【韓国・朝鮮の南北会談にはまともに相手にされておらず,「存在感ゼロである」にもかかわらず,いまだに「東アジアでは自分が司令塔だ」などと妄想を語りたがる安倍晋三の末期的症状】

 【従軍慰安婦問題に対する「三猿主義の安倍晋三」】



 ①「北朝鮮,3米国人解放 訪朝の国務長官と帰途 トランプ氏,米朝会談『板門店以外』」(『朝日新聞』2018年5月10日朝刊1面冒頭記事)

 解放されたアメリカ人はいずれも韓国系の人たちであり,氏名は「牧師のキム・ドンチョル氏,平壌科学技術大学の会計学教授キム・サンドク氏,同大学運営関係者のキム・ハクソン氏」だという。

 安倍晋三政権は,北朝鮮に拉致されているはずの日本人の解放のために,いままで実質的にはなにも努力したことがなく,ただ口先でのみ「北朝鮮には最大限の圧力」をくわえつづけて解決の糸口をつかみたいと宣伝していた。

 だが,終始一貫,バカの一つ覚えの要領しか備えていない安倍晋三「首相」は最近まで,拉致問題やミサイル問題を自民党政権の維持するための具材にはうまく利用できていたものの,本気で拉致被害者の救出につながるような外交は,なにひとつできていなかった。

 昨日〔5月9日〕の夕刊に掲載された,韓国大統領・文 在寅,中国首相・李 克強,日本国首相・安倍晋三による3カ国首脳会議のさいに撮影された写真が,つぎのものである。
『朝日新聞』2018年5月9日夕刊韓中日会談写真

 安倍首相が中心に立って,いかにも「ボクが肝心の主役であって,けっして《蚊帳の外》にはいないよ」とでもいいたげに,それもかなり無理をして表情を作っている。目線をよくうかがうと,本当の笑顔を提供できていない。

 そういった雰囲気がたしかに伝導してくる写真である。韓国の文大統領はにこやかな表情であるが,中国の李首相は義理で付きあって,少し体を離れ気味にしたまま “手を握合っている” という印象も与える写真である。

 ② なぜこれほどまでひどく「安倍晋三という日本国の首相」は東アジア国際政治の輪からみずから「勝手にこぼれ落ちていった」のか

 昨日〔2018年5月9日〕,こういう海外新聞の記事をみつけた。それは,韓国紙でも進歩系の新聞社である『ハンギョレ』(日本語版)が「〈社説〉日本の責任をさらに立証する衝撃的な『慰安婦虐殺』映像」である。つぎにその写真をかかげる(屍体部分にはモザイクがかけられている)。右側に立ってみている男性2人は「屍体から上がってくる異臭」を防ぐために鼻に布を巻いたりしている。
 註記1)登録:2018-02-27 22:47,修正:2018-02-28 07:25,http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/29892.html
 ハンギョレ2018年2月27日慰安婦虐殺画像
 そして,この社説が書かれた関連の記事が「日本軍 “慰安婦被害者虐殺” 映像が初めて出てきた」であった。
 註記2)登録:2018-02-27 23:36,修正:2018-02-28 07:24,http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29893.html

 後者「註記2」の記事は,見出しにつづけて「記事の要旨」を,こう書いていた。紹介されている映像(動画)はすでに,https://youtu.be/DbmcBD2aN-k (← リンクあり)に公開されている( http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20180228/1519872733 からも「モザイクなし」で視聴できる)。この記事の詳細を紹介することが,ここでの目的ではない。

   1944年〔9月〕に雲南省で米軍が撮影 
   裸の死体が大量に積まれ 
   「朝鮮人30人虐殺」記録を後押し 
   虐殺を否定した日本の主張に正面から反論 
   19秒の映像に凄惨な現場 
   米軍文書「日本軍が銃殺」と明示 
   発掘教授「極端な人権抹殺事例」

 「歴史の事実」とは正式に公開・公表されたり,あるいは別途に発見・発掘されたりしてようやく,その事実が認められるという手順・過程(つまり困難)を経るものがほとんどである。いまの安倍晋三政権が公文書管理をないがしろしているどころか,極力,政治の歴史的な事実を文書の記録に残さないようにしている基本姿勢は,自分たちが実行してきたデタラメ政治を,当初からそのつど抹消していこうとする確固たる意思を強く抱いているからである。

 本当にまともな先進国であれば,自国の歴史(内政・外交全般)に関する公的記録はなるべく,できるかぎり広範囲にまで収集・整理・保存しようとする。そうしておいたほうが,実は,自国の未来にとって教訓・指針となるような史料・資料を残せることを意味するからである。なかでも,アメリカと日本の両国における公文書管理体制には雲泥の差がある。

 ③ いまでは「ホラ吹き」すら上手にできない日本国首相の安倍晋三

 安倍晋三君は,2月に韓国の平昌で開催された冬季オリンピックをきっかけに急速に動き出した南北会談や,これを踏まえてさらに「北朝鮮の非核化問題」を主題とする米朝会談の開催が予定される国際政治状況のなかで,しかも彼はこれまで終始一貫(?),北朝鮮に対する「裏工作なしでの〈最大限の圧力〉一辺倒」(の発言をすること)以外には,なにもまともな外交戦略もその具体的な戦術ももちあわせていなかった。そのために結局,北朝鮮問題に対する日本の関与度はその実際面でみるに,完全に蚊帳の外に置かれてきた。

 それでも,このみえっぱりの日本国首相は「自分が司令塔になって※?4▲#$¥8&%*(!)」だとか,大嘘を元手にした吹聴だけは,なおも必死になって試みようとする始末であった。いまでは,海外のみならず国内の庶民たちの次元でも「安倍晋三の特技であるウソつき(兼)ホラ吹きぶり」は,すっかりバレている。ということであるが,さて実は,シンゾウ君の「政治家というよりも一個人:人間としての」対韓国・朝鮮認識のもち方が問題となっている。

 2014年夏から安倍晋三は朝日新聞社を慰安婦問題「誤報(?)」の点に引っかけて,この新聞社を亡きモノにしたいかの形相で必死になって,それこそ〈権柄尽くの非難・攻撃〉をかけていた。この攻勢は一定限度成功したと思われるが,つまるところは「安倍晋三の隣国嫌いの感情」をムキだしにさせていた。
 補注)その後,2018年3月2日からは朝日新聞社側からの反攻が安倍晋三政権に対して開始された。例の「モリカケ問題」がそのとっかかりであった。いまのところまで朝日新聞社の優勢が継続されている。安倍が近く退陣するという観察もある。

 「戦後レジームからの脱却」を切望する安倍晋三にとって,戦時体制期(日中戦争開始以後)における旧大日本帝国軍にとっては,いわば常備施設だった『性的奴隷制度としての従軍慰安婦』の問題は,もっとも忌み嫌うべき『戦争関連の事実問題』であると認識されている。安倍にとってこの「従軍慰安婦問題」は,けっしてあってはならない,その存在が絶対に認められない〈歴史の問題〉であった。

 だから以前,NHKが従軍慰安婦問題の特集番組を組み,制作して放送しようとしたさい,この編集に介入し圧力をかけ,その内容を変更させ,放送させていた 補注)。それにしてもなぜ,安倍晋三はそのように「政治家として個人的な行動」を,NHKに対する恫喝行為として起こしていたのか。その点については,大澤真幸『戦後の思想空間』(筑摩書房,1998年)が要領よく的確に解説していたので,つぎにこの分析・見解を訊きたい。
 補注)ウィキペディアにはその事件に関する概略がこう記述されている。--NHK番組改変問題とは,NHKが2001年1月30日に放送したETV特集シリーズ「戦争をどう裁くか」の第2夜「問われる戦時性暴力」に関して,なかでも,慰安婦問題などを扱う民衆法廷(模擬法廷)が日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷(略称:女性国際戦犯法廷,主催:VAWW-NET ジャパン)の場面をめぐって,番組に関する一連の騒動が安倍晋三や中川昭一の政治的な介入・妨害によって起こされた事件である。
安倍晋三と中川昭一画像
出所)2006年9月,第1次安倍晋三政権成立時の写真,
http://www.ninjintei.jp/parapara/0604/para060927.htm


 同番組の内容や放送までの経緯については,放送前の段階から主催者側から問題点が指摘されたり,また放送後数年経って,朝日新聞が政治家による政治圧力があったと報道したため,それをNHKが否定するといった騒動がもちあがったり,放送後に VAWW-NET ジャパンがNHKを提訴したりするなどの動きもあった(この裁判では最高裁まで争われた結果,VAWW-NET ジャパン側の敗訴が確定した)

 --大澤真幸『戦後の思想空間』1998年の論旨を紹介する。大澤はまず,従軍慰安婦問題は「敗戦が強いる自己否定の構造と関係がある」と指摘する。

 つぎに,こういっていた。歴史教科書の「書きかえの運動」は,戦争がありこれに敗北した旧大日本帝国〔の史実じたい〕をなかったことにしておかないと,「日本人」というアイデンティティーを引き受けられないという悲鳴を上げたような立場・思想を意味していた。

 なかでも,従軍慰安婦問題に対してはこれを全面的に否定しておかないと「自分自身の立脚する立場」が肯定的に認知されえない(できない!)と思いこむ点が大前提にあった。

 そしてそこからは,「自分自身のアイデンティティー(自己認定)」が依存している「精神面のあり方」そのものが,いうなれば「安倍晋三的に想定されねばならず」,これが「アイデンティティーが普遍的(つまり本当はその反転的という意味で安倍晋三特殊的)に構成される基本の必須条件」となっていた。

 さて,以上のように大澤真幸が言及していた,安倍晋三的に認識されていたはずの問題の核心を一番明瞭に表現する実例が,実は「性的な問題」であった。「性的なこと・性的な趣味」は,どうしても恥ずかしくて,どうしようもなく否定的に迫ってくる。それはしばしば,自分が自分であることに関して,もっとも中核的な部分を形成する要因であると感じられてもいる。

 すなわち,そうしたごとき「自己否定を有する問題」になるがゆえに,性的な趣味は一般には隠されているわけである。だが,この種の「性的なコトにまつわる〈自己否定の構造〉と同じもの」を,敗戦という出来事がいったん顕在化させてしまった。

 侵略戦争としての「過去の恥辱」,つまり否定的な自己像が,旧大帝国日本軍のなかに堂々と制度的に組みこまれていた「従軍慰安婦 ⇔ 慰安所施設」という存在そのものに,確実に投影されていた。
 註記)以上,大澤真幸『戦後の思想空間』40頁参照。

 もちろん,安倍晋三みたいな日本の政治家だけが「日本の政治問題としての慰安婦問題」にかかわってきたのではなく,その代表的な事例は 『慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話』(平成5〔1993〕年8月4日)にもみいだせた。この談話の文章についていえば,安倍晋三などの考えにしたがうと,問答無用に全面的に否定したい内容でしかありえなかった。
 註記)http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html
 補注)「河野談話」を全文,引用しておく。
  いわゆる従軍慰安婦問題については,政府は,一昨〔1991〕年12月より,調査を進めて来たが,今般その結果がまとまったので発表することとした。

 今次調査の結果,長期に,かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され,数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は,当時の軍当局の要請により設営されたものであり,慰安所の設置,管理及び慰安婦の移送については,旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。

 慰安婦の募集については,軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが,その場合も,甘言,強圧による等,本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり,更に,官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また,慰安所における生活は,強制的な状況の下での痛ましいものであった。

 なお,戦地に移送された慰安婦の出身地については,日本を別とすれば,朝鮮半島が大きな比重を占めていたが,当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり,その募集,移送,管理等も,甘言,強圧による等,総じて本人たちの意思に反して行われた。いずれにしても,本件は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。

 政府は,この機会に,改めて,その出身地のいかんを問わず,いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また,そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては,有識者のご意見なども徴しつつ,今後とも真剣に検討すべきものと考える。

 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく,むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは,歴史研究,歴史教育を通じて,このような問題を永く記憶にとどめ,同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。

 なお,本問題については,本邦において訴訟が提起されており,また,国際的にも関心が寄せられており,政府としても,今後とも,民間の研究を含め,十分に関心を払って参りたい。
 その後,安倍晋三が2012年12月26日,首相となり第2次政権が成立すると,この「河野談話」(1993年)の全面否定はできないとしても,その完全な骨抜きが企図された。2015年12月28日の日韓外相会談で結ばれた「慰安婦問題日韓合意」が,その安倍の意図を部分的に実現させていた。こういう主旨であった。

 それは,慰安婦問題に関して最終かつ不可逆的な解決を示した「日本政府と韓国政府による合意」であった。つまりこれは,日韓関係の今後を左右するもっとも重要な「日韓での合意」であるとされた。ただし,「合意」とは呼ばれたものの,両政府が同一の文書その他を合意して発表したものでなく,共同記者会見の場でおのおのの外相が別個に声明文を発表するかたちを採っていた。

 といったしだいであったゆえ,この合意が条約ではなく,単なる「日韓間の合意」であって,正式に両国の代表がその合意を発表するものでもなかったにもかかわらず,日本側だけはその「最終かつ不可逆的な解決を示した」という点を,針小棒大的に強調していた。けれども対照的なことに,アメリカの大統領となったトランプがTPP(Trans-Pacific Partnership,環太平洋経済連携協定)からの離脱を宣言しても,日本はなにも異議をいえなかった。

 そもそも,安倍晋三政権(第2次)はTPPには絶対加入しないといって選挙を戦ってきたところを,いきなり国民を裏切るかっこうで加入することにした。しかも,アメリカからの強い要請に逆らえないで加入していた。だが,そのアメリカがトランプ大統領になったとたんに,そのように身勝手な行動をしだし,脱退していた。安倍は,相手がアメリカとなるとなにもいえないでいた。

 このTPPに比べれば「従軍慰安婦問題に関する2015年『日韓の合意』」は,はるかに軽い外交上の問題(やりとり)でしかなかった。ところが,日本側は「最終かつ不可逆的な解決を示した」という1点をひたすら強調するばかりであった。

 注意したいのは,日本国内における従軍慰安婦問題に対する認識と,これに対する海外における認識とでは,その軽重のありようがまるで逆さまである現実が,安倍晋三とこの政権にはまったく理解できていない点である。

 くわえていうと,最近における財務次官が起こしていたセクハラ問題に対する日本政府,とくに安倍晋三と麻生太郎(副首相兼財務相)たちが暴露している,決定的ともいわねばならないそれも悲劇的だとまで批判されてよい理解不足は,国際社会の次元においては致命的なほどにまでひどく性悪である。

 ④ 大陸花嫁の問題

久保井規夫表紙画像 久保井規夫『教科書から消せない歴史-「慰安婦」削除は真実の敵-』(明石書店,1997年)から,つぎの2カ所を引用しておく。ただ並べてみて読んだだけでも,その歴史的な意味はただちに把握できる。
 付記)右側画像には「Amazon 広告」へのリンクあり。

 a)「大陸花嫁」 要するに,大和民族の純血のために日本人女性を大陸花嫁として送りこみたいというのであった。名目だけの「日本国民」の朝鮮民族も,〔民族もしくは五族〕協和のはずの「満洲民族」も,この大陸花嫁からは除外したのであった。しかし,種馬との掛けあわせのごとくに “性と愛を管理統制される” 日本人も哀れではなかったか。
 註記)久保井『教科書から消せない歴史』210頁参照。
 
 b) 陸軍省恩賞課が,陸軍「慰安所」担当の責任機関だったのである。それにしても,前線の部隊長に任せず,陸軍省本部が慰安所を直轄管理する機関を侵略地中国にまで乗りこんで,業者委託で作る計画とは,興味深いし,もっと詳しい資料が欲しいものだ。集められ犠牲とされる女性への,日本軍の責任,すなわち日本の国家責任はここでも抜き差しならぬものとなった。
 註記)同書,238頁。
 補注)久保井規夫のこの本が公刊されてからもう20年以上の時間が経っている。従軍慰安婦問題関連を専門的に考究した文献・資料は,いまでは多数与えられている。

 c) 本日の記述の ② に言及されていた点を再論する。韓国紙『ハンギョレ』が報道した「日本軍」による「 “慰安婦被害者虐殺” 映像が初めて出てきた」というニュースは,「日本軍が朝鮮人女性30人銃殺……  米軍記録裏付ける証拠を見つける  遺体大量に積んであった残酷な虐殺の現場  日本軍の朝鮮人慰安婦虐殺」(ソウル大学人権センタージョンジンソン教授の研究チーム提供,2018-02-27)という記事であった。そのなかに「添えられていたその画像(映像)」は,つぎのものであった。こちらはモザイクはかけられていない元の画像である。
日本軍による朝鮮人慰安婦逆殺証拠写真
出所)これはハンギョレが紹介した写真(画像・映像)
と同じだがモザイクはなし,

erakokyu.net/china/20180227/11312.html


 さらに,久保井規夫『教科書から消せない歴史-「慰安婦」削除は真実の敵-』(明石書店,1997年)の最終章「おわりに『慰安婦』問題の本質と責任ある解決への道」のなかにかかげられていた「同一の画像」を紹介しておく(255頁)。

 この該当の頁を画像資料にして出しておくが,併せてこの書物の本文をも見開きで複写するかたちで紹介するので,254頁もいっしょに写っている。( ↓  画面 クリックで 拡大・可)
久保井規夫254-255頁

 要は,安倍晋三君は “母方の祖父:岸 信介” が昔,満洲国の高官として活躍していた時代もあったけれども,その時代の思い出(大陸花嫁「政策」はその代表的な一事例)とともに,この祖父:岸が戦争中に日本に帰ってからはさらに,商工大臣の立場で戦争遂行のために働いてきた記憶をも併せて,そのすべてを忘れておきたいのである。

 シンゾウ君が深く尊敬するオジイチャンの,そのとても大事な昔話(履歴)であった実績を,できればそうして放逐しておき,ぞんざいにあつかいたい気分が “ありありのみえみえ” であった。
岸 信介と安倍晋三顔図ぼかしあり
出所)http://jp.wsj.com/articles/SB11919928302643643447004580332160317267010

 だが,それにしても安倍晋三君は「戦後レジームからの脱却」をいいつのり,「敗戦後の日本国」からは脱却したうえで,それもわざわざ「戦前にほうに後戻り:回帰したい」といってきた。

 そうだとしたら,この告白を聞かされたほうとしては,腹のなかでは腸捻転を起こすと同時に,脳のなかは発狂状態になりそうなくらい混乱させられる。

 それほどあの昔の時代がよかったというのか? それも男にしか参政権がなかった時代であったが……

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