【在日米軍基地に首根っこを抑えられている日本国,その基地(の滑走路:橫田)を訪日のさいにまず利用したトランプの傍若無人ぶりに,ただ,こびへつらう態度しかできない安倍晋三君】

 【橫田の米軍基地〔など〕はアメリカの実質「期限なしの租借地」である。いつまでも属国日本である事実,そしてその「安倍晋三的な惨状」】

 【「戦後レジームからの脱却」(?)とは,いまでは寝言・戯言「以下・未満」】



 ①「安保で協力,貿易すれ違い=安倍首相『忠実な相棒』-米メディア」(『時事通信』2017/11/07-08:57,https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110700307&g=use)

 【ワシントン時事】 トランプ米大統領の初訪日について,米主要メディアは〔2017年11月〕6日,トランプ氏と安倍晋三首相が北朝鮮の脅威への対処を中心に安全保障面での協力を深める一方で,貿易面ではすれ違いをみせたとの論調で伝えた。
  2度〔やった〕ゴルフは「好きな人だけ」=安倍首相,トランプ氏との親交強調-日米首脳会談。
 ニューヨーク・タイムズ(電子版)は,トランプ氏が日本は米国の軍装備品を購入することで,北朝鮮から自国を防衛できると述べたと伝え,「トランプ氏は,貿易と安全保障をはっきりと結びつけようとしている」と指摘した。一方で,トランプ氏との親密ぶりをアピールする安倍首相について,「トランプ氏の忠実な相棒を演じた」(ワシントン・ポスト)とやゆする報道もあった。
 
『朝日新聞』2017年11月9日朝刊8面週刊新潮16日号広告 ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は「貿易に関しては,明確な相違があった」と強調。安倍首相が日米主導で環太平洋連携協定(TPP)を復活させたい意向を示唆しているのに対し,トランプ氏はTPPを就任直後に脱退し,2国間交渉に関心を示していると解説した。(2017/11/07-08:57)(引用終わり)
 出所)右側画像資料は『朝日新聞』2017年11月9日朝刊8面,『週刊新潮』11月16日号の右側部分の切り貼り。(画面 クリックで 拡大・可) 日本国防衛省から「出迎えた幹部自衛隊員たち」が「セキュリティチェックを受ける」というくだりが興味深い。日本国内での話なのであるが……。

 もっとも,この2人がいっしょにゴルフをやっても実力(飛距離など)が違いすぎるので,プロゴルファーの松山英樹をコースに引っぱりだしたしだいである。トランプと安倍晋三は相性がいいなどと,太鼓持ち筋は懸命にもちあげていたが,シンゾウはトランプの「カードの1枚」(「ハートの2」くらいか)の位置づけしか,もらえていない様子にみえる。

 さて,トランプというアメリカ大統領が日本を訪問するさい,羽田空港にではなく横田基地に大統領専用機「エアフォースワン」で降り立った,というニュースを聞いていた本ブログ筆者は,おかしなことだと疑問を抱いていた。
オバマ大統領訪日2014年4月画像
出所)これは2014年4月にオバマ大統領が
2回目の訪日をしたときの関係画像,
https://matome.naver.jp/odai/2134192614904199801

 そこで,先代のオバマ大統領が初めて訪日したときは,日本のどこの空港へ来たかを調べてみたところ,2009年11月のその時は東京の羽田空港へ到着していた。そのような感想をもったところで,『天木直人のブログ』をのぞくと,元外交官の天木直人がやはり,前段のような疑問を,つぎの ② のようにきちんと指摘していた。

 ②「米国大統領をはじめて横田基地から入国させた安倍首相」(『天木直人のブログ』2017-11-08)

   戦後の米国の現職大統領の中で,はじめて日本に来日した大統領は誰か。それは1974年に来日したフォード大統領であることをいっている国民は少ない。それ以前の大統領は,ニクソンも,ジョンソンも,あのケネディも来日していない。アイゼンハワーは安保反対で来ることができなかったし,占領下のトルーマンやルーズベルトが来日するはずはなかった。

 そして,フォードの来日以来,こんどのトランプに至るまで,すべての現職大統領が来日している。しかし,日本に来日した米国現職大統領のなかで,羽田空港ではなく在日米軍基地である横田基地から入国したのは,こんどのトランプ大統領がはじめてである。このことが,いかに異常で,日本の主権を侵害したものであるか。

 そのことをメディアは一切報じなかった。そう思っていたら昨日,東京新聞から取材を受けた。その一部がきょう11月8日の東京新聞「ニュースの追跡」に掲載された。私が本当にいいたかったことはそこには書かれていない。私がいいたかったことは,日米安保条約と,その具体的とり決めである日米地位協定が治外法権的な不平等条約であることは,日本の外務省も米国の国務省もしっている。

 だからこそ,これまでの現職米国大統領の来日にさいしては,日米外交当局はことさら配慮して,横田基地ではなく羽田空港に降り立つことに気を使って来た。ところが,トランプと安倍首相の間には,その配慮がなかったということだ。
 補注)解説するまでもないと思うが,羽田空港に降りるのは,橫田基地の存在を日本国民にわざわざ意識させないための配慮である。ところがトランプはあえて(か,それとも無意識にか)橫田基地に降りていた。

 日本占領を当たりまえのように考えている米国軍幹部とそれに従うトランプが,日本の国民感情を逆なでする誤りをおかそうとしたのに対して,トランプの機嫌を損ねたくなかった安倍首相が,その誤りを容認し,日本の主権侵害を公然と認める愚を犯した結果,はじめて現職米大統領が横田基地に降り立ち,そのままゴルフ場に直行するという前代未聞の事が起きたのだ。

 その一部始終をNHKはなんの問題意識もなく,公共放送で流しつづ続けた。これは,トランプ・安倍の,いわば,日米同盟という名の日米属国関係を世界にさらすオウンゴールであった。それにもかかわらず,野党はこの敵失を見逃した。いっさいそのことを追及しようとしなかった。

 これでは国民は気づかないはずだ。

 おりから今日〔11月8日〕の新聞で,米国とトルコがビザ発給を再開するというニュースが流されていた。米国とトルコは,昨〔2016〕年トルコで起きたクーデター未遂事件の捜査で,トルコ政府が米総領事館の職員を逮捕した事がきっかけで,ビザ発給をお互いに停止していたのだ。

 ビザ発給の停止,すなわち入国禁止は,究極の主権行使だ。二国間関係にとってはこれ以上ない外交手段だ。それを日本は米国に対し,日米安保条約で放棄してきた。これまでの日米外交当局は,その不都合な真実を国民がしれば反発するから,極力隠そうとしてきた。

 ところが,ついにトランプ・安倍関係になって,その配慮さえかなぐり捨てたということだ。もはや日米関係はゆき着くところまでいってしまった。戦後72年経って,日本は安倍首相という国辱的な首相をもってしまったにもかかわらず,誰もそれをたしなめる者がいなくなった。まさしく日本の危機である。
 註記)http://kenpo9.com/archives/2825

 この安倍晋三はいままで,「戦後レジームからの脱却」を,しかもそれはもう必死になって提唱しつつ実現させるために,政治家の生命をかけていた(?)かのような心意気で,その方向に努力してきたのではなかったのか。と思いきや,それはもうトンデモなことに,その自分のもっとも基本であるはずの信念が,以前から完全に弊履同然にあつかわれていた。その「これ以上にない明瞭な結論」が,トランプを「在日米軍基地:橫田」から入国させた事実をもって,決定的に表現されていた。

 天木直人がふれていた「NHKの該当するニュース」を紹介しておく。途中までの引用とする。
 ◆ トランプ大統領 アジアでの予定と政策の変遷 ◆
=『NHK NEWSWEB』2017年11月3日 7時30分 =

 トランプ大統領は,今〔11月〕月3日から14日までの日程でハワイと,日本,韓国,中国,ベトナム,フィリピンのアジア5か国を歴訪します。トランプ大統領は3日,ワシントンを出発し,まずハワイを訪れ,アメリカ太平洋軍から報告を受ける予定です。また,旧日本軍の真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナの乗組員を追悼するアリゾナ記念館を訪問することにしています。

 そして5日から7日まで2泊3日の日程で,公式実務訪問賓客として日本を訪れます。大統領就任後,初めてとなるアジア歴訪の最初の訪問国となり,5日,大統領専用機「エアフォース・ワン」で東京の横田基地に到着し,アメリカ軍兵士らを激励します。その後,2020年の東京オリンピックでゴルフの会場となる埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」で安倍総理大臣と,世界ランキング4位のプロゴルファーの松山英樹選手も交えて一緒にゴルフをプレーする予定です。

 また,6日には,皇居で天皇皇后両陛下と会見します。さらに東京・元赤坂の迎賓館で,安倍総理大臣と日米首脳会談をおこなうほか,北朝鮮に拉致された被害者の家族と面会する予定で,横田めぐみさんの両親の滋さん,早紀江さん夫妻などが参加する見通しです。そして,トランプ大統領と安倍総理大臣は共同記者会見に臨むことになっているほか,晩さん会も開かれます。

 トランプ大統領は7日に日本を離れ,つぎの訪問国,韓国に向かいます。韓国では国賓としてムン・ジェイン(文 在寅)大統領と首脳会談をおこなうほか,8日には韓国の国会で演説し,国際社会に北朝鮮に対して最大限の圧力をかけるよう呼びかけるとしています。

 その後,8日から10日まで中国を国賓として訪問します。滞在中,習近平国家主席と首脳会談を行い北朝鮮への圧力の強化や貿易不均衡の是正を求めるとしています。
 このニュースの報道した内容に関してはさらに表面に出ていない,一般のニュースにあってはしらされていない「トランプ大統領」の行動があった。つぎの ③ に説明する。

 ③ 「横田基地トランプ演説で自衛隊を “隠した” NHK」(八幡和郎稿『アゴラ』2017年11月07日 12:00)

   トランプ大統領は〔2017年11月〕5日,横田基地で米空軍兵士や航空自衛隊員の前で演説した。これは,オバマ大統領が昨〔2016〕年の来日時に岩国基地で海軍と海上自衛隊の兵士・隊員の前で演説したのと同様のシテュエーションだが,オバマ大統領のときもNHKはじめ,ほとんどのマスコミは自衛隊員の存在を意図的に無視したようにみえる。
『アゴラ』2017年11月7日トランプ橫田基地演説
 このことを,アゴラで私〔八幡和郎〕が指摘したことは,非常に大きな反響を呼んだ。アクセス数でも蓮舫騒動のときに次ぐもののひとつだった。(参照:「岩国基地でのオバマ演説を報道しないマスコミの罪」)

 そして,今回もまたNHKは,「アメリカのトランプ大統領は5日午前,東京の横田基地に到着しました。トランプ大統領は,基地で兵士らを前に演説し,日米の同盟関係を重視する姿勢を強調するとともに,『いかなる独裁者もアメリカの決意を過小評価してはならない』と述べ,核・ミサイル開発を進める北朝鮮を強くけん制しました。」と電子版で報じている(下線部は筆者)。

 実際の放送でのアナウンサーの解説は,「兵士たち」でしたから,まずいと思い,しかし,自衛隊員の存在はいいたくないので訂正したのかもしれない。しかし,テロップではしっかり,自衛隊員を米軍兵士と同列においたトランプ大統領の発言が紹介されている。(「トランプ大統領到着 演説で北朝鮮を強くけん制」『NHKニュース』)

 こうした自衛隊員を馬鹿にした報道姿勢に対してはしっかり,抗議していくべきだ。以下は,アメリカ大使館による演説の全文です(*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で,正文は英文とのこと)。(ここでは「後略」としておくので,興味ある人は自分でのぞいてほしい。リンクも張っておく)
 註記)http://agora-web.jp/archives/2029355.html

 安倍晋三君の「戦後レジームからの脱却」とは,敗戦後史が72年も経過してきた現時点になっても,まったくにそのすべて(全像)が虚妄・欺瞞でしかない「歴史の事実(真っ赤なウソ性)」がより明瞭になった。アメリカ大統領が日本訪問にさいして最寄りの羽田空港ではなく,在日米軍基地がある橫田のほうに降り立ったのである。まるでいまの日本はいまだにアメリカの属国である。占領下の風景にしかみえない。

 というよりは,実態はまったくそのとおりでしかなく,「敗戦後史において日本国に存在してきた米軍基地」の有する “歴史的な意味あい” が,トランプによってあらためて,しかも彼自身は特別に意識することもなく,われわれ「日本国に暮らす人びと」に対して,否応なしに露骨にもみせつけてくれた

 そうした米日間の上下従属関係からの,つまり「敗戦後政治体制」からの “脱出” (エクソダス:Exodus !)を,みずから一番強く唱えていたはずだった日本国首相の安倍晋三自身が,それとは完全に真逆の行為を,トランプ大統領訪日時にわざわざ顕示させていた。

 それほどにまで「ふだんいうこと」と「実際にやること」とが違う日本の首相は,これまでいなかった。さらにいえば,これほどまた「自然体で売国的であり,買弁的である首相」はいなかった。そう付言しておく余地まである。
         安倍晋三アメリカファースト画像
   安倍晋三画像334安倍晋三画像345
   出所)右下側画像は,http://moon.ap.teacup.com/kusagakubow/img/1437816440.jpg


 ④ トランプの東アジア訪問をどのように評価するか

 1)「〈考論〉韓国に配慮,軍事力行使言及控えめ トランプ氏演説,デビッド・ストラウブ氏」(『朝日新聞』2017年11月9日朝刊13面「国際」)
 
 デビッド・ストラウブは,韓国世宗〈セジョン〉研究所・世宗LSフェロー〈元米国務省朝鮮部長〉である。この意見記事を引用する。

 --トランプ米大統領の〔2017年11月〕8日の演説の要点は,韓国を肯定的に,北朝鮮を否定的にそれぞれ評価し,米国を試さないよう警告したことに尽きる。驚くような主張はなかった。歴代米大統領が語ってもおかしくない内容だった。

 トランプ氏は演説のなかで「北朝鮮の指導者が本当に恐れているのは,繁栄,成功した韓国」と語った。北朝鮮がいかに失敗した国家なのかを自国民にしらしめる韓国の存在は,つねに金 正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を不安にさせるといいたかったのだろう。

 「トランプ・スタイル」というべき内容は,北朝鮮の人権問題を長い時間をかけてとりあげ,米軍の圧倒的な力を強調した点ぐらいだ。トランプ氏は韓国訪問中,軍事力の行使にあまり触れなかった。平和的解決を強く求める韓国政府と世論に配慮したのだろう。

 ただトランプ氏は,制裁に効果がなければ,軍事力の行使に踏み切らざるをえないという考えを示した。本気か,単なる脅しかは,わからない。北朝鮮は一貫して核とミサイルを開発しており,いつかはつぎの挑発をおこなう。平和的な解決のためには,国際社会が一致して制裁を強化しなければならない。

 文 在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ氏とともに非武装地帯(DMZ)を訪れようと試みたことは,米韓同盟を強化するうえで評価できる。だが,文氏は依然として制裁に懐疑的な考えをもっているようだ。本来はトランプ氏ではなく,文氏が他国に制裁への協力を求めるべきだ。

 また7日の夕食会に文氏が元慰安婦を招いたことは大きな問題とはいえないが,米国にとっては韓国も日本も友人。利己主義的といわれてもしかたがない。

 この 1)の記事の真下には,つぎの記事も掲載されていた。日本の自衛隊3軍が米軍と,現実にはどのような共同作戦態勢にあるかも念頭に置き,また韓国では朝鮮戦争の最中に米軍に指揮権を渡していた事実も考慮して読むべき報道である。

 2)「『韓国軍が米軍指揮』,新構想に米側難色 朝鮮半島の有事巡り」(『朝日新聞』2017年11月9日朝刊13面「国際」)

 朝鮮半島有事のさいの作戦統制(指揮)権を米軍から韓国軍に移管する問題で,韓国が示した移管後の指揮体制に米側が難色を示している。米韓関係筋が明らかにした。韓国が米軍を指揮する事態を懸念したためで,10月28日の米韓定例安保協議(SCM)でも合意は見送られた。
『朝日新聞』2017年11月9日朝刊トランプ文在寅風刺画像
 有事のさいの指揮権は,条件がととのいしだい,米軍から韓国軍に移管する。韓国側は,移管後に作る新たな司令部では在韓米軍司令官を副司令官とし,韓国軍が司令官を務めることを提案した。現在は,在韓米軍司令官が国連軍と米韓連合軍の司令官を兼務している。これに対し,米側は,自動的に在韓米軍や国連軍が韓国軍の指揮下に入る可能性があるとして,韓国案に難色を示しているという。

 韓国国防省は10月12日に国会に提出した資料で,今〔2017〕年のSCMで新司令部の編成について合意すると予告したが,交渉は難航しており,米韓双方は来秋のSCMまでに,新司令部をめぐる新たな具体案をまとめることにした。

 米韓両国は指揮権の移管後に戦闘能力じたいが低下することも懸念している。空軍による作戦や,北朝鮮にある核兵器・核物質の除去作戦については,米軍が引きつづき指揮することですでに合意している。米韓関係筋は「戦闘や指揮をめぐる能力で劣る韓国軍が米軍を指揮することはありえない。米側も受け入れないだろう」と述べた。

 文 在寅(ムン・ジェイン)政権は,米韓同盟に過度に依存しない防衛政策を模索。有事のさいの指揮権も北朝鮮情勢が厳しいために「条件がととのいしだい,早期返還を求める」と方針を修正したが,当初は任期内の返還もめざしていた。(引用終わり)

 安倍晋三君が文 在寅と同じ発想ができるかといえば,それ以前のどこかに「頭を突っこんだまま」なにも考えてはいない。口では勇ましく語ってきたけれども,たとえば北朝鮮に対する圧力一辺倒の発言をしてきたが,それ以上・以外に外交を実際にまともにできそうな「玉」には映っていない。
   本日〔11月9日〕の『天木直人のブログ』はさらに,「米国との同盟関係を韓国と競い合う安倍首相の愚」と表題を付けた文章のなかで,こう書いている。

 〔2017年〕11月9日の朝日新聞が教えてくれた。朝鮮半島有事のさいの作戦統制(指揮)権を米軍から韓国軍に移管する問題で,これを求める韓国側に対し米側が難色を示していると。日本では考えられない,米軍に対する韓国による指揮権行使の移管要求だ。これこそが本来の同盟関係だ。対米従属一辺倒の日本と韓国の違いだ。

 日米密約によって,基地提供ばかりか,自家隊に対する指揮権までも米軍に白紙委任した日本では考えられないことだ。韓国がここまで強く出られるのは,文字どおり,朝鮮戦争をいまでも米国とともに戦っているからだ。そんな韓国と米国との同盟関係を競っているから安倍首相は文 在寅大統領に勝てないのだ。
 註記)『天木直人のブログ』2017-11-09,http://kenpo9.com/archives/2831
 ただ「幼稚で傲慢」がとりえでしかないこの日本国に首相に,国際政治の舞台でなにかを期待するほうが,どうかしている。実際の場面ではそうだと断言してもいいほど,シンゾウは使いものにならない。どちらかというともっぱら有害無益,場合によって百害あって一利なし。
 
 ⑤ トランプに対して世界各国が示した「世論の動向」とは好対照である「日本のマスコミ・報道機関」の腰抜け状態-トランプと安倍晋三はどっちもどっち-

韓国トランプ帰れの画像2017年11月8日
出所)http://nippondaisuki.mynikki.jp/archives/21975069.html
トランプは人種差別主義者横断膜
出所)http://kisha-poppou.com/d-trump-heating/

 以下に紹介するのは『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017年11月5日の記事である。表題は「トランプ来日を歓迎する日本マスコミの異常!  海外では大規模デモと批判報道が一斉に巻き起こっているのに」。

 前段で触れたごとく,NHK(国営放送)のみならず民放各社も同様の体たらくであったが,トランプ訪日に関する報道姿勢は,事実そのものを公正・中立にとりあげていたとはいえない。トランプが橫田基地に舞い降りたとは放送していても,米日間において有するはずの「その国際政治的な本当の意味」を,まさかしらないわけではあるまいに,なにも論評なしに済ませていた。以下に『リテラ』に批評記事を引用しておく。

 1)トランプ批判がまったくみられない日本のマスコミ報道
 トランプは〔以前にアメリカ国内の問題に関してまず〕会見で,白人至上主義グループを明確に批判せず,世論は大反発。しかし,その後の会見でも「両者に非がある」と発言し,さらには「オルト・レフト」なる造語まで用い, “極左思想主義者たちが白人至上主義者たちに突撃した” などと主張。差別主義者と差別を許さない人びとを同列に置いたこの発言には,アメリカ国内のみならず世界から非難の声があがった。

 たとえば,イギリスのメイ首相は「ファシズムの考えを表明する者とそれに反対する者とを同列には置けない」と明確にトランプを否定。同じくイギリスのガーディアン紙は「多人種社会で選挙によって選ばれた指導者として,受け入れられる行動と受け入れられない行動を分ける線を意図的かつ衝撃的に越えた」,フランスのル・モンド紙も「反人種差別運動と極右を同列視することで,前例のない侵害をおこなった」と社説でトランプ大統領の発言を批判した。

 トランプ大統領への危険性を指摘する声は,差別的言辞だけではなく,対北朝鮮政策でも同様だ。国連総会の演説で「北朝鮮を完全に破壊する」とトランプ大統領は述べたが,これにはドイツのメルケル首相が「こうした警告には賛同できない」「いかなる軍事行動も完全に不適切であると考えており,ドイツは外交的な解決を主張する」と批判。フランスのマクロン首相は「対話の道を閉ざすことはしない」として外交的解決を強調した。

 こうしたトランプ大統領に対する世界の首脳やメディア,市民の反応はいたって当然のものだ。しかし,かたやこの国はどうだろうか。トランプ大統領の差別を容認する発言を問題視することもなく,トランプ大統領のゴルフの腕前だの,鉄板焼きの和牛ステーキを食べるらしいだの,とりあげるのは「おもてなし」の話題ばかり。

 トランプ大統領の北朝鮮に対する強硬姿勢こそが緊張を高めている最大の要因であって,アメリカ国内では上院議員が先制攻撃を阻止する法案を提示するなどの動きが出ているが,今回の来日で安倍首相はトランプの先制攻撃をとどまらせるべきという当たりまえの主張はほとんどみられない〔聞けない〕。

 いや,トランプ批判など,国内メディアにはできないのだろう。それはイコール,安倍首相への批判となるからだ。

 2)安倍とトランプ,そっくりな分断の手法とネトウヨ的センス
 そもそも,安倍首相はトランプ大統領の尻馬に乗り北朝鮮危機を煽ることで解散を正当化。あげく,今回の来日日程やトランプ大統領の横田早紀江さんとの面談を選挙中に発表するという姑息な手段を繰り出した。だが,テレビの報道で,選挙中のこうしたやり方を批判する意見があがることはなかった。
 補注)アメリカ大統領が北朝鮮による日本人拉致被害者家族と面会したところで,今後においてなにか特別の進捗(成果)が挙げられるみこみが,もてるとは思えない。この評価は,拉致被害者家族が2006年4月アメリカを訪れて当時のブッシュ大統領と面会していたことや,2014年4月にも当時のオバマ大統領と面会していたことも踏まえて判断している。政治家の演技(パフォーマンス)に彼らは利用されていると観察しておいたほうがよい。

 また,安倍首相は都議選の街頭演説で,自分を批判する市民を「こんな人たちに負けるわけにいかない」と指差したが,こうして市民を分断し,敵意を煽るのはトランプ大統領の常套手段でもある。さらに,安倍首相は森友・加計問題でも,疑惑を追及する質問には答えず「加戸発言がとりあげられていない」などとメディア批判を展開。一方,差別投稿にまみれた「保守速報」の記事を Facebook でシェアするなどという言動もトランプ大統領にそっくりだ。

 大前提として,この差別主義者のトランプ大統領と馬が合うということじたいが,世界的にみれば「どうかしている」と非難されるような問題であるにもかかわらず,そのふたりの「友情」を美談にしてしまうメディア。テレビのトランプ来日の熱狂ぶりは,この腐りきったメディア状況を浮かび上がらせているだけにすぎないのだ。(編集部)
 註記)http://lite-ra.com/2017/11/post-3563_2.html
    http://lite-ra.com/2017/11/post-3563_3.html
    http://lite-ra.com/2017/11/post-3563.html

 ⑥「〈声〉まず日米地位協定の改定を(『朝日新聞』2017年11月9日朝刊「オピニオン」)

 これは,高村広昭(無職,神奈川県 75歳)の,もっともな意見である。引用する。
   トランプ米大統領が離日した。安倍晋三首相は日米地位協定について話したのだろうか。先月,沖縄で米軍のヘリコプターが不時着・炎上した。このヘリは,2004年に沖縄国際大学に墜落したのと同機種。部品に放射性物質が含まれていることが当時も問題になったが,今回も同様だ。

 だが,一番問題なのは,米軍によって立ち入りが規制され,日本がこの事件を捜査できないことだ。この事態を許しているのが,日米地位協定である。

 1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効で日本は独立したことになる。だが,作家の山田風太郎氏は4月8日の日記に「独立の暁は--などいうが,日本は独立などできはしないではないか」「行政協定が新(あらた)に結ばれたではないか,自由未(いま)だ遼遠(りょうえん)なり」と記している。

 山田氏の指摘どおりだ。講和条約と同時に日米安全保障条約と日米行政協定(日米地位協定の前身)も発効したのだ。この協定で米軍関係者への日本の警察権・裁判権が制限され,運用の一部見直しはあったものの,日米地位協定は一度として改定されていない。独立国家としての体をなしていない状況といえよう。安倍政権はこの状況を変えるべく,行動すべきである。
 ⑦ む す び

 安倍晋三の立場と,そして平成天皇明仁の立場とでは,完全なる対立点があった。本ブログ内では,つぎの2つの記述が関説している。だが,安倍晋三の現在の立場と平成天皇のそれとのあいだには,決定的に対立する要素とそうではない要素とが,分かちがたく混融してもいる。これが21世紀日本における「敗戦後的な困難:アポリア」の〈最大の真因〉となっている。

 本日のこの記述に関連の深い「本ブログ内のその2つの記述」の題名は,以下のとおりであった。  

 ※-1 2017年11月08日
  主題「従軍慰安婦問題になると引きつけを起こす安倍晋三の過剰反応,トランプ大統領韓国訪問時に元従軍慰安婦が招待され,抱擁(ハグ)された光景を観て,なんといったか?」
  この「副題」は割愛。
  ⇒ http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1068657168.html

 ※-2 2014年11月17日
  主題「アメリカ軍が支配する日本国,その実例『赤坂プレスセンター&ヘリポート』

  副題1「日本国はアメリカ合衆国の属国か」
  副題2「ワシントンハイツの残影」
  副題3「アメリカ→横田基地→麻布ヘリポート(赤坂プレスセンター)というアメリカ軍専用の空路」
  ⇒ http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1013777667.html

 ※-2は,トランプの訪日にさいして「検索(アクセス)数」が急に増えていた。ふだんからページ・ビュー(PV)が比較的多い記述なのであるが,ここ数日間とくにその増加が目立っていた。

 つぎの画像資料は赤坂プレスセンターに関する2点である。

赤坂プレスセンター遠景画像
  出所)赤坂プレスセンター遠景画像(左側のビルとその前にあるヘリポート部分),http://blog.goo.ne.jp/midorigf2/e/09276fe79ade923df4783a3519523efd
赤坂プレスセンター立ち入り禁止看板画像
  出所)在日米軍用に使用されているこの赤坂プレスセンターであるが,この看板は,立入禁止に違反すると日本の法律で罰せられると警告している。冗談とも思えないが。http://home.att.ne.jp/sigma/azabu/getrid/observation/ovs20121216.html

 直前の註記に出ていた「住所(アドレス)の記述」は,こうも書いていた。
  「在日特権」は『米軍』こそが,その最大の享受者です。「在日特権を許さない市民の会」は,米軍基地の前でこそ,その「愛国心」を発揮してほしいものです。
桜井誠ポスター画像 補注1)桜井 誠は在日米軍基地に対する抗議活動はなにもおこなっていなかった。彼の「『在日✕✕』問題に対する理解力」には,そもそもの問題があったというほかない。
 補注2)右側画像資料は,桜井が青林堂から2013年に発行した本の表紙カバー。その後もこのような寝言を桜井はいいつづけてきた。無知蒙昧の代表実例である。

 日本国首相〔いまは安倍晋三君〕や日本の首都の知事〔いまは小池百合子嬢〕は,敗戦後も何十年も居座り,日本国の主権を侵害しつづける外国占領軍に対して,日本の主権をとりもどす政治〔「戦後レジームからの脱却」の内政と外交〕をおこなうべきではありませんか? 「愛国心」なるものを本当にもっているのなら・・・。

 ともあれ,皆さま,ぜひ,この都心の一等地に居座る米軍基地を見学なさってみてください! デートコースにしてもよい(笑)かも・・・。
 付記)〔 〕内補足は引用者。 
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