【韓国やアメリカ頼みの対北朝鮮外交しか展開できない安倍晋三の悲しさ・むなしさ,子ども的な「世襲3代目の政治家」に国際政治の担当は荷が重すぎる】

 【外交に得意だなどと一部の日本のマスコミは安倍晋三〈ヨイショ〉を,忖度しながらもおだててきたが,北朝鮮問題に対する安倍晋三の関与度はゼロ以下】


 ①「〈NHKのニュース;2018年4月30日4時28分〉  拉致問題含め前進図れるよう米韓と緊密連携 日本政府」

 NHKは実質日本国国営放送であるから,そのニュースも与党・政権を上目遣いうかがいながら報道されている。今回,韓国と北朝鮮の大統領と労働党委員長が会談したのは,米朝会談の段どりも兼ねていた。

 それにしても,一番近い隣国であり,韓半島(朝鮮半島)の分断状態にももっとも近い国として,とりわけ歴史的にも深い責任のある日本が実質,今回の国際政治の進捗に対してなにも助太刀できなかった現状は,安倍晋三が首相の地位にある「この国の外交べた」を端的に物語っている。

 北朝鮮問題になると安倍晋三は,それこそ「バカのひとつ覚え」になっていた自分の立場さえも忘却しえたかのように,北朝鮮に対しては「最大限の圧力をくわえつづけるのだ」とか「対話のための対話はしない」などと強がりばかり唱えていた。それゆえ「対話を成立させるための前段階の対話」も,問答無用に頭から拒否するといった子供じみた姿勢しか示せなかった。
安倍晋三風刺赤子画像
 そのために今回の南北会談では,その進行ぶりを指をくわえて遠くからみているだけの「日本国総理大臣」だというみっともないかっこうをさらけ出していた。

 本来であれば,その南北会談に対してはなんらかの手助けをできていれば,日本の面目もまだ保たれる余地もあったのだが,ひたすら敵対する立場しか北朝鮮に対して採れないできた,この総理大臣安倍晋三の政治家としての力量は,最大限にゼロかあるいはマイナスの領域にしかなかった。

 ともかくNHKのこのニュースを聴こう。なにもできていなかった日本政府が,どのようにいいつくろっているかについて注目しておきたい。
  南北首脳会談を受け安倍総理大臣は,アメリカのトランプ大統領,韓国のムン・ジェイン(文 在寅)大統領と相次いで電話会談をおこない,北朝鮮から非核化などに向けた具体的な行動を引き出すため全力を挙げることを確認しました。日本政府は,史上初の米朝首脳会談に合わせて拉致問題を含め前進が図れるよう米韓両国と緊密に連携していくことにしています。

 今〔4〕月27日の南北首脳会談を受けて安倍総理大臣は,アメリカのトランプ大統領,韓国のムン・ジェイン大統領と相次いで電話で会談したほか,南北首脳会談に同席した韓国のソ・フン国家情報院長から会談の詳細について説明を受けました。

 このうちムン大統領との電話会談で安倍総理大臣は,南北首脳会談の後に発表された共同宣言に非核化という文言が盛りこまれたことを歓迎する考えを示したうえで,北朝鮮が非核化や弾道ミサイルの廃棄に向けて具体的な行動をとるよう全力を挙げることを確認しました。

 また,ムン大統領がキム・ジョンウン(金 正恩)朝鮮労働党委員長に対して,拉致問題を重視する日本の立場を伝えたことに謝意を伝えました。

 ただ日本政府内からは,南北首脳会談でのキム委員長の融和的な姿勢から北朝鮮情勢を楽観する見方が広がることに警戒感が出ているほか,キム委員長が日本との対話に前向きな姿勢を示したことについても,対話のための対話では意味がなく,真意を見極める必要があるという指摘も出ています。

 日本政府としては,まずは史上初の米朝首脳会談に合わせて拉致問題を含めて前進が図れるよう北朝鮮側の動向を慎重に見極めながら,水面下で調整を進めるアメリカ,さらに韓国とも緊密に連携していくことにしています。
 註記)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180430/k10011422921000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
 このNHKのニュースは,韓国と北朝鮮とは〔そしてアメリカなどから離れたところという意味で〕「蚊帳の外」に位置しつづけてきた日本国首相の拙劣な外交事情を,なんとかでもとりつくろいながら報道する内容になっている。この期に及んでも,ただ単純に「対話のための対話では意味がなく,真意を見極める必要がある」と,せいぜい念押し的に伝えるするだけであった。
   文在寅と金正恩画像
     出所)https://gunosy.com/articles/RIXAy
 結局,これからつづく南北会談のあとの米朝会談でも,日本側はいつものように「拉致問題」にしか関心がないかのように “要求する態度” でもあるようだが,南北会談や米朝会談においては「日本の拉致問題」そのものはごく小さい問題のひとつでしかない事実がよく理解できていない。

 仮に,日本が拉致問題にこだわってこの事前の解決を要求しつづけるのだとしたら,金 正恩が「ムン大統領がキム・ジョンウン(金 正恩)朝鮮労働党委員長に対して,拉致問題を重視する日本の立場を伝えたことに」対して,いったいどのような日朝間における交渉を設計しておくべきか考えたことがあるのか?
 
 ②「拉致問題『進み始めた』南北会談 被害者家族が期待」(『日本経済新聞』2018年4月30日朝刊27面「社会2」)

 日本政府側(安倍晋三および拉致被害家族関係者)は,北朝鮮による拉致問題の責任を求め,その全面解決を期待しているけれども,日朝関係の歴史的な経緯のなかでそれが占める位置づけというものを,いまだによく理解していない。拉致問題のためにかえって日朝関係の全体像を歴史的に眺望する観方ができなくなっている。

 以下に記事を引用する。

 --北朝鮮の金 正恩(キム・ジョンウン)委員長が南北首脳会談で「いつでも日本と対話をおこなう用意がある」と述べていたことが〔4月〕29日,明らかとなった。日朝が対話局面に入り,日本人拉致問題は悲願の解決に向かうのか。「やっと進み始めた」。拉致被害者の家族たちは期待を寄せる。(1面参照)

 「安倍晋三首相も金正恩委員長も同じように会談を望んでいるという,いままでで一番明瞭で期待できる内容だ」。横田めぐみさん(失踪当時13歳)の母,早紀江さん(82歳)は前向きに評価した。早紀江さんは,北朝鮮はトップが決断しなければ政治が動かない体制だとして,日朝首脳会談の必要性をおりに触れて訴えてきた。「やっと進みはじめた。うまくいけばいい」と声を弾ませた。

 「日本だけでは解決できない。米国の圧力のもと,日米韓3カ国が協力することが重要。今回こそ解決してほしい」と訴えるのは神戸市出身の拉致被害者,有本恵子さん(同23歳)の母,嘉代子さん(92歳)。「南北首脳会談は北朝鮮国内でも報道され,恵子もみているはず。帰国の希望を少しでももたせてあげられたら」と思いやった。

 鹿児島県の海岸で行方不明になった市川修一さん(同23歳)の兄,健一さん(73歳)は「一喜一憂してもしょうがない」としつつ「トランプ大統領は米朝首脳会談で必らず議題にとりあげると約束してくれた。当事者同士の対話を促し,日朝首脳会談につながれば」と期待感を示した。

 一方,拉致問題が長年,硬直化していたことから,冷静な見方も。田口八重子さん(同22歳)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79歳)は「実際に,北朝鮮の答えが出てこないと,どうなるか分からない。動きを注視していきたい」。鳥取県米子市の拉致被害者,松本京子さん(同29歳)の兄,孟さん(71歳)は「特別な期待感はない。家族としてはゆくすえをただ見守ることしかできない」と不安そうに語った。(引用終わり)
       蓮池透画像4
 出所)蓮池 透,http://blog.livedoor.jp/narijun1-ryou/archives/5131148.html
 日本に帰国できた拉致被害者のうち,蓮池 薫の実兄である透は,以前から安倍晋三が「この帰国実現の手柄」を横どりした狡猾さを,手厳しく批判してきた。その政治家がいまの首相である。とはいえ,4月27日にもたれた南北会談を,隣国の首相である安倍自身は,ただ「指をくわえてみていた」に過ぎない。

 ところが ① に紹介したNHKのニュースでは,いかにも安倍晋三が今回の南北会談にわずかであっても,食いこめているかのように放送していた。実際のところでいえば,安倍はその進展になにも関与も貢献もできていなかった事実は,彼の「例の得意文句」である「対話のための対話はせず」,とにかくも「最大限の圧力をかけつづける」といった〈オウム返し〉の反映であった。

 もっとも,最大限の圧力を北朝鮮にかけつづけてきたのはアメリカであって,けっして安倍晋三のほうからのそれではなかった。トランプの肩越しに,もしかすると「なにかをいっていたのか,アベは?」と表現しておけばいい程度での「彼の存在感」しかなかった。

 いまのところも,あとはすべて文 在寅やトランプ頼みの状態であって,日本国首相としての安倍晋三は立つ瀬がないほどにみっともない姿を,南北会談の成立によってより鮮明さらけ出されている。

 ③「日朝平壌宣言」がこれから日本にかける国民経済的な負担

 1)日朝平壌宣言-平成14〔2002〕年9月17日-
              ★ 日朝平壌宣言 ◆

 小泉純一郎日本国総理大臣と金 正日朝鮮民主主義人民共和国国防委員長は,2002年9月17日,平壌で出会い会談を行った。

 両首脳は,日朝間の不幸な過去を清算し,懸案事項を解決し,実りある政治,経済,文化的関係を樹立することが,双方の基本利益に合致するとともに,地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通の認識を確認した。

  1.双方は,この宣言に示された精神及び基本原則に従い,国交正常化を早期に実現させるため,あらゆる努力を傾注することとし,そのために2002年10月中に日朝国交正常化交渉を再開することとした。

  双方は,相互の信頼関係に基づき,国交正常化の実現に至る過程においても,日朝間に存在する諸問題に誠意をもって取り組む強い決意を表明した。

  2.日本側は,過去の植民地支配によって,朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め,痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した。

  双方は,日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して,国交正常化の後,双方が適切と考える期間にわたり,無償資金協力,低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義的支援等の経済協力を実施し,また,民間経済活動を支援する見地から国際協力銀行等による融資,信用供与等が実施されることが,この宣言の精神に合致するとの基本認識の下,国交正常化交渉において,経済協力の具体的な規模と内容を誠実に協議することとした。

  双方は,国交正常化を実現するにあたっては,1945年8月15日以前に生じた事由に基づく両国及びその国民のすべての財産及び請求権を相互に放棄するとの基本原則に従い,国交正常化交渉においてこれを具体的に協議することとした。

  双方は,在日朝鮮人の地位に関する問題及び文化財の問題については,国交正常化交渉において誠実に協議することとした。

  3.双方は,国際法を遵守し,互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認した。また,日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については,朝鮮民主主義人民共和国側は,日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。

  4.双方は,北東アジア地域の平和と安定を維持,強化するため,互いに協力していくことを確認した。

  双方は,この地域の関係各国の間に,相互の信頼に基づく協力関係が構築されることの重要性を確認するとともに,この地域の関係国間の関係が正常化されるにつれ,地域の信頼醸成を図るための枠組みを整備していくことが重要であるとの認識を一にした。

  双方は,朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため,関連するすべての国際的合意を遵守することを確認した。また,双方は,核問題及びミサイル問題を含む安全保障上の諸問題に関し,関係諸国間の対話を促進し,問題解決を図ることの必要性を確認した。

  朝鮮民主主義人民共和国側は,この宣言の精神に従い,ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降も更に延長していく意向を表明した。

  双方は,安全保障にかかわる問題について協議を行っていくこととした。

 日本国総理大臣 小泉 純一郎
 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長 金 正日

   2002年9月17日 平壌
 --この日朝平壌宣言に関連しては拉致被害者の帰国問題が,そして北朝鮮側の「核問題及びミサイル問題」がその後における日朝関係の交渉を妨げる重大な要因となっていた。自民党政権が2009年7月に民主党に政権をゆずり,さらには2012年12月に再び自民党が安倍晋三を党首として政権に復帰するなかで,北朝鮮問題はまったくその後の進展をみせていなかった。
      小泉純一郎訪朝時写真
出所)2002年9月訪朝時,当時,内閣官房副長官として随行していた
   安倍晋三がうしろにいる。
   
http://blogos.com/article/245854/

 とりわけ現政権首相の安倍晋三は,北朝鮮という「世襲3代目のエセ社会主義国家体制」と真正面から外交を展開するための手がかりすらないまま,5年間以上も無為に過ごしてきた。拉致被害者の家族たちも,この安倍の北朝鮮問題に対する本気度(化けの皮のこと)は,いい加減気づいている。したがって,その家族たちのなかからは,「特別な期待感はない。家族としてはゆくすえをただ見守ることしかできない」と不安に応える者もいた。

 安倍晋三の北朝鮮問題に対する取組の基本姿勢は,実体としてはなにもなかった。例の威勢だけは調子のよく,「対話のための対話はしない」とか〔かといって裏舞台での闇的な交渉を実現させてもいなかった〕,あるいは「最大限の圧力をかけつづける」といった具合に,いかにも能がない単細胞的な対応をしてきた。
  今〔2018〕年2月の平昌五輪時の訪韓で,安倍が文 在寅に「圧力姿勢がぶれてはならない」と訴えたさい,逆に「日本も対話に乗り出して欲しい」と諭されたことを思い出す。いまごろになって「蚊帳の外」「拉致問題置き去り」に慌てている安倍の姿は,日本国民として顔から火が出るほど恥ずかしい。

 「かつて北朝鮮とのパイプを持っていた田中 均元外務審議官を,安倍首相は個人的に嫌いだという理由で切ってしまった。その後は,新たなパイプをつくる努力もせず,他国に頼むしかないお粗末な状況です」。

 「個人的な好き嫌いでいえば,中国や韓国に対する態度もそうです。しかし,日本が植民地支配や侵略戦争をしかけたことはどう否定したって事実。そうした近隣諸国は日本に対する猜疑心も強く,謙虚な姿勢で付き合うべきなのに,それをやってこなかったツケがいま,表面化しています」(野上忠興氏=前出)。
 註記1)「南北首脳会談で浮き彫り “吠えるだけ” 安倍首相の薄っぺら」『日刊ゲンダイ』2018年4月28日,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228195
 註記2)引用は,http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/712.html から。
 要するに「対・北朝鮮外交」は安倍晋三政権によって,それまで日本国・外務省あたりがひそかに築きあげてきた北朝鮮とのかぼそい交渉経路さえ,この首相によって破壊されていた。ということで,いまとなって安倍にできることといえば,「ムン大統領がキム・ジョンウン(金 正恩)朝鮮労働党委員長に対して,拉致問題を重視する日本の立場を伝えたことに」感謝の意を表することだけであった。

 2)日朝国交が回復し,正常化されたら起こる現象
 仮にまた日朝関係において国交が回復し,正常化された場合,そのつぎの待ちかまえているのが,日朝平壌宣言で日本が朝鮮に対して約束した「経済協力の具体的な規模と内容」の問題である。さて,その「規模と内容」ははたして,何兆円それとも何十兆円の規模になるか? 現実的な予想としては1兆円という数字あたりになるのかもしれない。

 1990年の湾岸戦争で日本政府は,総計で多国籍軍への約130億ドルもの資金の提供を負担していた。ざっとだが,当時の為替で計算すると日本は,米ドルにしてその約130億ドルにもなる「多国籍軍への支援金」(軍資金)を支出したのである(日本円では約1兆5千億円超)。その金額は戦争全体にかかった費用の約2割を日本が負担したことになる。はっきりしないが,そのうちのかなりの部分はアメリカがかすめとっていた(間で抜いた)と指摘されてもいる。
 補注)こういう補足が必要である。「さらに90億ドルの支援金を集めている間に円安が進行し,アメリカ側から,90億ドル を(支払いの時点の)円建てで支払うようにという追加要請があり,のちに5億ドル が,追加支援金として日本政府から支払われています。こうして,総計135億ドルを日 本政府は湾岸戦争の為に支払」っていた。
  ちなみに,2016年における北朝鮮の国民総所得(名目GNI)は36兆4000億ウォン(約3兆6200億円)で,韓国(1639兆1000億ウォン:約163兆円)の45分の1の水準にとどまった。1人当たりの国民総所得も146万1000ウォン(約14万5000円)で,韓国(3198万4000ウォン:約318万円)の22分の1の規模であった。
 註記)「北朝鮮のGDP成長率3.9%,17年ぶりに過去最高を記録=『国連の制裁は何の役にも立たない』『金 正恩は優れたリーダー?』-韓国ネット」『Record China』2017年7月22日 22時10分,http://www.recordchina.co.jp/b185264-s0-c20.html
 金 正恩の父上である金 正日が,日本人拉致問題を部下のせいにしてともかく日本に謝っておき,日朝国交を回復・正常化させたうえで,1兆円(現在の為替では約110億ドル)を入手できれば御の字だという考えであったはずである。

 本日〔4月30日〕『日本経済新聞』朝刊1面左上に配置された記事の見出しは,金「正恩氏『日本と対話の用意』 核実験場は来月に廃棄」であった。
           
 要は「のんきな父さん」風の安倍晋三外交。本日〔4月30日〕午前7時前のNHKニュースは,こういう放送もしていた。見出しは「中東訪問へ出発」であった。
  安倍晋三首相は〔4月〕29日,中東を訪問するため,政府専用機で羽田空港を出発した。アラブ首長国連邦(UAE),ヨルダン,パレスチナ,イスラエルの4カ国・地域を訪問。イスラエルとパレスチナ自治政府の双方に直接対話を呼びかけるなど中東和平交渉に積極的に関与する姿勢を示す考えだ。
 註記)『毎日新聞』2018年4月30日朝刊,https://mainichi.jp/articles/20180430/ddm/002/010/130000c
 この首相は実はもとから内政も外交もさっぱりダメな政治家であった。その事実は,いままでの実績が余すところなく物語ってきた仕儀ではなかったか。ということで最近におけるこの人,なにかと理由をつけては外遊したがる。一時でもいい「ダメな自分の姿」を客体視しないで済むように,つまり,少しでも自身のその醜態を忘れるための旅行に出かけたい気分なのである。

 いまのこの日本は中東交渉に嘴を入れるのもいいが,もっとさきに片付けるべき国内の問題だらけではないか?  もっとも,安倍晋三の外交意識にある相手はアメリカだけであった。つぎのように罵倒されてもいた。

 3)「だめだこりゃ  この人,本物のバカだった!」(『半歩前へⅡ』2017/01/25 04:49)

マイケル・グリーンバカしか日本首相画像 a) この人,本物のバカだ。「米国第一主義」がなにを意味するか分かっていない。「云々」〔デンデン?〕という漢字が読めないだけでなく,意味が分からないようだ。「米国第一主義」とはなにか? 平たくいうと,保護主義のことだ。

 こうなって一番影響を受けるのは貿易立国の日本ではないのか。そんなことさえ分からないのか。安倍晋三,お前は首相どころか議員もやめるべきだ。こんなバカに税金から給料を払うのがもったいない。

 b) 共同通信によると,安倍首相は〔2017年〕2月にワシントンで開催をみこむ日米首脳会談で,トランプ米大統領がかかげる「米国第一主義」に関し「理解し,尊重する」と伝える意向を固めた。複数の政府筋が〔2017年1月〕24日明らかにした。

 トランプ氏の政治理念を率直に評価することで信頼を醸成し「新時代にふさわしい日米同盟の強化」(政府筋)をめざす。同時に,自由貿易の重要性についても訴え,理解をえたい考えだ。首相訪米に向けて政府は24日,対応方針の策定に着手。「同盟はアジア太平洋地域の安定と,米国の国益に資する」との認識を首脳間で共有する方向で検討する。
 註記1)http://79516147.at.webry.info/201701/article_254.html
 註記2)引用は,http://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/611.html から。

 つまり,米朝会談がもしも成功裏に終わったあとには,これにつづいて請求書が北朝鮮から日本宛に届く。もちろん,トランプに指示されての出来事となって発生し,進行するするその事態である。ただし,拉致問題のほうが円満な解決をともなう保証があるとは予想できない。それぞれの問題の大きさがあまりに異なっていた。

 結局,北朝鮮との「対話のための対話はしない」といいはり,ひたすら「最大限の圧力をくわえてきた」つもり(実際にはたいした圧力はかけられなかった)だった「安倍晋三君の無様な姿」ばかりが,現段階では浮き彫りになっている。だが,前段に指摘した国際政治過程が実際に動きはじめるまで,そもそも彼の政権はもつのか?

 ④ 【補 遺】-『天木直人のブログ』から-

 1)「拉致問題から敵前逃亡していた安倍首相。内閣総辞職ものだ」2018-04-30

 これには驚いた。なんと金 正恩委員長は,日本といつでも直接対話の用意があると文 在寅大統領に伝えていたというのだ。そして文 在寅大統領は,日朝の橋渡しを喜んで引き受ける,と安倍首相に伝えていたというのだ。このことを,安倍首相は,文 在寅大統領から報告を受けたトランプ大統領から電話連絡でしらされていた。

 そして,その後に,文 在寅大統領からも直接安倍首相は電話連絡でしらされていたのだ。これは,安倍首相がトランプ大統領や文 在寅大統領に頼みこんでいた要望に対する満額回答である。それにもかかわらず,安倍首相は喜んだ顔をせず,この「吉報」を国民に隠して中東外遊に出かけていたのだ。

 こんな馬鹿なことがあるだろうか。たまりかねた文 在寅大統領は,そっちが発表しないならこっちが発表するしかない,そう怒って,公表したのだ。それが,メディアがこのことを大きくとりあげた真相である。なぜ安倍首相は中東訪問をとりやめて,打てば響くように,いますぐ訪朝の準備を始めようと動かなかったのか。

 どうせ無意味な中東外遊だ。もともとイランやサウジにいく予定の中東外遊を,都合が悪くて変更したぐらいだからいかなくてもいいぐらいの今回の中東外遊だ。そんな中東外遊よりも,拉致問題解決のために金 正恩委員長との直談判のほうがはるかに重要であり,訪問先の国も,日本の世論も,皆が納得するはずだ。

 それよりもなによりも,安倍首相自身が一番望んでいたことではなかったのか。それにもかかわらず,浮かぬ顔をして,国民に隠して,中東に外遊した。なぜか。それは,ついにウソがばれるからだ。

 拉致被害者全員を自分の手でとり戻してみせると繰り返してきた安倍首相であるが,実は全員の解放は困難であることを,これまでの北朝鮮との交渉でしっていたのだ。北朝鮮はあのストックホルム合意ですべての情報を日本側に伝えていた。しかし,安倍首相はそれを受けとらなかった。

 それを受けとったら全員帰国の公約が実現できないからだ。この北朝鮮と日本の押し問答こそ,拉致問題が一歩も進展しない理由だったのだ。それがいよいよ日朝首脳会談という直談判で明らかにされる。それが安倍首相には怖いのだ。

 ここまで来たのだから,安倍首相は金正恩委員長と本物の首脳会談をおこない,すべてを受け入れる覚悟を決めて,拉致問題の最終合意に向けていますぐ訪朝すべきだ。そして,それは安倍首相がそう判断すればできる。金 正恩委員長も文 在寅大統領もトランプ大統領も協力するといっているではないか。

 いまからでも遅くない。中東外遊を切り上げて日朝交渉の一日も早い実現に全力をあげるべきだ。それをしないようではこんど度こそ敵前逃亡だ。こんどこそ内閣総辞職ものである。外交の安倍が,その外交のもっとも重要な拉致問題で敵前逃亡して総辞職せざるをえなくなる。安倍首相にとってもっともふさわしい終わり方に違いない。
 註記)http://kenpo9.com/archives/3651

 2)「安倍外交の恥をさらしたNHKの日米首脳電話会談ニュース」2018-04-29
 
 〔4月29日〕今朝7時のNHKニュースが報じた。トランプ大統領は韓国の 文在寅大統領から南北首脳会談の内容について電話報告を受けたことをツイッターで明らかにしたと。やはり文 在寅大統領は真っ先にトランプ大統領に報告したのだ。

 文 在寅大統領の念頭にあるのは,いまや米朝首脳会談の成功だ。おそらく金 正恩委員長は習 近平主席に報告しているに違いない。米朝首脳会談の成功のために習近平の理解と支援が必要だからだ。そこまでは当然のなりゆきだ。

 ところがである。NHKの7時のニュースはその後になんと報じたか。トランプ大統領が安倍首相に電話してきて,文 在寅大統領から電話報告があったことを伝えたという。そして安倍首相はトランプ大統領との電話会談を受けて,南北首脳会談は歴史的な会談だったと記者たちを前に語ったと。

 これ以上ない恥さらしだ。安倍首相は,南北首脳会談の結果の第一報を,韓国の文 在寅大統領から受けるのではなく,トランプ大統領が文 在寅大統領から聞いた話をトランプ大統領からまた聞きで教えてもらったのだ。そして,トランプ大統領に南北首脳会談をもっと評価しろと命じられたとみえて,前言を翻して,歴史的評価だともちあげたのだ。

 このNHKニュースは,安倍外交の恥をさらしたようなものだ。おまけにNHKニュースは,安倍首相のつぎの言葉を報じることを忘れなかった。つまり,非核化に向けて引きつづき圧力をかけていくことでトランプ大統領と一致したと。この期に及んでも圧力を口にする。そのうちトランプ大統領からも邪魔もの扱いされるだろう。安倍外交破れたり,である。
 註記)http://kenpo9.com/archives/3649

 3)「拉致問題の解決を妨げる被害者家族たちの間違った行動」2018-04-30

   驚いた。今日4月30日の産経新聞でしった。拉致被害者家族たちがきょう30日訪米して,トランプ大統領に拉致問題解決へのさらなる協力を要請するという。なんという間違った行動であるか。まだこんなことをやっているのか。

 すでに,トランプ大統領はその期待に十分応えてくれたではないか。だからこそ金 正恩委員長はいつでも安倍首相と対話する用意があるというようになったではないか。拉致被害者家族がいまとるべき行動は,安倍首相に中東外遊をとりやめ,いますぐ自分たちを引き連れて訪朝してくれ,と頼みこむことだ。

 誰が考えても,それが正しい行動だろう。なぜそれが分からないのか。拉致問題の解決を遅らせている最大の理由は,安倍首相の間違いを正面から正そうとしない拉致被害者家族会の言動である。
 註記)http://kenpo9.com/archives/3653

 【補 遺:続の1】-題名とリンクのみ-
  
   ※-1「南北首脳会談開催でも『騙されるな』と水を差し続ける日本マスコミの異常! 安倍政権の失政ごまかしに協力」『リテラ』2018.04.29,http://lite-ra.com/2018/04/post-3982.html

   ※-2「南北会談 “蚊帳の外” 安倍首相がイタすぎる! 会談実現を妨害したのに『私が司令塔』。トランプにも無視され…」『リテラ』2018.04.27,http://lite-ra.com/2018/04/post-3979.html

 【補 遺:続の2】

 「文 在寅大統領は,『徒歩の橋』のベンチで『近いうちに日本は政権交代することになっている』などと金 正恩党委員長に答えた」『板垣英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」』2018年04月30日 07時21分30秒,https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/0904590f4f6cb305bcd06787b8dba073

 【補 遺:続の3】

 「『南北首脳会談はわれわれが決めていたラインにのっとっておこなわれたことが確認できた』(安倍晋三)・・・またしても,無学者,論に負けず』か!!」(『くろねこの短語』2018年4月30日)。

 南北会談に続いて米朝会談がまもなく始まり,東アジアの安全保障体制はかなり様変わりすることはシロートだって容易に察しがつく。そうした動きから蚊帳の外で,存在感皆無のペテン総理は,まるで逃げるようにして中東へ私人の嫁を引き連れて大名旅行に出発した。

 「南北首脳会談はわれわれが決めていたラインにのっとっておこなわれたことが確認できた」なんて,まるで自分も南北融和に影響力を発揮したようなことぬかしているが,トランプにも「蚊帳の外」をほのめかされちゃってます。

  ※-1 南北会談は方針通り実施したと確認と首相。 拉致問題に関しても韓国大統領にお願いしていたようだけど,その内容については「詳細な説明を受けたが,詳細については差し控えたい」だとさ。要するに,なにも教えてもらえなかったんじゃないのか。

 でもって,北のカリアゲ君から「いつでも日本と対話する用意がある」ってお言葉をいただいたことをさかんに喧伝している。これって,支持率が下がったときの北のミサイル頼みと同じ構図なんだね。ミサイルの代わりに日朝会談を煽って,モリもカケもスパも日報も忘れてもらおうって腹積もりなのはミエミエだ。

  ※-2 「正恩氏,日本と対話用意」 文氏,首相に伝達 拉致,南北会談で提起。 ペテン総理の慌てぶりに比べれば,ヨーロッパ各国はきわめて冷静で,北朝鮮の非核化に向けた動きはとっくに察知していたってね。「対話による外交」が,しっかりとした情報収集に繋がっているわけだ。

  ※-3 欧州が驚かなかった北朝鮮の核実験中止。
      北朝鮮と安倍晋三の関連
 しかし,ペテン総理が蚊帳の外ってことは,とりもなおさず日本が世界からとり残されているってことでもあるんだから,笑ってばかりもいられない。やっぱり,ここらで政権から引き摺り下ろさないとますます日本は孤立化して,悪夢の歴史が繰り返されることになりますよ。
 註記)http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-e4e2.html 


 ------------------------------