとりあげる構えをみせる。調査チームの福島伸享衆院議員はこう語った。「募集期間がたった1週間で突然,許可申請を下す手続は適正なのか。教育関係者はみんな新規に学校をつくりたがっていて,総理に近い人だからつくりやすいということなら大問題です」。

 今治市企画課は本誌の取材に対し,こう説明する。「土地の無償譲渡の方針は遅くとも1989年には決まっていた。人口減対策のためで,他の大学とも交渉していた。長い積み重ねがあってのことで,安倍政権だからということではない」。加計学園は取材に対し,「学校用地の取得については法令の手続に従って適正におこなっているところです」と回答した。
 註記)以上,本文は『週刊朝日』2017年3月17日号から抜粋された以下の記事より。
    https://dot.asahi.com/wa/2017030600021.html
    https://dot.asahi.com/wa/2017030600021.html?page=2
    https://dot.asahi.com/wa/2017030600021.html?page=3

 安倍晋三政権は長くなりすぎた。自民党総裁〔この人物が党が政権をとっていれば首相になる〕の任期は,2017年3月5日に開催した自民党の定期党大会で,これまでは2期6年であったものを,3期9年にまで「1期分を延長する」ことを決めていた。このままだとこの安倍晋三政権がより強く腐臭を発散させる可能性を,よりいっそう強くさせるだけの条件を「しっかり・テイネイに準備した」ことになる。

 すでにその汚臭をひどく発散させている安倍晋三の政治(内政・外交)運営である。この ④ に記述してみた「第2の森友学園疑惑」の問題が,安倍個人との関係において究明されていき,彼自身が断自民党議員日本会議関係者一覧赤旗160805言しているとおり「自分に関係する事件だったのであれば,首相を辞任するだけでなく,政治家であることも止める」ことにもなりうる。安倍はこのさい,みごと散らねばなるまい。もういい加減,その時期を迎えている。
  註記)引用は,http://www.asyura2.com/16/senkyo217/msg/306.html も参照。

 以上の話題に関してとくに問題なのが,安倍晋三政権の政治のなかに大きな影響力を与えている日本会議などである。日本会議それじたいではなく,その構成員そのものが政権の内部におり,いわば安倍首相以下が日本の政治を毒している。この弊害を発揮させるのに一番大きな負の貢献をしているのが,歩からならぬ安倍晋三本人である。

 「新憲法制定」などをかかげる改憲・右翼団体「日本会議」の運動に足並みをそろえる議連「日本会議国会議員懇談会」がある。この同議連所属の閣僚のうち,安倍首相と麻生太郎副総理は「特別顧問」,高市早苗総務相は「副会長」,稲田朋美防衛相は「政策審議副会長」などを務めてきている。
 註記)この段落のみ,「自民全閣僚が『靖国』派 日本会議など関連議連に所属歴」『しんぶん赤旗』2016年8月5日参照。右側画像もここから。

 『天木直人の BLoG』が2016年12月6日の時点で,安倍晋三政権をこう批判していた(その記述の題名は「安倍政権の暴政とそれを誰も止められない絶望的な政治」)。
    日本の政治にいま顕著である反国民性は,きわめて深刻なところにまで来ている。既存の政党,政治家の合従連衡,離合集散の繰り返しでは,もはやどうにもならない。政治の常識では考えられないことが起きないかぎり,安倍暴政は止められない。誰かが政治革命を起こさなければいけない。
 註記)http://天木直人.com/2016/12/09/post-5754/ 参照。
  「第1の森友学園問題」も,今後においてこれに続いて表舞台に登場する可能性の大である「第2の森友学園問題」も,もとはといえば,2012年12月26日に発足した第2次安倍政権が本来潜在させていた痼疾・病魔を表面に浮上させた疾患・病理であった。それも,そのホンの一部が露呈・発覚しただけだともいえそうである。

 なかんずく,日本の国民・市民・住民・庶民の側における立場・感性が,ある意味で問題を抱えている。要は,おとなしすぎるせいでなのか,怒りを明確に表現しきれていない。国民の意思を平然と無視する安倍晋三の政治,いいかえれば,独裁志向しかないこの悪政じたいに問題があることは,いうまでもない。だが,それにしても,現状における日本の民主主義の状態は「お話にならない」ほどに水準が低く,先進国というにはお恥ずかしいかぎりである。

 すなわち,この安倍晋三程度のボンボン政治家・世襲3代目が,それもひどく分からず屋の精神状態で為政している現状は,このまま黙過できない。本当に国民たちが現状を心配しているとしても,本気でこの腐朽した政権を止めさせるように努力しないことには,いつまで経ってもこの「安倍政府による3・4流政治」は終わらせられない。テレビのワイドショーをただ視聴するような気分で,漫然とみすごしてはいけない政治問題が目前に広がっている。それが,この「安倍政権がとうとう露見させはじめた〈醜聞的な問題〉」である。

 先週あたりから安倍晋三が,国会予算委員会における質疑応答などでみせつけているごとき,まことに「子どもっぽいやりとり」は,このしぐさをみせつけられる人びとの気持を暗澹とさせる一方である。安倍は,それほどにまで幼稚な感性しかもちあわせていないにもかかわらず,同時に,その根柢には傲慢な精神を同居させており,いうなれば理性だとか知性のかけらも感じさせてくれない。

 「権力は腐敗する,絶対的権力は絶対に腐敗する」という格言が有名である。やはり安倍晋三君も,この鉄則どおりに自我を発揮(つまり自己を実現)させつつある。自民党内ではこのボクちゃん政治家の暴走に制動をかけられる者がいないらしい。つまり,自浄作用がまったく機能していない(それが欠落・不在か?)。

 自民党議員の数は多いけれども,この政党にあっては,1人ひとりの政治家:人間としての素顔をみせられないまま,ただその陣笠の数だけを誇るがごとき政治集団になっている。なお,忘れてはいけない政党として公明党がある。しかし,池田教のこの政党は,またお話にならないくらい,自民党の単なる小判鮫である。公明党はたしかに往事は野党であった時期も長く体験してきたが,これはすでに大昔の話である。

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 【必見記事】  「国民が目覚めた『「支持率急落』は安倍内閣瓦解の予兆」『日刊ゲンダイ』2017年3月6日を参照されたい。註記2)にリンクを張ってあるので,これで読める。
 註記1)https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200877
 註記2)http://www.asyura2.com/17/senkyo221/msg/809.html

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